赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

ロシア情報① 「反プーチン勢力」の現状

2023-07-28 00:00:00 | 政治見解



ロシア情報① 「反プーチン勢力」の現状 :230728情報

ロシアの内情に詳しい方からの情報です。

ウクライナ戦争がはじまるまで、「反プーチン勢力」といえば、ナワリヌイを中心とする「リベラル派」でした。

ナワリヌイは、ロシア政府高官の汚職を次々と暴露することで、「プーチンは、国民に寄り添って質素に暮らしている神話」をぶち壊していきました。彼は2021年1月に逮捕され、今も刑務所にいます。ロシアの「リベラル反プーチン勢力」は、壊滅状態にあります。刑務所にいるか、外国にいるか、それで、ロシア国内における影響力は、ほとんどなくなっています。

代わって台頭してきたのが、「極右反プーチン勢力」です。これは、何でしょうか? 

彼らは、ウクライナ侵攻を大歓迎しました。彼らは、「ロシア軍は3日でキーウを占領し、戦争は終わる」と思っていた。ところが、半年経っても終わらない、1年経っても終わらない。極右勢力の一部は考え始めました。「これは、プーチンが無能だからだ!」と。

どんな人物が、「極右反プーチン勢力」に含まれるのでしょうか?

たとえば、「プーチンのメンター」と呼ばれた地政学者ドゥーギン。この方は、娘のダリアが2022年8月、自動車で爆殺されたことで世界的に知られるようになりました。

たとえば、プリゴジン。プリゴジンは、最前線で戦い健闘していた。それで、極右勢力の中でもっとも人気が高かったのです。

もう一人、今回の主人公イーゴリ・ストレルコフがいます。この方は、どちらかというと、テレグラムとかYouTubeの「ロシア極右系インフルエンサー」といえるでしょう。プーチンのことをもっとも強く批判している極右です。そんな彼が7月21日、治安当局に拘束されました。

テレ朝ニュース7月21日を見てみましょう。

<ロシアでウクライナ侵攻の最も熱心な支持者が拘束されました。ワグネルの創設者・プリゴジン氏の反乱以降、政権による弾圧は戦争推進派へも広がっています。ウクライナ侵攻を強く支持する言動で知られるロシア軍の元大佐、イーゴリ・ストレルコフ氏が21日、治安当局に拘束されました。ストレルコフ氏の妻がSNSに「夫が連行され、行方が分からない」と投稿しました。>

なぜ、拘束されたのでしょうか?

<ストレルコフ氏は侵攻を支持しつつ、ロシア軍が前線で失敗を繰り返しているとして、軍や政権を批判していました。18日には「臆病で凡庸な政権のもとでは6年も持たない」「唯一のできることは有能で責任ある人物への権力の移譲を確実にすることだ」などとプーチン大統領の交代を要求する文書を投稿しました。>


プーチンの辞任を求めている。ロシアを知る人から見ると、「終わった」ということですね。プリゴジンも、プーチンについて、「クソ馬鹿野郎のおじいさん」と呼んだ後、運命が暗転しました。

ここまで、・反プーチン勢力には、ナワリヌイを中心とするリベラルと、 戦争推進派の「極右勢力」がいる。
・極右勢力は、プーチンの弱さを非難している。
・そして、極右の反プーチン勢力内でも粛清がはじまっている、
という話でした。

しかし、これで話は終わりではありません。


(明日に続く)




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