富貴寺の本堂は、屋根が少しカーブをした優雅な姿をしている。
本堂は国宝であり、境内が史跡として保存されている。
富貴寺はイチョウの落葉が、境内を黄色に埋め尽くす頃に参拝者も最多を迎える。
宇佐神宮までは時折雨脚も強かったが、富貴寺に着く頃はピタリとやんでくれた。
車を降りて富貴寺の門前までは、俺がいや俺が晴れ男たいと賑やかだったが
さすがに階段を上がる頃には、カメラを構え誰も声をだすものはいない。
境内には一足早くイチョウの黄色い実が、あちらこちらに落ちていた。
靴で踏みつけられる度に、辺りに強烈な臭いが充満する。
時折見える参拝の人が、雨上がりの本堂に向かい静かに手を合わせてあった。