出会いと別れについて

2009-09-29 23:06:55 | 自分の思想をめぐる冒険
出会いと別れって、なんなんでしょう?また難しい問題ですよね。


今回ぼくが言いたいことは、


「人間というのは、出会いには気づかないが、別れには気づく鈍感な生き物だ」

ということです。

たとえば、入学式でいろんな人に出会って、そこで友達ができるわけですけど、それってある意味当り前な部分が多いと思うんです。ごく必然的に、仲が良くなって、お互いが空気のような存在になってしまってることも多いですよね。

一方で、卒業式でみんなが離れ離れになると、泣く人が少なからず出てくる。というより、誰しも悲しくなるでしょう、これもごく必然的に。

入学式でなく人はそんなにいないけど、卒業式では泣かない人の方が数えられるもんでしょう。


出会ったことに気づくっていうのは、それを失ったときだと思うんです。

僕たちは、出会うことに慣れすぎていて、それ自体がある意味必然的、空気のようなものになっている、と思い込んでいるのではないでしょうか。だから、それがある間は(出会いがある間、という表現は何とも妙なものですが)気付かないんです。で、たとえば誰かが死んだときとかに、初めて「僕たちは出会ったんだ(ここでの出会った、というのは、お互いのことを知った、などの意味も含めた、広義的なものです)な」ということに気づくのだと思うのです。

かくいう僕自身も、いままでそういう風に生きてきました。最近は、何かを失うごと(人に限ったことではありません)に涙腺が緩むことが多くなっています。それだけ濃密なことをしている裏返しなのかもしれませんが。

でも、僕自身もできればこういうふうな繰り返しはやめたいんです。だって、いつまでも出会ったことに気づかずに、失うときに悲しくなるって、なにか成長していないみたいで嫌になってくるでしょう?少なくとも僕はそう思います。

だから、これからはできるだけ、出会えたことに感謝していこうと思うのです。なにもたいそうなことをするつもりはないのですが、いつも存在することを当然のことと思わずに、少しでも謙虚になって、出会えたこと、そして存在することに感謝して生きてい行こうと思ったのです。なかなか難しいことかもしれませんが。

なんか観念的な文章ですけどね、でも最近こういうことを考えるのが好きなんですね。

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