はっきりと言います。
日本発の海外航空券は高い。
やっぱり高いです。とにかく高い。
いろいろ調べていて分かったんですが、例えばヨーロッパや東南アジアへの航空券は、成田や関空を利用するより、韓国の仁川、中国の上海、特別行政区の香港等を利用した方が格段に安いです。
今は日本からもLCCが各種海外にフライトを運行しています。
関空からはピーチアビエーションが香港や仁川に便を飛ばしていますし、
春秋航空は上海から茨城・高松・佐賀に定期便を運行しています。
今年に入ってからLCCが日本に本格上陸してきているので、もはや「海外に行くのに、成田や関空は使わなくてもいい」という選択肢が現実的なものになってきていると思います。
こんな風に思ったのは、そもそもお盆に上海を訪れた時のこと。
僕は上海浦東(プードン)国際空港を利用して、関空との間を全日空で移動した訳ですが、
帰りのフライトのために空港に寄った時に、「上海に乗り入れている航空会社って結構多いな~」と思ったんです。
中国国内のキャリアもありますし、日本(少なくとも関空)に乗りいていないキャリア(モーリシャス航空等:マイナーではありますが)も散見されたのが一つ。
もう一つは、上海と日本国内のいろんな空港を結ぶ便が設定されていたのが理由です。
その日はたまたまだったのかもしれません(毎日運行ではないフライトがあるかもしれません)が、目にしただけでも
成田、関空、羽田
はもちろんのこと、
福岡、那覇、札幌(この辺りまでは想像できる)
から、なんと
新潟、旭川
行きのフライトまでありました。
乗り入れキャリアは、全日空もしくは日本航空と、中国当東方航空などのコードシェア便(共同運行)が多いようでした。
これを見て、「上海浦東空港は間違いなく東アジアのハブ空港だ!!」と実感したのです。
更に、実は大阪と上海の間には定期船も走っています。
週一回の運行で、片道丸3日くらいかかるんですが、往復で33000円(燃油料込み・学割有)前後なので、
それなりの値段で海外に行けるんです。
この情報もあって、「仮に、関空からヨーロッパまでの航空券が13万円で、上海から同じ目的地までが10万円やったら、船使って出国した方が、上海も楽しめるし、お得なんとちゃうの!?」
なんて妄想が出てきてしまった訳です。
(実際上海がとてもエネルギッシュで、いい場所だったので。)
なので、日本から船もしくはLCCを使って、どこか東アジアのハブ空港のある都市までまず行き、そこから長距離移動のフライトを利用する(復路も同様)のは思った以上に面白いのではないか、
と思う訳です。
そんなわけで、一部の航空運賃を調べてみました。
以下に各空港を利用した際の航空運賃を列挙します。
(検索に利用したサイトは、skyscannerです)
なお、検索結果はほんの一例です。
日程によっては値段が前後する場合も十分にあるので、あくまで参考程度にお考えください。
検索の都合上、「東アジアの空港からどこかの都市まで、10月1日に出国、約二週間の旅行を楽しんで10月14日に同じ空港に戻ってくる」という設定にしました。
以下、成田空港・関西国際空港・仁川空港・上海浦東空港・香港国際空港
とパリ(フランス)、イスタンブール(トルコ)、バンコク(タイ)、ニューヨーク(アメリカ)
の四都市を結ぶ運賃を比較します。
(最安値と二番目のものを記載。各航空会社の正規運賃の場合もあれば、各種格安航空券の場合もあります)
(フライト時間等は省略)
ただ、今回は思いつきかつ、十分な情報ではないので、事前の予想に反する結果がでけ来る可能性もあることは断っておきます。
(今回調べない日時、ルートのほうが断然多いため)
1、
①成田~パリ
・中国東方航空 98730円
・中国東方航空 103230円
②関空~パリ
・中国東方航空 98840円
・中国東方航空 103340円
③仁川~パリ
・中国南方航空 88179円
・アエロフロート 89736円
④上海~パリ
・スカンジナビア航空+スイス国際航空 99992円
・スカンジナビア航空 106470円
⑤香港~パリ
・中国国際航空 72885円
・カタール航空 76433円
→香港を拠点にすると圧倒的に安い。仁川・上海は大差なし。
香港までどうやって出るか、という問題はありますが、関空からピーチを使えば、片道1万~15000円位で行けます。
2、
①成田~イスタンブール
・エティハド航空 95740円
・エティハド航空 101145円
②関空~イスタンブール
・トルコ航空 117851円
・アシアナ航空+アエロフロート 122571円
③仁川~イスタンブール
・アエロフロート 58146円
・アエロフロート 89319円
④上海~イスタンブール
・中国南方航空+エティハド航空 80908円
・中国南方航空+アエロフロート 81638円
⑤香港~イスタンブール
・カタール航空 73423円
・カタール航空 79892円
→仁川のアエロフロート5万円台は破格(たぶん限定チケットか何かでしょう)ですが、それを無視してもアジア大陸に出た方が、お金は確実に安いですね。
3、
①成田~バンコク
・ベトナム航空 50170円
・タイ国際航空 55950円
②関空~バンコク
・ベトナム航空 50280円
・ベトナム航空 51209円
③仁川~バンコク
・ジンエアー 33983円
・タイ国際航空 34152円
④上海~バンコク
・マカオ航空+中国東方航空 48507円
・中国東方航空+中国南方航空 48661円
⑤香港~バンコク
・香港航空 20730円
・エチオピア航空 21200円
→香港の圧勝。仁川も安い。「日本から5万円だ~安いね~」って思っていた僕自身も情けなくなりました。
4、
①成田~ニューヨーク
・エバー航空 114722円
・アメリカン航空 118580円
②関空~ニューヨーク
・日本航空 108245円
・中国東方航空+キャセイパシフィック航空 117594円
③仁川~ニューヨーク
・ユナイテッド航空 93830円
・ユナイテッド航空 98850円
④上海~ニューヨーク
・アメリカン航空 114850円
・日本航空 114855円
⑤香港~ニューヨーク
・デルタ航空 93259円
・デルタ航空 98118円
→香港、仁川ともに微差ながら安い。ただ、このルートの場合大きなメリットはなさそう。太平洋横断のため、日本から直接行く方が全体としてはいいのかもしれない。
結果として、一概に「東アジアのほうがダントツに安いよ!」というわけでもなさそうですが、それでもやっぱり1万、2万円普通に違っている訳ですから、これは東アジアの各ハブ空港を使ってみるのも、面白いのではないかと思うのです。
2万円あれば、時期によっては日本からアジア各地へLCCで往復できます。工夫次第、と言ってしまってはそれまでですが、「日本から東アジアのハブ空港へ格安で移動して、そこから遠くを目指す」という移動のスタイルも、これから普及していくのではないでしょうか。
もちろん、LCCの予約であったり、現地で英語を使ってスタッフとやりとりをしなければならなかったりと、自分自身ですること・ストレスは増えるのでしょうが、ある程度旅に慣れた海外バックパッカー中級者・上級者向けの、新しい旅のスタイルとして、定着していけば面白いですね。
(このスタイルで実際に旅して、どこかの雑誌に旅行記載せられないかな…)
日本発の海外航空券は高い。
やっぱり高いです。とにかく高い。
いろいろ調べていて分かったんですが、例えばヨーロッパや東南アジアへの航空券は、成田や関空を利用するより、韓国の仁川、中国の上海、特別行政区の香港等を利用した方が格段に安いです。
今は日本からもLCCが各種海外にフライトを運行しています。
関空からはピーチアビエーションが香港や仁川に便を飛ばしていますし、
春秋航空は上海から茨城・高松・佐賀に定期便を運行しています。
今年に入ってからLCCが日本に本格上陸してきているので、もはや「海外に行くのに、成田や関空は使わなくてもいい」という選択肢が現実的なものになってきていると思います。
こんな風に思ったのは、そもそもお盆に上海を訪れた時のこと。
僕は上海浦東(プードン)国際空港を利用して、関空との間を全日空で移動した訳ですが、
帰りのフライトのために空港に寄った時に、「上海に乗り入れている航空会社って結構多いな~」と思ったんです。
中国国内のキャリアもありますし、日本(少なくとも関空)に乗りいていないキャリア(モーリシャス航空等:マイナーではありますが)も散見されたのが一つ。
もう一つは、上海と日本国内のいろんな空港を結ぶ便が設定されていたのが理由です。
その日はたまたまだったのかもしれません(毎日運行ではないフライトがあるかもしれません)が、目にしただけでも
成田、関空、羽田
はもちろんのこと、
福岡、那覇、札幌(この辺りまでは想像できる)
から、なんと
新潟、旭川
行きのフライトまでありました。
乗り入れキャリアは、全日空もしくは日本航空と、中国当東方航空などのコードシェア便(共同運行)が多いようでした。
これを見て、「上海浦東空港は間違いなく東アジアのハブ空港だ!!」と実感したのです。
更に、実は大阪と上海の間には定期船も走っています。
週一回の運行で、片道丸3日くらいかかるんですが、往復で33000円(燃油料込み・学割有)前後なので、
それなりの値段で海外に行けるんです。
この情報もあって、「仮に、関空からヨーロッパまでの航空券が13万円で、上海から同じ目的地までが10万円やったら、船使って出国した方が、上海も楽しめるし、お得なんとちゃうの!?」
なんて妄想が出てきてしまった訳です。
(実際上海がとてもエネルギッシュで、いい場所だったので。)
なので、日本から船もしくはLCCを使って、どこか東アジアのハブ空港のある都市までまず行き、そこから長距離移動のフライトを利用する(復路も同様)のは思った以上に面白いのではないか、
と思う訳です。
そんなわけで、一部の航空運賃を調べてみました。
以下に各空港を利用した際の航空運賃を列挙します。
(検索に利用したサイトは、skyscannerです)
なお、検索結果はほんの一例です。
日程によっては値段が前後する場合も十分にあるので、あくまで参考程度にお考えください。
検索の都合上、「東アジアの空港からどこかの都市まで、10月1日に出国、約二週間の旅行を楽しんで10月14日に同じ空港に戻ってくる」という設定にしました。
以下、成田空港・関西国際空港・仁川空港・上海浦東空港・香港国際空港
とパリ(フランス)、イスタンブール(トルコ)、バンコク(タイ)、ニューヨーク(アメリカ)
の四都市を結ぶ運賃を比較します。
(最安値と二番目のものを記載。各航空会社の正規運賃の場合もあれば、各種格安航空券の場合もあります)
(フライト時間等は省略)
ただ、今回は思いつきかつ、十分な情報ではないので、事前の予想に反する結果がでけ来る可能性もあることは断っておきます。
(今回調べない日時、ルートのほうが断然多いため)
1、
①成田~パリ
・中国東方航空 98730円
・中国東方航空 103230円
②関空~パリ
・中国東方航空 98840円
・中国東方航空 103340円
③仁川~パリ
・中国南方航空 88179円
・アエロフロート 89736円
④上海~パリ
・スカンジナビア航空+スイス国際航空 99992円
・スカンジナビア航空 106470円
⑤香港~パリ
・中国国際航空 72885円
・カタール航空 76433円
→香港を拠点にすると圧倒的に安い。仁川・上海は大差なし。
香港までどうやって出るか、という問題はありますが、関空からピーチを使えば、片道1万~15000円位で行けます。
2、
①成田~イスタンブール
・エティハド航空 95740円
・エティハド航空 101145円
②関空~イスタンブール
・トルコ航空 117851円
・アシアナ航空+アエロフロート 122571円
③仁川~イスタンブール
・アエロフロート 58146円
・アエロフロート 89319円
④上海~イスタンブール
・中国南方航空+エティハド航空 80908円
・中国南方航空+アエロフロート 81638円
⑤香港~イスタンブール
・カタール航空 73423円
・カタール航空 79892円
→仁川のアエロフロート5万円台は破格(たぶん限定チケットか何かでしょう)ですが、それを無視してもアジア大陸に出た方が、お金は確実に安いですね。
3、
①成田~バンコク
・ベトナム航空 50170円
・タイ国際航空 55950円
②関空~バンコク
・ベトナム航空 50280円
・ベトナム航空 51209円
③仁川~バンコク
・ジンエアー 33983円
・タイ国際航空 34152円
④上海~バンコク
・マカオ航空+中国東方航空 48507円
・中国東方航空+中国南方航空 48661円
⑤香港~バンコク
・香港航空 20730円
・エチオピア航空 21200円
→香港の圧勝。仁川も安い。「日本から5万円だ~安いね~」って思っていた僕自身も情けなくなりました。
4、
①成田~ニューヨーク
・エバー航空 114722円
・アメリカン航空 118580円
②関空~ニューヨーク
・日本航空 108245円
・中国東方航空+キャセイパシフィック航空 117594円
③仁川~ニューヨーク
・ユナイテッド航空 93830円
・ユナイテッド航空 98850円
④上海~ニューヨーク
・アメリカン航空 114850円
・日本航空 114855円
⑤香港~ニューヨーク
・デルタ航空 93259円
・デルタ航空 98118円
→香港、仁川ともに微差ながら安い。ただ、このルートの場合大きなメリットはなさそう。太平洋横断のため、日本から直接行く方が全体としてはいいのかもしれない。
結果として、一概に「東アジアのほうがダントツに安いよ!」というわけでもなさそうですが、それでもやっぱり1万、2万円普通に違っている訳ですから、これは東アジアの各ハブ空港を使ってみるのも、面白いのではないかと思うのです。
2万円あれば、時期によっては日本からアジア各地へLCCで往復できます。工夫次第、と言ってしまってはそれまでですが、「日本から東アジアのハブ空港へ格安で移動して、そこから遠くを目指す」という移動のスタイルも、これから普及していくのではないでしょうか。
もちろん、LCCの予約であったり、現地で英語を使ってスタッフとやりとりをしなければならなかったりと、自分自身ですること・ストレスは増えるのでしょうが、ある程度旅に慣れた海外バックパッカー中級者・上級者向けの、新しい旅のスタイルとして、定着していけば面白いですね。
(このスタイルで実際に旅して、どこかの雑誌に旅行記載せられないかな…)