生きるために考えていたい三要素

2011-11-05 16:41:33 | 自分の思想をめぐる冒険
二週間くらい前の話になりますが、


「学生の就職内定者の愛社精神は過去最高、新入社員のそれは過去最低」というニュースがありました。


僕自身、ケータイに配信されるニュースを見ていただけなので、詳しい内容は把握していませんが、この報道には、危機感を覚えました。


というのも、以下のような疑問が浮かんできたからです。


働く場所も、仕事内容も、共に仕事をする相手も決まっていないのに、なぜ「自分の会社が好きだ」といえるのか?



もちろんこの疑問は、仕事全般にいえることではないことです。主に大企業にあてはまることでしょう。


それを承知で疑問に思っているのですが、

何も知らないのに、「○○が好きだ」といえるのは、甚だしくおかしなことだと思いませんか?



ここで話を少し変えますが、

タイトルにある通り、私達がこれから生きて行く上で、大事なものって三種類あると思うんですよ。

それが、

①何をするか

②どこでするか

③誰とするか

です。

(この前、ある人に「それに加えて、『何のためにするか』もあるんじゃない?」と言われました。このツッコミはまさに正しいのですが、今回は割愛します。)



仕事に関して言うと、

①職種が決まっていて、

②勤務先が決まっていて

③同僚が決まっている

ということになるでしょうか。


ここで話を戻しますが、
この三要素が分からない時点で、「会社が好きです」というのは、ちょっと不可能だと思うんです。

もちろん、③のように、人を選ぶのは、自分の力ではできない部分もあります。

ですが、大企業の中には

勤務地は入社半年の研修を終えてから

職種は研修を終えてから決定

という場合が沢山あると思います。


残念ながら、冒頭のニュースが、どのようにターゲットを絞っているのか、大企業が多いのか、中小企業が多いのか、アンケートを実施した地域に偏りがあるのか、
といったことは、僕は把握していません。


しかし、仕事を考えるときも、他の場合にしても、

①内容②場所③相手

は、一人ひとりが考えなければいけないことですが、

それは人によって優先順位が違っていて当たり前だ、ということも考える必要があるわけです。
(だから、そのような根底にある違いを隠して報道している、ということ、そしてその情報を鵜呑みにしてしまう人もいるのではないか、と言うことに危機感を覚える、というロジックになるわけです)



仕事の場合、日本では多くの場合「仕事内容」に重きが置かれています(ある意味当たり前ですが)

ですが、仕事をしたいきっかけや動機なんて、人によって違っているもの。


例えば「日本の古都、京都で仕事がしたいんだ!」とか、「この人と仕事がしたい」という場合も沢山あると思うんです。

僕の場合、日本の文化などを外国人に伝えたい→京都がいいのではないか?

という風に、まず場所を決めて、それから「どんな仕事があるか」というのを考えたこともありますし、


今、インターンをさせてもらっている会社に関しては、

当初から仕事内容は変わりましたが、

何よりも、同じ志を持った人たちと、共に仕事をする、ということもあって、

インターンに関しては、「(同じ志を持った)人」という要素が、優先しています。



「内容」「場所」「人」に関しては、仕事以外にもあてはまって、


例えば、旅をするときは、「ここに行きたい!」という「場所」が優先するときもありますし、「オーロラが見たい!」と言って、場所を選んだりすると思うんです。


そして、「人」を選ぶ場合には、「恋愛」「結婚」がありますよね。
この場合、デートにしても何にしても、「場所」「内容」が、「人」より前に立つ場合はないでしょう。


このように、人によって、何を優先したいのか、というのは違いますし、

だからこそ、仕事もそうですけど、何かを考えるときには、「内容」「場所」「人」のどれを優先するのか、ということを、一人一人が考える必要があると思います。


仕事を探すときにも、「これがしたい!」を第一にするのか、「ここでしたい!」というのが先に来るのか、はたまた(何かの縁で)「この人たちと!」が強くなるのか、

というのをじっくり考えれば、それは愛社精神どうこう、って話は関係なくなってくると思います。



自分の中で譲れない部分は何なのか、大事にしたいことは何なのか、ということを、常に問い続けていきたいですね。それは時間が経てば変わってしまうのかもしれませんが、問い続けることで、変化に敏感に対応できると思うんです。


ではでは!!

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