シューカツってなんだ？

今日から学校が始まりました。

一人暮らししている神戸では新聞を取っていないので、大学があるときに、たまに図書館に行って新聞を読む程度の生活をここ2年はしています。


そして、今日新聞見てみると、「シューカツサイトがオープン」と、全面広告で書いていました。

僕たちのような、2012年卒業予定の人は、そろそろシューカツの時期が本格的に始まったと言えるのでしょうか。


しかし、僕はこのシューカツという制度が嫌いです。


「シューカツもしたことないのにわがままなことを言うな」と突っ込まれるかもしれません。
ですが、自分が今まで、自分なりに話を聞いて考えて、今思っていることが、この通りです。


なぜかっていうと、一番の理由は「みんなが一斉に始める」から。


シューカツって、だいたい大学三年生の秋口から始まり、四年の夏になる頃には内定をもらって、残りの大学生活をどうすごそうか、と考えると思うんですよ。


でも、僕は先にも言ったように、「一斉にする」ことが嫌いなのです。


もちろん、大学生も折り返し地点を過ぎると、だれでも自分の将来のことについて考えて、悩み始めるとは思います。

でも、それだから「シューカツをして」就職するという方法しかないの？就職するにはシューカツしないといけないの？

とても疑問に思います。


もう一つの理由は、最初の理由に付随してくるものだと思いますが、

シューカツをするのではなく、シューカツをさせられているから

というイメージがあるからです。

そもそも「10月から12年新卒向けのシューカツサイトオープン」というのも、考えてみれば業界が勝手に「始めた」もの。一ついえるのは、学生が「自分がしたい」と思って始めるものではないでしょう。

現在では、大学三年の春頃から自己分析・業界研究といったような形でシューカツを始める人も多くいると思います。また三年の夏休みにはインターンシップを受けることもでき、多くの三年生はこれまたそれに参加する。


でも、これらを見て思うのは、それって自分が本当にしたいだと思っているのか、実は本心からずれで、「させられている」ものではないのか、ということです。


ただし、これには一つ、日本の奇妙な就職制度を鑑みる必要もあると思います。

それは、

日本では新卒と既卒の扱いが大きく異なる

ということです。

日本の企業では、社内でじっくりと人材を育てるのが普通のスタイルであるために、新卒の人を雇って、一から教えていく。逆に言うと、既卒者である場合は、今までの仕事で身につけたスキルや経験を重視するので、なにも身についていないと、「役にたたない」とみなされてしまう。


ですので、就職をせずに大学を卒業してしまうと、それだけで「既卒者」と見なされてしまうので、それ以降の求職活動においても大きなディスアドバンテージを背負ってしまうことになるのです。

だから、それを恐れて就職しなければならない、という考えも芽生えてくると思います。


でも、それってやっぱりおかしいことですよね。


なにも、今書いたようなマイナスイメージだけで行われているとは決して言えませんが、でもやはり、このイメージがはびこっているのは間違いのない事実だと思います。


だから、僕はできればシューカツはしたくない。


でも一方で、それ以外で生きていく道はあるのか、と問われれば、口を濁すしかありません…


ただ、自分なりにしてみたいことは、徐々に明確になってきました。次回はそのことについて述べようと思います。