Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

湿し灰作り2011 4/4

2011年08月08日 00時00分28秒 | 湿し灰
4回に及ぶ今年の湿し灰もいよいよ仕上げの日。
朝起きたら、やたらと蒸し暑くて~
日中の天候がどーなるかだなんて、見通しも立たない。

いつもと同じバスだったんだけど、お仲間は一本前のバス
バス停から歩いていると、なんかすごーく晴れてきた
(入ったら、もう説明始まってるし、すっかり出遅れた ちとアセる

まず、前日に乾かして再度篩った灰に煮出した番茶をかけて、練り込む。

なんせ、由緒正しい(?)上林春松本店の京番茶を提供させていただいたということで、
一番遅く来たクセに、一番最初にかけてもらった
(独り占めするわけにもいかないので、「どうぞ、皆さんも~」と分け合う)
しかし、なかなかハンバーグが出来そうな柔らかさにならない
ん?去年まで、こんなに番茶を必要としたっけ?????

記憶の糸を辿っていくと、去年は粗めから絹目まで篩って、洗って沈殿させて、
上水を棄てた後、ドロドロになった状態から番茶をかけて練り込んだ。
乾いた状態に番茶をかけたのは初めて

上林の番茶は250gしかなかったので、他にも焙じ茶は煮出されているとはいえ、
量がちょっとずつしか回ってこないから、みなさん「パサパサだぁ」と言いながら練る。
「これ、こなしくらいだよね。ハンバーグにはならないよねぇ」
と、だんだん焙じ茶の量は増えていく。

ワタシはドロドロになるのがイヤだったので、ちとパサパサ目でハンバーグ状にする。
それを真夏の太陽の元で乾かずところが湿し灰作りのクライマックス
もともと最初に篩った灰の量が他のヒトの半分。(バケツ1杯で作業する量)なので、
自分の分は早く終わるから、教室全体の灰や他のお仲間のを手伝ったりとウロチョロ。
手伝いながら、自分のハンバーグ(状の灰)をひっくり返す。
手伝っていても、あくまで自分のが優先だから、やりかけて失礼したり
だって、「Aktsukiさーん、早く篩わないと乾いちゃうよ~」って呼ばれるんだもん

また篩うの~
と思ったら、きんとんのように裏ごして篩う作業。
(手のひらが思い切り痛いの
最初は素手で裏ごしてたんだけど、痛いのでゴム手袋はめてやる。
(体重かけると篩が外れるしね

量少ないけど、ワタシの非力な腕力ではこれくらいがマックス

昼食タイムを挟んで散らして、さらに太陽の下で乾かす。
さすがに汗だらだら、水分補給もしないと保たないほどの暑さ。
(頭にバンダナしてたとはいえ、頭痛してくるし
昼食終えて戻ったところで、バケツに移し変え、室内で荒熱をとる。
あとはやっぱり他のヒトの手伝ったり、教室のを裏ごしたり。

最後にタッパに名前を書いたテープを貼り付け、中に自分の灰を入れる。

ワタシはちょうど1ケース。他の方々は2ケース。
1ケースだけど、灰器一杯分は充分だから、大丈夫さっ

後片付けと拭き掃除をしていたら、外がゴロゴロしてきた。
助手の方々が慌てて干した灰を待避させていた。
くわばら、くわばら

今回は2日目が雨だったのが誤算だったネ
結局、選別(新聞紙の上でコロコロする作業)は今回出来ず。
でも、後からでもコロコロはできるんだって。

それに先生の講評も次回ですかねぇ。
「こんなんじゃ、ダメよっ」って、言われるだろうなぁ
でも、さ、天候や気候に左右されるから、本当に満足できる湿し灰が作れるのって、
何年かに一度なんだってサ(←20年に1回くらいとも)

こちらで湿し灰作りに参加するようになって、思うんだけど、
社中の湿し灰とも全然違うし、本でチラッと見た工程とも違うし。
ちなみに、本と以前に聴いた業躰先生の説明はだいたい同じだったと思う。

ちーっと落ち着いたら、自宅にある本をじっくり読んでみよっかな。
実際に自分が教わったやり方とどう違うのかも把握したくなった。

でも、今夜は疲れているので、早めに寝ます
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湿し灰作り2011 3/4

2011年08月07日 00時00分51秒 | 湿し灰
3日目の今回、写真を撮ってる余裕なく。

相変わらず不安定な天候のまま迎えた週末。
朝起きると、晴れてる
到着して準備が済むと、すぐ日曜から沈殿させておいた灰の上澄み水を捨てる。
 (水に灰が混じり始めた段階で、まとめポリバケツに捨て始めたら、
  5日漬けたままだったせいか、ヘドロ臭さが鼻についた
 
この陽射しを逃してはならじと新聞紙(朝刊2日間)を路上に広げ、
自分のバケツから灰をスコップでほじくり出しては新聞紙の上に広げる。
 (車の通りが少ないのをよいことに、公道の道幅3分の1くらいを占領
お日様が雲間に隠れたり出たりする度に一喜一憂
乾け乾けっ乾け!

祈るように呟きながら、全体の残りの灰を洗う。
隣家との境界線で、小学生くらいの男の子が「何やってるの?」
「灰を洗ってるんだヨ」と言っても、そもそも「灰」が通じないがな

大の大人10名が真剣に泥んこと戯れているのは、さぞかし不気味な光景だろうなぁ

途中、自分の灰のところに行っては敷いてある新聞紙を交換するのだけど、
これがまた難儀な作業で (新聞紙がめっちゃ水分吸ってるし)
とにかく真夏の太陽が上にある時間帯になんとか乾かさないと
ヘラやゴム手袋をした手で塊をせっせと潰して広げる。
途中、昼食を摂り、午後1時までとリミットを決めて灰を乾かした。

1時に篩に粗い目の網をセットして、乾かした灰を再び篩う。
教室の篩だけど、バンバンと叩き過ぎたのが円が変形して網がパカッと外れる
2、3回はそれで失敗し、その度に灰を新聞紙に戻してやり直し
なんとか嵌め込んで、綴じ目を押えつつ、篩い始める。

まだ完全に乾いたわけではないので、すぐ粒粒ができちゃって、それを潰しつつ篩う。
炎天下の中、水分を摂る時間すら惜しく、汗をダラダラかきながらとにかく篩う。

なんで、こんなことをしているのだろう。もうっ、泣きたい
でも、篩わないと。

助手の先生が、これから篩う灰をまとめてくれながら、
「苦労した灰を炉壇に撒く時の喜びは最高よ~

そうだ、そうなのだ。
こんな苦労して篩って洗って~と手入れした湿し灰だからこそ、開炉が祝えるノダ。
と励ましながら、なんとか篩いきった。

まだ残ってる仲間を手伝って皆が作業がなんとか終えたところでタイプUp
大急ぎで着替えて、帰りのバスに飛び乗った。

帰りにユニクロ寄って790円のルームパンツ購入。(←4日めの作業時に履こうと思って)
さらに図書館に寄って予約した茶道関係の本を2冊を受け取る。
(貴重な休日は忙しいノダ
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湿し灰作り2011 2/4

2011年08月01日 00時00分27秒 | 湿し灰
★おことわり
ここ2~3日、モバイル版の閲覧が重くなっているようです。
とくに画像を持っている頁がアクセスまで異様に閲覧まで時間がかかります。
画像を減らし、軽量化テンプレートの採用など対策はとっていますが、
モバイル閲覧の方には御不自由をおかけするかもしれません
あしからず


湿し灰作り2日め。
夜の雷雨に明け方の地震、大丈夫かしらと心配になった。
夜が明けても雨
よって、日に干す作業は出来ず、前日の灰を洗い、沈殿待ちに他の灰を篩う作業。
2回繰り返せばタイムオーバー
平日は茶事で使われるから後片付けをして、お開き。
次の週末、お天気はどうかなぁ。(また台風が来ているみたいだしね

自宅で御自分の湿し灰を作られている方もいる。
「どうされているんですかぁ?」と聞いてみた。
1日1回洗っては沈殿させ、また翌日に同じ作業。それを2週間ほど続ける。
2週間近くなったら、晴れた日を狙って干してしまう。
(基本おうちで過ごしているヒトじゃないと干す作業は難しいなぁ
助手の先生から風炉灰はどう作るか(←あまり作れない)とか、
めったに洗わないけれど、洗う時もあるので、そこを先生に教えてもらった方がいいヨとか。
今後に向けてのアドバイスをもらった。

そうそう。上林春松本店(の工場)で買った京番茶を進呈した。
「まー、由緒正しい番茶を」と喜ばれた。
お昼休みのお茶はその京番茶を淹れていただいた。
何しろ、開封すらしていなかったから、茶葉も初めてみた。
お味は少し渋め。

そこそこ大きい袋だけど、かさばるから250gしか入ってなかったみたい。
500円前後の安さで、そんなに貴重がって下さると、なんだか恥ずかしくなってしまう
今夏はこの京番茶を煮出して湿し灰にかけることになった。
なので、宿題はナシ。
(ワタシが煮出しても失敗するので、賢明な判断に感謝
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湿し灰作り2011 1/4

2011年07月31日 00時00分46秒 | 湿し灰
今年もやってきた湿し灰作り講習会。(今週末と来週末)
新潟や福島が豪雨に見舞われる中、関東平野も前夜から雨
かなりブルーな気分。
土曜ダイヤでバスに1人乗り遅れ、蒸し暑いから一人でタクシー乗っちゃった。

写真は毎年変わり映えしないから省略。
まずは篩う、篩う篩う
今までと違って、今回は自分が篩った灰を最後まで責任を持って自力で作る。
(それで亭主を担当する時にMy湿し灰を撒くの~

工程も変わった。
粗い目の篩いにかけた後、絹目で再度篩ってから洗ってたのを、
粗い目で篩ったところで洗って沈殿させる作業を繰り返して、乾かしてから絹目篩う。
なので、初日の午前中から洗う作業も。
ブクブク灰汁(あく)が出てる~と思ったら、沈殿待ちの時は灰汁が出てこない
なぜ やはり揉む力が足りないのかなぁ
(そもそも1時間じゃ沈殿しなかったし
昼食後、雲の合間から出た日差しも蚊もなんのその。
ワタシなりの必死さで洗う、洗う洗う
で、2回めの沈殿待ちの状態にして、本日はタイムアウト
(自分のもだけど、他のヒトも灰汁出てなかった。
ここで考える 「もしかして、一足先に灰汁が出きったぁ?」)

明日もガンバっ。
青空を見えていたので、さっさと帰宅して洗濯。
しかし、干す時になるとアヤシイ空模様。
そして、結局また雨模様。

そういえば、今年もまた番茶を煮出す宿題が出されるのかと思いきや、
助手の先生が「使いきれないしねぇ
免除はウレシイけど、この5月に宇治に遊びに行った時に買っちゃったんですぅ

助手の先生によれば、上林春松本店の番茶って、美味しいんだって
(関東じゃあまり手に入らないもの、みたい?)
じゃあ、せっかくだから寄付しますぅ。明日持ってきまーす。
(じゃあ、みんなで飲みましょうね

なんかよくワケがわからないけど、とりあえずまた明日。

2010湿し灰 前半 後半
2009湿し灰 前半 後半
2008湿し灰 前半 後半

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今年はやっぱり湿し灰作り日和?

2010年08月29日 00時01分37秒 | 湿し灰
茶道文化検定を翌日に控えた土曜日、湿し灰作りの勉強会(後半)へ。
前半は4週間前(→こちら)。※写真は前回の写真です。
自分が洗った灰が入っているバケツと再会。
「充分には洗えなかったけど。。。」と講師の先生。
でも、ちゃんと沈殿していて、ちょっと感動。

そおっと上澄みの水を捨てる。


熱く濃い煮出した番茶(焙じ茶)をかけて、練り込む。
(前日に煮出した分はとりあえず提出しただけ? 実際に使ったのは教室で煮出した分)

番茶の量が多すぎて、団子状にならない
困った。
アスファルトの上に朝刊2日分の新聞紙を敷いて、その上に広げる。

8月午前中の日差しはキツい。
余分な水分は思ったよりも早く抜け、慌てて団子状に。

他の人より量が少ない
(非力ゆえ、同じように篩っても細かい目で溜め込めた分量が少なかったのねぇ

でも、もともと一番早くに作業始めてたし、少ない分だけ、とっと次の段階へ。
裏ごしにかける。

湿り具合がいい感じだったかのか、まずまず?

ちょっとずつ、別の新聞紙に入れてコロコロする。

コロコロした分をストック、ストック。

量が少ない分、昼食までに終わった~。
タッパに入れて、蓋に名前書いて提出。(後日、先生の評価受けるのさっ)


午後、残りの時間は教室の炉灰を篩う、篩う、篩う~。
2時までやって後片付けして、差し入れのスイカを食べて、2時半に解散。
午後の日差しはもう弱いから、灰を干しても乾かないんだって。

ホントにホンモノのいい湿し灰を作るためには、もっと手間隙をかけないとならないそうだ。
炉を塞いで炉灰を上げたらすぐ篩って、梅雨明けと同時に1日3回洗っては沈殿させ、
番茶だって、2日間漬け込んで~。
といった気が遠くような工程。

いつか、自分のための炉灰を世話することが出来る日、来るのかなぁ。
と、教室前で空を見上げて、ぼぉ~となった。

★今日は茶道文化検定に挑戦します。がんばってきます。
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よい湿し灰を作るために

2010年08月28日 00時47分51秒 | 湿し灰
とうとうやってきました
茶道文化検定~じゃなくて ほうじ茶を煮出す日が
なんせ、去年は自分では頑張ったつもりだったけど、「薄い」の一言だったので、
ちょっとリベンジっす
→去年はこちら

夕飯など生活ごとを済ませた後、「よしっ」と気合いと入れて台所へ。
まず、先週買ったほうじ茶500gを大鍋に入れる。(21:14)


水道水を注ぎつつ、お玉で押して茶葉に水分を含ませつつ、“ひたひた”ラインを吟味。
“ひたひた”よりは少し多めに入れてから、火にかけた。
沸騰する前なので、色は全然薄い。(21:19)


10分経過。ぐつぐつ沸騰してきた。(21:28)

ガンバレ、ガンバレ(????) (21:37)


去年は300gしかないのに、水を多めに入れて、30分で火を止めてしまった。
それが失敗。
今年は茶葉が6割増し、さらに10分延長して10時まで煮出した。(22:00)


ここでしばし考える。
「去年は火を止めて荒熱をとって、すぐにペットボトルに移した。
 フツーの煎茶だって、水分残したまま放置すると出がらしで濃い色になる。
 そっだ 熱を冷ましがてら、暫くこのまま放置だ

で、『うぬぼれ刑事』を観る。
11時前、煮出した液体だけ取り出してみる。


「500gの焙じ茶を500ccになるまで煮出しなさい」とのことだったけど、
取り出すと700cc~800ccはありそう
色もまだ去年と同じくらい?

そこで、取り出した液体を別の中くらいの在平鍋に入れ、
その液体がひたひたになるように大鍋から焙じ茶を移しいれ、再び火にかける。(23:09)


それにしても、大量の茶葉(佃煮みたい)


『熱海の捜査官』をチラチラ観ながら煮出すこと更に15分。
火を止め、液体の量を測ったら500cc以下になったので、ザルで茶葉を除いて、
500cc用のペットボトルに移し入れた。


去年よりは濃くなった。(と思う)
さぁ、今年の評価はどうかな?

それにしても、茶葉の後始末はたいへんだぁ。
(夜が明けたら、掃除機かけよう)
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湿し灰作り日和

2010年07月25日 05時32分39秒 | 湿し灰
昨日は茶道の社中稽古をサボって、灰形教室の湿し灰作り勉強会に参加した。

ワタシ自身は今年が3年目。
一昨年は、ただただ物珍しさだけで右往左往した4日間だった。→前編後編
去年はもともと晴天の日が少なかったのに、さらに雨に泣かされ、番茶に泣かされた。
前編後編
そして、今年。

関東平野は梅雨明け以降、晴天かつ猛暑が続いている。
しかも湿し灰作りを始めるにはちょうどよい頃とされる土用丑の2日前。
理想的な天候だとわかっちゃあいるけど、気分はネガティブ
だって、苦行だもん
朝、青空をフクザツな思いで見上げつつ、日焼け止めクリームを塗りたくった。

到着して気がついたんだけど、今までは他の曜日のクラスと合同開催だった。
今年は日曜クラスのみ。
11人中3名欠席だけど、8人プラスインストラクターの先生3人で、こじんまりしていい感じ。

“茶道のセンセ”方ばかりの中、場所を確保しながら作業するの、大変だから
顔なじみのメンバーでの中でやるのは、やっぱいい。
(湿し灰をお持ちの方は、自宅でも作るワケだけど、「孤独でさ」とのこと)

ネガティブ気分もポジティブ気分になってきたところで、作業に入る。
裏から炉灰を出してきて、まずは粗い目の篩にかける。

楽勝でビニール袋にドンドン溜まっていく

霰灰はヘラで潰しながら篩う。

さらに目の前に出てきた灰の袋から取り出して篩ってると~

炭の燃えカス、やたらデカくない?
「これくらいだと、ワタシは絶対に炉中から拾って火消し壺に入れるもん

結構溜まったところで、粗い目を細かい目に交換し、篩直す。

一気に落ちなくなる
根気よく篩っていく。

灰の粒子が細かくなると飛散するので、屋内(土間)なのに帽子かぶってエプロンにマスク。
でも、目に入って充血するかもしれないリスク覚悟で篩面を見つめる。
だって、ちょっとずつでも落ちていくのが神秘的に見えて、飽きないから

昼食を挟んで篩を続ける。
「そろそろ、出来た分だけでも洗って下さい
これだけですけど↓

午後1時半、外に出てお水を入れる。

素手で揉み洗いする。
文字通り灰汁(アク)がブクブク出てきて、「半年間ご苦労様~」って感じ?

ベテランさんのバケツのアクはもっと強烈


沈殿&分離を待っている間、タイムリミット(←午後2時)もあるので、
とにかく初期段階の篩をやる。
最後に残った灰???(と呼べるのか)はスゴイ。

どう見ても、炉中ではなく火消し壺の中身だヨ。
これもゴミとせずに再び灰とする茶人の逞しさ(?)に感服。
(傍には乳鉢もあったが、ワタシは使用せず)

最後は全身灰被り状態になって、この日の工程終了、
とりあえず後片付けをして引き上げる。
沈殿していたら、もう1回洗いたかったんだけど、まだ沈殿していないからムリ。


2日目は洗いを続けつつ、さらに粗い目から細かい目の篩が延々続ける。
だけど~
ごめんなさい。
ワタシ、経済活動しなきゃならないんで、本日は欠席します
(茶道は大事だけど、先立つものがなきゃ受講料も支払えないもんね
カリキュラムは3日コースなんだけど、ワタシの次回は9月初旬のあと1日。
次は例の自宅で煮出した番茶持参して~の作業なんだよネ
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湿し灰作り2009後半

2009年08月03日 00時01分00秒 | 湿し灰
朝起きたら
家を出るときにはになった。
でも、湿し灰作りはあった。

やった工程は昨年の後半(→こちら)とほぼ同じ。

天候で屋外が使えず、土間と玄関先の屋根がある部分を行ったり来たり。
限られた空間に20人前後のオトナがひしめきながら作業するので、タイヘン
助手さんが「れてないのだから、思ったようにはいかないわヨ」

確かに。
ワタシはトロイので、結局3分の1くらいしかできず、残りは“未完”バケツへ。
あそこの炉壇は本炉壇でとても深いらしいから、底の方には使えるかな?

ほうじ茶は一晩置いたら、色が薄くなっていた
そして、やはり「薄い
でも、他の人も同じ感じだったし、他に用途もあるようだから“寄付”してきた。

茶道における「三音」があるらしい。
ググると幾つか説があるなぁ。→ 参考1 参考2

でも、先生はその中の一つは「湿し灰を蒔く音」だと仰って、その音を聞かせてくれた。
霰灰のサクサクとした音がこんなに心地よいとはね。
初めての感覚。
(ちなみに先生が仰ったほかの2つは、、、忘れちゃった~)
いいお話、たくさん聴けるのがこの教室の魅力なんだけど、全部覚えてられないのが残念。(←筆記できないし)

何回も、何年も通って覚えるものなんだろうなぁ。
(気が遠くなりそ)

帰り道、じっと手を見る。
汚い手だなぁ~。
でも、素手を通して覚えた感覚が“収穫”であり“財産”になるのかもしれない。

裏ごしした手のひらがヒリヒリして、とても痛かった。
  
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湿し灰作り2009前半

2009年08月02日 00時01分00秒 | 湿し灰
関東地方は7月半ばに梅雨明けしたというのに、その後がパッとしない。
降雨量は豪雨被害が続く西日本に比べればそう多くはないだろうが、
日照不足はたぶん記録的?

最初のうちは甘く考えていたのだが、
ここ1週間は湿し灰作りのことを思うとさすがに心配。
で、昨日。

案の定、
途中でてきたが、真夏の陽射しには程遠い。
それでも、作っちゃうところがスゴイ
しかも、昨年は日程が4日間取れたが、今年は2日間した取れないから、
短縮バージョンのウラ技
かどうかはわからないが、指示されるまま右往左往するうちに初日が終了。

★参考 昨年の前半2日間→こちら、後半2日間→こちら

今年はまず、先生から工程について講義を受ける。
(昨年は急用で先生不在のため、聴けなかった)
そして作業は既に洗った灰に水を入れて揉んで洗うところから。
もともと半人前以下なので、せめて素手で揉んで感覚つかもうとゴム手袋はせず。
(「手が荒れるよー」とか「指紋消えちゃうよー」とか心配されたけど、
ベテランさんはみなさん素手で揉んでいらっしゃるので、倣う)

沈殿待つ間に昼食、講義の続き。
で、上澄みを捨てる。
「うーむ。もう1回手揉み洗いしたいなぁ」と思ったけど、時間的にムリ。
乾かすべく新聞紙の上に広げて日光にあてるも、陽射し弱し
新聞紙を取り替えて包んでポリバケツに入れてUp。

参加者の中には1日のみの方もいて、その方たちは続きの作業。
それを見学。
コロコロ、コロコロ。
先生のプロの技、おみごと~。
ポーっと見とれていた。

帰宅後は“宿題”。
「各自、番茶を煮出してくるように」と先生からお達しがあった。

関東と関西の違いからか、はたまた単純に無知なだけなのか、
「番茶」と「ほうじ番茶」と「ほうじ茶」の区別がわからない。
何人かに聞き、先生にも聞き直してやっと「ほうじ茶でよい」と言われる。

えっと、教室からの帰宅するまでの間にお茶屋さんって、あったっけ~?
日ごろ、あまりウロチョロしないから、こういう時困るなぁと、
ターミナル駅近くのお茶屋を教えてもらい、立ち寄ってほうじ茶300g購入。

夕食後に煮出し始める。
これは、去年、教室の台所で助手の先生が煮出してるの見た。
その時の状態やお茶の濃さを思い出しつつ~。
しかし、これもなぁ。。。
まず、鍋にほうじ茶を入れて、あまりのボリュームにオドロキ
大鍋に入れ替え、水を張る。

「ひたひたでいい」と云われたって、水を張っているうちにお茶が浮いてくるし。
あまり少なすぎても、鍋が焦げつくし。
心もち水が多くなったが、その分、蒸発するまで煮出し時間を長くすればいっか。

煮出すとこんな感じ。

お玉でほうじ茶をギューギュー押さえながら煮出すこと約30分。
「真っ黒になるまで」と云われても、いくら煮出してもほうじ茶はほうじ茶。
真っ黒になんて、ならなーい。
(ってゆーか、去年見た濃ほうじ茶をほぼ同じ色に見えたし)
↑なかば開き直り

「お玉1杯分くらい取れたら」と云われても、そこまで似てたら何時間かかることやら

たとえ、「薄い」と言われてもないよりもマシかと。
↑これも、完全に開き直り

30分過ぎたあたりで火を止め、水分を回収。

↑これでも、十分だと思いません

本当は煮出した直後が殺菌作用もあっていいのだが、そうもいかぬ。
荒熱とって冷蔵庫へ。

そして、台所には未だかつてお目にかかったことのない大量な茶殻が

後半はどうなることやら。。。→こちら
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湿し灰作り(後半)

2008年09月08日 13時41分09秒 | 湿し灰
 この週末は土日ともに湿し灰作り教室に参加した。
   ※前半はこちら
 
 本来は炉を塞ぐGWの直前に灰を上げ、梅雨の間に何段階にも篩っておくのだそうだ。
 そして、梅雨明けと同時に洗って、土用の丑の頃の陽射しが一番強い時期に団子にして乾かし、一気に仕上げる!
 というスケジュールが理想的らしい。

 が、教室ともなるとそうはいかない。
 で、中3週間空けてのこの日程。

 天気の具合見て教室の開催を決めるということはないので、事前はかなり心配していた。
 が、「週末は崩れる」の天気予報を見事にはずれ、少し緩くなったとはいえ、そこそこの日光が降り注ぐ中で作業ができた。

 前半は灰篩いと洗って灰汁(あく)を出すところまでやったが、先生曰わく「洗いが全然足りない!」
 本当はもっと何回も洗った方がいいのだけど、今回はゲリラ豪雨の影響もあってか、教室の合間に内弟子さんさえも洗えなかったのだとか。
 せめて、ラスト1回だけはと心をこめて洗う。

 内弟子さん曰く「炉中で直接火にあたったり、炭の燃え残りでダメージを受けて、汚れているでしょ。それを洗って落としてあげるのよ」

 なんか、説得力のあるコメントで、「なるほど~」と納得。
 (灰も生き物である!)

 沈殿させ、上澄みを除いた後、さらしに入れて絞ってバケツに入れ直す。
 水気をとった灰に濃い焙じ茶をかけ、灰になじませる。

 そして、団子状(ハンバーグ状)に小分けして、乾かす。
 
 乾燥させすぎたら、ただの泥玉。
 タイミングをみて、裏ごしにかける。
  

 散らす。


 新聞紙に水分がつかなくなったら、さらに粗い目の篩いにかけ、残った方を乾いた新聞紙にのせ、小刻みに回す。
 すると、小さな霰灰になる。


 社中の湿し灰はさらさらなので、そういうものだと思っていた。
 それは“好み”の一つにしかすぎないらしい。

 作った霰を大きさごとに選別して、いろいろな粒の灰を用意しておき、
 その都度、趣向によって使い分けるもの?

 詳しいことはよくわからなかったけれど、
 兎に角、思った以上に手間暇がかかることだけはよくわかった。

 だから、開炉の喜びは一際大きいものなのだとか。
 その境地に至れるようになりたいなぁ。
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湿し灰作り(前半)

2008年08月18日 02時32分32秒 | 湿し灰
週末の2日とも、灰形・茶事教室の「湿し灰作り」に参加した。
私にとっては、今回が初めて。

灰形教室に通い始めた一昨年より、ずっとお声がけいただいたのだが、私にはハードルが高くて。。。。
社中の先生も私たちが夏休みの間に湿し灰を作っていらっしゃるので、お話を伺ったり、あるいは本で読んだりするだけで、例年過ごしていた。
が、とうとう今年は“観念”したというワケ。

ま、茶の湯を続けるプロセスにおいて、避けては通れない道だからねぇ。

「百聞は一見に如かず」というか、本当に地道な作業。

【初日】
ずっと灰を篩っていた。


これも1回ではない。
1回篩って、さらにより細かい目の篩いにかける。
私は2度目の細かい目を担当させていただいた。
落ちないんだなぁ。。。


ホントは更にもう1回、もっと細かい目(←この段階だと篩いは特注品なんだとか~)で篩った方がいいそうだ。

ちなみに、本には灰を篩うことは書かれていない。
予習復習がてら、手持ちの2冊を参照したけど、どちらも灰を洗うところから出ていた。
 『茶の湯の基本 灰と灰形』 淡交社
 『お茶のおけいこ39 裏千家茶道・灰形と灰を作る』 世界文化社

 ちなみに、昨秋に単発で出席した講座に出席した時も湿し灰作りにふれられていた。
 そういえば、確かに「篩う」と聴いたっけ。
 でも、メッシュ(目の数)が違う。
 ノートを開いてみると、記憶の通り、今回篩ったものより粗い目数が記載されていた。
 いろいろな“説”を聞くと混乱するけれど、たぶん今回聞いたり体験したことが、一番こだわったやり方みたい
 
【2日め】
灰を洗わせていただいた。


最初は手応えなく、困惑。
徐々に底に溜まる灰を引き上げてはゴム手袋をはめた手で揉むように、こすり合わせるように洗う。
20分やって、沈殿させる。
(沈殿を待っている間は灰篩いをしたり、昼食を摂ったり)

篩ったものなのに、まだ細かい炭が残っていて浮いてる。


まだ完全に沈殿してないのかなー。
人によっては完璧に透明な水と分離している人もいる。
(未熟さが情けない)

上澄みを捨て、新たに水を足してまた洗う。
洗い方が的を得ていると、灰汁(あく)が浮いてくるそうだ。
上手な人のバケツ
  ↓


初めてだからね、出来ないのは当然なんだけど。
「私って、まだまだ修業が足らないなぁ」と思い知った2日間。

3回洗ったところで時間がきて、教室はお開きとなった。
(あとは直弟子さんにお任せする)

湿し灰作りはまだまだ続く。
全部で21日間!かかるそうだ。

もっとも、あとの19日間全ては参加できない。
(というか、教室そのものが設定されていない)

途中の作業は先生と直弟子の方々にお任せする。
そして、仕上げの段階で2日間の「教室」が設定されている。

湿し灰作りは天候との関係もあるからなぁ。
今回も初日は晴天。
炎天下を覚悟していたら、室内での作業となり拍子抜けした。
2日目は曇りで最後は雨が降り出した。
涼しくて、体は楽ではあったけれど、逆にお日様がないのは不安。

後半の「教室」は“太陽の力”が大きく関係する。
予定された日に晴れるといいのだけど。

 ちなみに、社中の先生にも、ここ何年か「湿し灰作りをお手伝いさせて下さい」とお願いしているのだが、お声がかかったためしがない。
 天候に左右されるため、予定が立たないためではないかと思っている。
 (急に「今日やります!」と連絡もらっても、まず行けないもんね)
 湿し灰作りは本当に難儀なもの。

 だからこそ、開炉を祝う喜びが一際大きいんだなぁ。

 ということがわかったことだけでも、今回参加した価値はあったなと思う。
コメント
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