順番が逆になってしまったけど、「冬の京の旅」非公開文化財特別拝観、建仁寺の巻。
まずは両足院から。
こちら
こちらには如庵の写しの茶室があるのだけど、庭越しに遠望するだけ。
でも、長谷川等伯の絵も見れたし、伊藤若冲の絵もとってもよかったので、満足。
また、茶道文化検定1級の試験の折り「誰?」と思った「林浄因」サン(→
こちら)がナニモノなのか、判明した。
饅頭の製法を日本に伝えたヒトだったのネ。(南北朝時代)
関が原の戦の際、黒田長政が兜の中に入れて出陣したという秘仏の毘沙門天像もお参りした。
あまりの小さなにびっくり
本坊などを拝観した後、正伝永源院に行く。
こちら
境内の敷地の外を出るので、建仁寺の塔頭って感じがしない。
まったく予備知識がなかったのだけど、ガイドがとても詳しかったので、いろいろわかった。
まず、もともとは正伝院と永源庵という、別々の塔頭だったそうで、
正伝院の方は鎌倉年間に創建されたものの、その後荒廃していたのだそうな。
大坂冬の陣後に隠棲した織田有楽斎が再興して、敷地内に如庵を作って悠々自適に茶道三昧したらしい。
もともとの如庵が何処にあったのか~なんて、実はちゃんと覚えてなかったヨ
云われてみれば茶室の本「すぐわかる茶室の見かた」の裏表紙に絵があった。
まったく、気がつかなかったワ~
一方、永源庵の方はやはり鎌倉年間に創建されて、細川家の菩提寺として続いてきたそうな。
で、明治初年の廃仏毀釈の折り、建仁寺の塔頭が大幅削減されたのだそうな。
それで、その時は無住だった永源庵は廃寺処分になってしまったんだけど、
少し離れたところにあった正伝院が移ってきたんだって。
それで、しばらくは「正伝院」と呼ばれていたんだけど、公爵家になった細川家の菩提寺だったので、
「永源」の名を興して、「正伝永源院」となったとのこと。
いずれにしろ、建仁寺の本坊に近かったのが移転の決め手になった?
ちなみに、正伝院は移転する際に、土地と建造物を売却したそうで、その中に如庵があったとのこと。
だから、三井家に買われて大磯に移築されたワケ、ね
そこまで考えたこと、なかったヨ
ただ、この説明が長くて、早トチリなワタシは「へぇ、ここに如庵があったですねぇ」と云っては、
「だ・か・ら~、それはココじゃなくって~」とガイドさんに訂正される始末で
しかし、廃仏毀釈って、すさまじかったのねぇ。(前の日に大徳寺でも聞かされたケド
)
まず、お宝などを拝見。
たしか、伊達政宗の書状があったような~。
織田有楽斎の木像も見た。前の日はお兄ちゃん(=織田信長)の木像見たしね。やっぱ似てる?
同じく2人と兄弟の織田信包の肖像画も見た。
「江」でも出てくる。当時、実はナンバー3くらいだったらしい。
ほか、茶道具は有楽斎の手作りの赤楽茶碗や茶杓、象牙の茶杓も見る。
ガイドブックにあった豪華な天目台は展示替えの関係で拝見できず。
如庵は別のガイドさんから、また詳しく説明を受ける。
大橋茶寮での茶会の折り、如庵の写しに入ったことあるし、
見るだけなら三井記念美術館でよく見るから、「こんなものかぁ~」と思ってみる。
ホンモノはね~、犬山に行った時に外観だけは見たことある。
(まだお茶を習い始めて1年も経ってなかったので、価値がよくわかっていなかった)
ただ、ココは室内のみではなくて、躙口の外の辺りもあって、興味深い。
円窓を開けた袖壁を付けて土間庇を形成して、席入りの際は雨でもお客様を保護する工夫をしてたのネ。
そしてその奥には相伴席というか、お供が控える空間があった。
優しい有楽斎らしい設計だなーと思った。
見物を終えて外に出てビックリ。
北側はもう花見小路。祇園が近いだねぇ。
とりあえず、東大路通を南へ行きたいので花見小路に背を向けて歩き出す。
あれ?井伊美術館って、ココにあったんだねぇ。
東大路通に出てから、キョロキョロ。
だってね
、「京の冬の旅」のスタンプラリーが3つ貯まったの
だから、お接待を受けようと思って。
八坂道の近くの本家八ツ橋 八坂店にて、生八橋と抹茶。
店頭にはいろんな種類があったので、お土産も買う。黒胡麻生八ツ橋。
バス停まで歩いていたら、発見。
川瀬表完さんの表完堂。ちょっと、入りにくい雰囲気なので、前を通り過ぎた。
さて、1週間にわたって紹介した京都の茶室めぐり、如何だったでしょうか。
正直なところ、見学する前も忙しかったから“予習”する時間もなかったし、
見物している最中もあまり深く考えていなかったように思う。
帰って来てから、このblogに書くためにもらったチラシや購入したガイドブックはもちろんのこと、
茶室の本に茶道大辞典を参照し、復習がタイヘンだった
時には他の茶室と間違って記述して、コメントで指摘していただいて削除したりも
難しいなぁと思った。
京都での2日間の滞在で見て回った茶室は外観も含めて計14室
このうち、帰宅後に間取り図が確認できたのは8室。
そのうち6室は↓に掲載されてました。(2室は茶道大辞典に掲載)
名席の紹介のみならず、後半の「茶室用語図典」もちゃんと読まなきゃなぁと反省
興味がちゃんと残っているうちにちゃんと茶室や露地のことを勉強し直そう、と本気で思っている。
そして、次の茶道文化検定では前回は正答率55.5%を大幅Up
させるぞっ
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