Akatsuki庵

日々と向き合って

vol.100規矩作法…

2009年12月30日 00時01分16秒 | 利休百首
利休百首その百「規矩作法守りつくして破るとも離るるとても本を忘るな

ラストは「守破離」かぁ。

まずは先生について規矩作法を学び、一生懸命にそれを守る。
規矩作法の遵守大事だけど、時にはそれを破り、臨機応変になることも必要。
さらに規矩作法を熟知した上で自由闊達な働きができ、何にもとらわれず離れることもあるだろう。
でも、常に基本である規矩作法は忘れてはならない。

思えば、昨秋からのワタシは或る意味「破」か「離」の段階に上がったのかも。
集団から離れたのも、軽茶(かるちゃ)の試みを始めたのもその表れかも。

なるほど、、、ね。
そーゆーことか。

と、この4年間の茶の湯ライフを振り返りつつ、妙に納得してしまうワタシ。

来年もいろいろなことがあるだろう。
でも、基本は大事に茶の湯を向き合っていきたい。

ということで、利休百首もこれにて完走
丸1年間、お付き合いいただきありがとうございました

あ、でも折にふれては一に戻って、「その道に~」から読み返したい。
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vol.99もとよりも…

2009年12月25日 00時04分26秒 | 利休百首
利休百首その九十九「もとよりもなきいにしへの法なれど今ぞ極る本来の法

直訳すれば「昔はなかった法を今定める」という意味になる。
「いにしへ」とは利休さん以前の時代。
つまり、鎌倉時代から室町時代ダ。
この頃のお茶は闘茶や茶礼(←四つ頭のような)といった喫茶的な要素強いし、
闘茶に至ってはゲーム的な要素というか、ギャンブルだからねぇ。

昔は遊び的な茶が法だったけけど、これから精神性の高い茶の湯を極めることを目指し、
この路線を本来の茶道の法にします。
ということになろうか。

いよいよリーチだ

思いながら、来年は何を読もうかと悩んでいる。
最初は南方録を読もうかと思っていたんだけど、15,750円と高いしねぇ。
この前読んだ「茶の湯の歴史」の本でボロクソにけなされていたので、
つい、完全現在語訳のために取って置いたを塗り椀に回してしまった

代わりに山上宗二記は岩波文庫本を買ったのだが、ちらっと読んでもさっぱりわからん。
おまけに、区切りがつけにくい。
無難なところで、今年発売された『茶道をめぐる歴史散歩』(井上辰雄著 遊子館)。
ちょうど100項目あるので、こちらを読み進めつつ、
自分の経験や鑑賞した時のことを織り交ぜて書いてみようか。
そうこうしているうちに茶道辞典も出るから、そちらへシフト?
茶道をめぐる歴史散歩 (遊子館歴史選書)
井上 辰雄
遊子館

このアイテムの詳細を見る
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vol.98茶の湯とは

2009年12月23日 00時01分00秒 | 利休百首
利休百首その九十八「茶の湯とは湯をわかし茶をたててのむばかりなる事を知るべし

これもお馴染みの一首です。
利休さんが仰った「炭は沸くように~」の逸話に基づく?
意味は至ってシンプル。

要するに、道具がいいものでなくても、
炭がうまく継げれば湯はよきように沸き、
後は美味しく点てられればよいのだ。

というわけで、台所だけど美味しく?点てて(←ホンマかいな?)自服した。

あと2つ
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vol.97茶の湯には…

2009年12月16日 00時16分25秒 | 利休百首
利休百首その九十七「茶の湯には梅寒菊に黄葉落ち青竹枯木あかつきの霜

わかるような、わからないような。
ということで、毎度のことながら解説書を読む。

なるほど、口切の情景を通して陰陽の調和が必要であることをうたっているのネ。

「寒」い陰の時季だけど、梅や菊は寒さに負けず「陽」の花を咲かす。
イチョウの葉が黄ばんで落ちるのは「陰」だけど、美しく色づいた葉は「陽」。
口切の茶事に際して新しく取り替えられる青竹は「陽」だけど、周りの枯木は「陰」。
「あかつきの霜」の暁は「陽」だけど、寒さは「陰」。

陰陽も突き詰めて考えていくと、奥が深くて難しい。
4年前、京都で講義を受けた際は必死でノート取って、少しは理解した気になっていたが、
その講師の方が出版された著作物はチンプンカンプンだったなぁ

そういえば、先週稽古した行之行台子も陰陽の点前なんだけど、
そういうことを考えている余裕が全くなかった。
(間違えずに出来たことに満足してただけ~)
次は陰陽のことも考えながら、点前しないと

ところで、利休百首もあと3つ
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vol.96茶はさびて

2009年12月12日 00時01分00秒 | 利休百首
利休百首その九十六「茶はさびて心はあつくもてなせよ道具はいつも有合にせよ

さびは「侘びさび」の「さび」だよね。(侘びでもよいのカナ?)
要するに、お茶は心でもてなすものであって、道具でもてなすものではない。
って意味だと思う。
でも、今のお茶会ではなかなかそうはいかないみたいだねぇ。

そこいくと、きむらとしろうじんじんさんのお茶はこの道歌に近いのカナ?
参考
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vol.95水と湯と…

2009年12月10日 00時49分41秒 | 利休百首
利休百首その九十五「水と湯と茶巾に茶筅爪楊枝柄杓と心あたらしきよし

これはわかりやすい。
要するに一期一会の精神で、消耗品および消え物は新品をおろしなさい。
という意味。
(水と湯は“生もの”ですゆえ、新鮮なものは当然だけど

確かに、かつて○○部の会計を担当していた折りは、
お茶会ごとに柄杓と茶筅、茶巾は新品を購入して「消耗品費」として計上していたっけ。
(その後、それらがどーなったのか、ワタシ自身はナゾのまんま
爪楊枝(=楊枝)は「(客が)持っていて当然」のせいか、用意しなかったなぁ。
(大抵は干菓子を出す席だったしね)

ただ、通常の稽古ではこうはいきませんねぇ。

今月末、忘年会にて人前で抹茶を点てる予定なので、
その時は高山茶筅を卸しましょう
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vol.94習ひをば…

2009年12月08日 00時44分49秒 | 利休百首
その九十四「習ひをばちりあくたぞと思へかし書物は反古腰張にせよ」

点前を学ぶ際に書き取るのは必要。
でも覚えたら、書物は不要。
反古にして腰張にでもしなさい。

という意味。
「ちりあくたぞ」というところは「塵も積もれば山になる」的な意味?
習うことは山のようにあるから、いちいち書物に頼ってはきりがない。
ってかぁ

まぁ、確かに一理ある。
もっとも腰張にしたら、カンニングできちゃいそう
今でいう所のノートに相当するわけだけど、
こんなに苦労して、まとめたものを反古になんてできませーん
でも、頼りすぎて頭に体に馴染ませられないでいるのも事実。

次回の奥必稽古。
当日になって、ノート見るのでは既に遅い
早い段階で見てイメトレで体に覚えさせてみよっと。
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vol.93目にも見よ…

2009年12月05日 06時56分17秒 | 利休百首
利休百首その九十三「目にも見よ耳にもふれよ香を嗅ぎてことを問ひつつよく合点せよ

わかるような、わからないような。
解説書を読むと、香を嗅ぐ事で心を静めなさい。
香を聞いて心を穏やかにしてから、相手にいろいろなことを問いなさい。
という意味らしい。

下の句の「ことを問ひつつ~」は、自分が納得するように常に心がけなさい」。

深いなぁ。

ワタシ自身はお香はどちらかといえば苦手。
聞いて「心が穏やかになった~」と感じたこともなく~

でも、茶道をやる上で「心を穏やかにして臨む」ということは
とても大事な要素だな、とは思っている。

昨日、久しぶりに本屋に行った。
茶道関係の棚でこの秋出た新刊本を2冊購入。
(茶道文化検定の勉強あるからと、他の読書はガマンしていたので反動か
そのうちの1冊が「ティー・セラピー」についても書かれている。
おもしろそうヨ。
(読み終わったら、紹介します
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vol.92茶を点てば…

2009年12月04日 06時59分59秒 | 利休百首
利休百首その九十二「茶を点てば茶筅に心よくつけて茶碗の底へ強くあたるな

茶筅の使い方についての注意。
要するに、茶筅は竹でできていて、竹は弾力性があるから、
一方的に力を入れるのではなく、竹の弾力性を利用しなさい。
という意味。

解説書には濃茶を練る場合の注意について書かれてあるけど、
ワタシは薄茶点てについて思い当たることがあるんだよネ。

以前、体験コーナーの手伝いをしたこと。
「初めて抹茶を点てる」という行為に緊張しているのか、
来るヒト、来るヒト、みーーーーんな、押し付けるようにして点てようとしていた。
「だ、ダメ~ 茶筅の先が痛んじゃう
もっと、軽く。手首のスナップを使って、茶筅を振ってください」

子供なんか、力任せに押し付けるからなぁ。
ヒヤヒヤした。

お茶を習い始めた頃、自分も押し付けてたのかなぁ?
覚えてない。
ただ、茶歴が長くなるとともに、点てる機会が増えるとともに、
自宅の茶筅の保ちは長くなっている。

ちなみに、濃茶練る場合に力が入るか
まぁ、稽古では多くても5人分しか練らないから、
力を入れなきゃならないほど手こずった経験はない。

「竹の弾力性を利用して」か。
一応、教える場合のコツとして覚えておこう。
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vol.91茶の湯をば…

2009年12月02日 06時47分58秒 | 利休百首
利休百首その九十一「茶の湯をば心に染めて眼にかけず耳にひそめてきくこともなし

要するに、茶の湯は心が大事ですヨ。
とやかく言わず、心を込めてお茶を点てましょー。

という意味らしい。

お茶を点てる心が大事。
だから、細かい知識なんて~

と、まだ茶道文化検定を引きずっているワタシ

昨日、3級を受験した友人から問題をコピーさせてもらって、夜やってみた。
観ながら解いていたら、数問間違えちゃった~
いかんいかん、真剣にやらねばっと本気出したけど、
でも、やっぱり3問は覚えてなかったなぁ。

3級と2級と問題を比較してみると、もちろん2級の方が細かいけれど、
設問によっては同じレベルも。
中には、QとAを引っくり返した問題もあった。

本番で自分の出した解答も見直してみた。
意外なことに、苦手だった「茶と禅」の正解率が高い。
うろ覚えのヤマ勘もほとんど正解していた。
後から答えを変更した場合、大抵は後が間違えるものだが、
今回は2問とも変更して正解だった。

というわけで、いい感じだったのに、どこで20問も間違えたのか
ほとんど、ミスリードというか早トチリ。
10問くらい、ちゃんと落ち着いて解いていたら正解出せていたはずだった

ワタシの課題は和敬清寂の「寂」だな。
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vol..90稽古とは…

2009年11月27日 08時21分50秒 | 利休百首
利休百首その九十「稽古とは一より習ふ十を知り十よりかへるもとのその一

利休道歌の中では「その道に入らんと思う心こそ~」の次に覚えた一首。
あれが入口ならば、これはゴール?
そして、本当はゴールなんてないんだと知る。
なーんて、ネ

まぁ、この意味を実感できたのは茶名をいただいてからなぁ。
許状をいただき、お点前は一通り習ったものの、何が出来るでなし。
奥秘の点前をやってみて、四ヶ伝の点前が覚えられたり。
なるほどナと思うことは多い。

でも
利休道歌はこれで終わりじゃあない。
あと10首もある
一年がかりの素読企画、年内に達成できるだろうか
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vol.89掛物や…

2009年11月25日 00時22分39秒 | 利休百首
利休百首その八十九「掛物や花を拝見する時は三尺ほどは座をよけてみよ

久しぶりの利休道歌。
床の間を拝見する時、座る場所にしばしば迷うことがある。
貴人畳に入るのは是か非か

社中稽古では通い畳に座って拝見するようにしているけれど、
茶事の勉強会では貴人畳に座ってるなぁ。
(まぁ、臨機応変ということで)

ただ、この道歌だと「三尺よけて」とある。
つまり、約90cm離れると貴人畳ではなく通い畳で拝見するコトになる?

いやいや、床の間の幅を忘れていた。(約90cmあるもんね)

解説書を読むと、床框から三尺ということ。
壁床の場合はちょっと後ろに下がって拝見してね。

という意味みたい。

ということは、貴人畳でよいわけね。
(まぁ、正客が“貴人”さんだったら支障があるのだろうけれど)

てなことで。
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vol.88床の上に…

2009年11月03日 00時25分11秒 | 利休百首
利休百首その八十八「床の上に籠花入を置く時は薄板などはいかぬものなり

これは以前、茶花の勉強会で参考資料を作成した時に調べて知ったっけ。
板床だろうと畳床だろうと籠花入には薄板は敷かないと。

「籠は竹で出来ているから、材質的にしなやかなだからかなぁ」と思ったけど、違う。
籠の中に受筒があり、それが本来の“花入”。
それを保護するための“籠”が薄板の代わりになるので、
さらに薄板を敷くと保護が二重になる。

そういう理屈か。
ナルホドね。
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vol.87板床に…

2009年11月02日 00時21分58秒 | 利休百首
利休百首その八十七「板床に葉茶茶入品々をかざらでかざる方もありけり

11月に入って、いよいよ口切りの季節が巡ってきた。
と言っても、現代では冷凍技術が発達しているおかげでいつでも新鮮な抹茶だし、
そもそも口切りそのものは11月に限ったことではないのとか。
でも、茶壷が荘られるのは霜月よねぇ。

で、今回の道歌の意味。
板床に茶壷や茶入など道具を荘る時、直接置かずに下に奉書を敷くなど配慮をせよ。
ということらしい、
解説書を読まなきゃ理解できない。
(ちなみに、茶壷が網に入っているときは直接でもよいそうです)

まぁ、道具を大切に扱う精神デスネ。
板の上だと畳のようなクッションがない分、道具にも板にもダメージの心配があるから。
それと、「結局もののよさを、これ以上ないという方法で見せる工夫」(←解説書より引用)
なるほど

それにしても、茶壷か。
また自宅で練習しないとな。
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vol.86盆石を…

2009年10月30日 00時20分28秒 | 利休百首
利休百首その八十六「盆石をかざりし時の掛物に山水などはさしあひとしれ

「盆石」ねぇ。。。
初めて聞く茶道用語ダ。
というわけで、ネットで調べてみた。→こちら
あぁ、なるほど。
枯山水みたい。
藤田美術館の入り口で似たのがあったような。

へぇ。もとは茶席の床に荘ってたものなんだぁ。
最近は(というか、ワタシがお茶を習い始めてからは見かけたことないなぁ。
で、「さひあひ」は「重複する」という意味。

「盆石を床に荘るときに山水画を掛けると重複するよ(だから避けて)」
という注意。
茶席において、重複は好まれないからね。
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