Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

神保町ブックフェスティバル

2024年10月27日 21時17分17秒 | 書籍

昨日から読書週間が始まった。

たまたま?いや、あれはたぶんわざわざぶつけた日程だな。
所用でこの土日は神保町でほぼ缶詰だった。

缶詰だったんだけど、昨日(土曜)は昼休みが2時間あって
「ブックフェスティバルを散策していいよ」だったので、
自家弁(←古本まつりで人出が多いことを予測して外食を回避)を済ませて
すずらん通りの長~いワゴンセールをのぞきに行った。

本を買うのはやめておこうと思ったんだけどね、
やっぱ買っちゃった。

もっとも、古本ではなくて淡交社が出店しているワゴンで裁断直前であろう売れ残り本を半値で1冊。
本の雑誌社で「買いたいけど、書店で在庫がなさそうな本」だと諦めていた本を発見。
思わず「これ、いくら?」「定価です」「だろうねぇ。でも、ほしかった本だから買うわ」
と買ってしまった。
臨時出費になってしまったけれど、やっぱり紙の本はいいなぁと思った。

古本の方はね。新書に絞って通り沿いを歩いたけど、掘り出し物に出会えず。
現在の仕事に就いて意外に感じたことが売れる新書と売れない新書の落差。
新書って、もろ時流を反映する内容が多くて、それが故に流行り廃りが早い。
もちろん長く売れる新書がある分、波が過ぎたら品切・再版未定でお蔵入りなんてことが多く。
「え?5年で?」でビックリする。
(その分、昨今は版として“絶版”という状態にはならないか、何かの拍子で復活重版もあることもあるし、紙では買えないけど電子版なら買えるというケースはよくある)
故にタイトルで何か響くものがあれば買っておいた方がいいのかなぁ。

そんなことや、書店がどんどん減っている状況のこと、本を読む習慣について
これから本を取り巻く環境はどうするのか。
政府のてこ入れは? 読書のバリアフリーについて。

などなど、いろんなことを考えた週末だった。

最近、土日どっぷり外出することがほとんどないので、どんだけ疲れるかと心配したけれど、
好きなことなら、疲労感をあまりないみたい。

まだ頑張れる? かな。

 

 

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カバー帯☆

2023年12月24日 20時30分20秒 | 書籍

本との出会いは題名や書評から「内容が面白そう。or面白いかも」と思って、本を手にする。
これって、フツーの感情。
あるいは人に奨められて~とか、贈られて~とかといったことも。

視覚的に、というか装丁などビジュアルに魅かれて読みたいと思ったことは、、、
ほぼ皆無、だったかと。

ましてや、帯に魅かれて「読んでみよう」と思ったのは初めて。
「本の帯」といえば、表紙の下部に巻かれる「腰巻」と呼ばれるものが一般的なんだけど、
表紙全体をすっぽり巻いてしまう「カバー帯」というものあるということを最近知った。
(私が認識したのは文庫本。ハードカバーでフル帯があるかはどうかは不明)

いわばカバーが二重巻きされている状態で手に取って、思わず「へぇ~」と感心してしまった。

その本が↓

 

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古河と永井路子さん

2023年12月18日 22時35分19秒 | 書籍

佐倉の歴博で陰陽師展を観るのに青春18きっぷを利用した。
もう少し歴博で時間を過ごしていたら、懐かしい人に遭えたのだろうけど、
そんなことになるとは露知らず(?)「歴博までの往復だったら、もったいない」と午後は次の場所へ。

千葉県から隣の茨城県に移動するだけなのに、ルートがなく~
都内に戻って(東京駅で乗り換えれば済むところを錦糸町→秋葉原→上野で乗り継ぎ)
総武線から宇都宮線(東北本線)に乗って、埼玉県を経て古河へ。

駅へ降りて西へ歩き出した。
古河で下りるのは2度目。13年前=2010年秋にフォルムカードを買いに途中下車した。
その時は東側に出て郵便局に向かったので、今回とは反対側。
東西で随分と雰囲気が違うんだなぁと思った。

 日光街道に面する城下町ということで、物流で賑わったんだろうなぁ。

そうして到着したのは永井路子さん旧宅。こちら

 

今年、97歳で逝った歴史小説や歴史にまつわるエッセイを多く書かれた作家の永井路子さん。
大河ドラマ『草燃える』の原作『北条政子』『炎環』を読んだなぁ。
あと、お市の方を描いた『流星』、お江の方を描いた『乱文』。
たぶん、唯一の現代小説『茜さす』、仏教系の大学で聴講生になって勉強して書いた『氷輪』。
エッセイ『歴史を騒がせた女たち』。

どれも懐かしい。

 旧宅のお庭も眺めながら、作品を読みふけったことを思い出した。

古河文学館(こちら)にも行った。

 

年譜を眺めていたら、自分が永井作品から遠ざかった『氷輪』以降も多数の作品が発表されていたに気づく。
上京してから歴史小説を読む時間がなくなったからねぇ。
あ、でも大河ドラマ『毛利元就』の原作となった『山霧』は図書館で借りて読んだ。でも、内容忘れちゃったなぁ。

藤原道長が出てくる『この世をば』。
毎日新聞の朝刊小説だったことは何故か覚えている。
何かで古新聞を使った時に目にしたような。
へぇ~、読みたいなと思いつつ、すっかり忘れていた。
そのまま紙の本は文庫本も含めて品切再販になっちゃったんだねぇ。

来年の大河ドラマが紫式部を主人公にした作品ということで、朝日文庫から出た。
(最近、永井作品から朝日新書や文庫でちょいちょい出ている。版権買い取ったのカナ)

 

 

おかげさまで今、暇がある時限定で読書中~。

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本日、鉄道の日

2023年10月14日 22時18分31秒 | 書籍

10月14日は明治5年に日本で最初の鉄道が開業したことを記念する「鉄道の日」。
これに合わせて発売される「JR秋の乗り放題パス」を3年ぶりに購入し、旅に出た。
今年は試用期間の初日から3日間がちょうど3連休だったので、そこを利用。

記念日当日の今日は最初に開業された区間の一部を利用した。

図書館に寄った際、なんとなく目についた本を借りた。
ちょいちょい利用した温泉も出てきて興味深い。
上諏訪駅の足湯、露天風呂の時代に行ってみたかったなぁ。

そのほか、興味はあるけど途中下車できなった、あるいは寄ってみたいと思っているけど
未だ行けていない駅なども結構ある。(主に東北地方)

お財布や休みが乏しい関係で東海道線に沿った移動以外の場所へ足を延ばすことは難しい。
せめて本を読むことで、想像したり予習したりして、旅への意欲だけは消さないようにしたい。

 

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訃報)永井路子さん

2023年02月09日 22時22分24秒 | 書籍

作家の永井路子さんが亡くなったと夜のニュースで流れた。

大河ドラマ『草燃える』の原案になった『北条政子』と『炎環』を読んで以来、
わりと好きな作家さんだった。

お市の方を主役にした作品やお江の方を描いた作品も読んだなぁ。
個人的には現代小説に古代史を絡ませた読売新聞社から出た『茜さす』が好きだったなぁ。

鑑真とその弟子で碧眼の若い僧侶と奈良時代の政争渦巻く社会とテーマにした『氷輪』もよかったなぁ。

話の筋は忘れちゃったけど『山霧 毛利元就の妻』も読んだっけ。

評論も面白かった。『歴史をさわがせた女たち』で学校の歴史の授業だけでは知りえなかった歴史の中の女性たちの存在も知った。

ただ、エッセイで学徒出陣のセレモニーを神宮外苑で見守ったというエピソードが印象に残っていたので、「果たしてご存命なのかしら?」とも思っていたわけで。

昨年、大河ドラマで再び鎌倉時代がとりあげられた関係で
朝日新書から『源頼朝の世界』が再販され、朝日文庫からは『歴史をさわがせた女たち』が再編集された形で再販されたことで、「まだご存命だったのねぇ」。

この2冊は読みそびれてしまったのだけど、
電子書籍で『北条政子』と『炎環』を買って読み返し、『草燃える』のもう一つの原案だった『つわものの賦』も読んだ。
『つわものの賦』は昭和54年当時、学校の図書館にも所蔵がなくて、お小遣いで買えるはずもなく読めなかった。

でも、たとえ入手できたとしても、当時は難しくて読めなかった。

今だから読める。てか、大河ドラマ『鎌倉殿の十三人』を視ながらだったから、興味を持って読めた。
そして、改めて「永井路子さんって、すごいっ!」と思った。

それだけに訃報は残念。
享年97歳。ご冥福をお祈りします。

 

 

 

 

 

 

 

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ちはやふる

2022年08月07日 17時45分11秒 | 書籍

競技かるたを主題にした人気漫画の『ちはやふる』、なんと15年間も続いた連載だったとか。
それも今月号で最終回。

って、漫画雑誌なんて高校生の時以来、買ったことないけど。(^^;

2016年発に電子版コミックで同時出ていた31巻セットを大人買い。一気に読んだ。
電子書籍って、形がないから「大人買い」の実感がなかったなぁ。

で、ハマって32巻以降は新刊が出るたびに電子版購入で読んできた。
アニメもパート3まで全部見たし、実写版映画も三部作を劇場で鑑賞したし。
(でも、百人一首はまだ全部覚えてないし、自分ではやろうとさえ思わない)

面白いんだなぁ。
スマホで暇つぶしに繰り返し繰り返し読めるのが電子版のよいところ。

京都マンガミュージアムで「ちはやふる展」、松屋で「ちはやふる展」を開催した時も観に行って、原画を鑑賞したし、
コミックが置いてあるカプセルホテルで紙の本を読んだこともあった。

たまに迫力を体感したくでパソコンでフル表示をして読み返すこともあったっけ。

まぁ、勝負の話だからね。いつかは終わりがくる。結末も予想できてはいたけど。
その結末に至る過程が実に面白かった。

で、最後くらいはリアルに体感したいなと買うことにした。

8月1日発売!と覚えてはいたんだけど、当日は週明けで月替わりで朝から多忙。
書店に寄ることをうっかり忘れてしまった。

火曜の帰りに大型書店に寄ったら、「品切れ。入荷の予定は未定」という貼り紙が。(T_T)

やっぱ人気なんやぁ。夏休み中だし。すっかり出遅れた。
雑誌なんて増刷しないよねぇ。

水曜日は在宅勤務ですごい猛暑で近所のコンビニを3軒回るのが精いっぱい。そして、当たり前だけどない。

木曜日。もう買うのは無理だよなぁと諦めの境地。
昼休みにたまたま週刊誌の立ち読みで寄った職場内のテナント書店へ。
店前のワゴンの足元に狙ってるのとは別の少女漫画雑誌が並んでた。
「あ、これも一昨日に寄った大型書店で品切れになってた。ここではあるのか」と思いつつ、
しゃがんでダメ元でワゴンの奥に目を凝らす。と、あれ?

背表紙が「BELOVE」と書いてる? 思わず手に取る。あら、この表紙はネットで事前チェックしてたのと同じだワ。
てか、これが書いたかった雑誌じゃん!

思わず雑誌を持ってレジへ向かう。で、気がついた。「今、お金持ってない」
店員さんに「すみません。財布を取ってきますから取り置きお願いします」

速攻で行って戻って、購入! 少女漫画雑誌、高校時代の倍の値段になっていた。(厚みも1.5倍だけど)

最終回を読むと、また1巻から読み返したくなって、昨日の茶道の稽古が終わってからの帰り道に再び読み始めてる。

そうでもしないとこの暑さとしんどさを紛らすことができなくて。

本はいいねぇ。生身の生活は歳をとっても、本のページを捲れば歳をとらないキャラクターが生き生きと動いているから。

 

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『ごみ収集とまちづくり』

2022年02月24日 07時22分20秒 | 書籍

半月前の、2月9日付の朝日新聞朝刊の天声人語を読んで、感心して図書館に予約して読んだ。

ごみ収集、もちろん生活をしていく上ではとても重要でお世話になっている。
その収集作業におけるレポートと考察。

ごみの収集作業って、決められたルートで順繰りに回っているだけかと思ったけど、そうじゃなかった!
で、まず驚き。

カレンダーを見ながら、出るごみの量を予測し、使うべき車両を決め、道路工事の予定も考慮しながら
天気予報にも注意を払い、作業を行う。

そして、ごみの分別。可燃ごみと不燃ごみは分けて捨てているけれど、
全てがルール通りに捨てられているわけでもないし、ビニールの結び方が弱くて散乱して難儀するケースもあり。
特にコロナ禍でティッシュやマスクがポロっと落ちてしまうと、うっかり拾うことすら危ない。

目の前に出されているゴミが感染者がいる家庭、クラスターが発生している場所かもしれない。
そもそもゴミは重い。絶えず格闘していると臭いも染みつく。

本当に日々、当たり前のように収集していただいているけれど、
作業に当たっている人には感謝しなきゃ!

そして、ゴミを捨てる時は袋をきっちり締めてほどけないようにして出そう!

とつくづく思った。

 

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なんとかしなくちゃ。

2021年07月09日 13時47分21秒 | 書籍

コロナの御時世で、最近は図書館のブラウジングルームへ行くのも一苦労。
公共図書館よりも原則「閉鎖中」の職場の資料室の方がまだ安心か。

もっとも、在宅勤務もあるので、訪れる機会も少ないが。

そんなことをブツブツと書いているのは、最近のささやかな愉しみが週刊誌の連載小説だから。

 

先月から始まった恩田陸の『なんとかなくちゃ。』がそれ。

半月ほど前に「こんな連載小説があるよ。茶道のエピソードも出てくるよ」という情報をGet。

先週から今週にかけて、バックナンバーも含めて6回分をまとめ読みした。

おもしろい。

大阪の商家(といっても、時代設定は現代)の次女に産まれた主人公の話。
母親が老舗和菓子店の出身で、その関係もあり、兄弟そろって茶道が必須の習い事で~

スートリーは主人公の子ども時代のエピソードをあれやこれやと回想している段階で
その中に義務教育が終わる区切りに自分でテーマを決めて茶会を開くという下りも出てきた。

ほー。なるほど。
と、かつて所属していた○○部のノリと相通じるものを感じて、懐かしくなった。

お茶会!

今の自分には遠い響きだわ~

コロナ禍もあって、かつてのお茶会三昧に明け暮れた日々が夢の彼方のような心境だが、
平和な世に戻って、また純粋に茶道を楽しめますようにと願いつつ、これからも読み進めたい。

恩田陸の作品は過去に1作しか読んだことがない。

 

電子版が出てなかったので、しぶしぶ文庫本を買って読んだ。
(奈良の今井町に行く前に参考にしたくて読んだ。他に奈良の名所観光が一通り舞台となっていて、
なんとなく楽しめた。→こちら

恩田氏も少し茶道の稽古を嗜んだようで。
これは期待できそう。

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現存12天守閣

2021年03月16日 07時21分00秒 | 書籍

初版が2011年1月だから、10年前に買った新書本。

読みかけたまま、自宅内でどっかにいっちゃって(←書棚の中に紛れ込んじゃって)行方知れずだった。
(何度か探索を試みたことはあるのだけど、その度に断念)
最近、ひょこっと出てきた。

で、読んだ。

「お城好き」というほどではないけど、小さい頃に松本市に4年間住んでいて、
松本城を眺めて育ったから、親しみはある。
高校時代は安土城跡の石垣に興味があった。

10年前の時点で12天守の中で行ったことがあったのは当時の国宝3天守(松本城、彦根城、姫路城、犬山城)と弘前城だけだった。
もっとも、弘前城へは行くには行って確かに見たのだが、あれが天守閣だとは思わなかった。櫓だと思っていた。
何年か前、挽き家で修復工事していたのをテレビで視てびっくりしたくらいだ。
なので、いつか再訪してじっくり見たいと、今回読み直して改めて思った。

この10年間に高知城、松江城、松山城を訪れた。
そして、わりかしじっくりと見物し、よく歩いた。
なので、今回読み直しでよい復習になったし、親近感を持てた。

かすりもしてない、丸岡城、宇和島城、丸亀城、備中松山城。
あと4つか。
丸岡城も備中松山城も丸亀城も!近くをJRで通過はしたんだけどなぁ。

丸岡城は駅から少し遠い。備中松山城は山登り!

でも、あと4つ。
おいおいに訪れたいものだ。

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熊野古道

2020年09月08日 13時40分56秒 | 書籍

今回の熊野への旅に出たのは、なんとなく「熊野古道を歩きたい」と思ったから。

ただ、名前は知っていても、どういうルートがあるのか、そもそもどれくらい歩けるのか。
何にも知らなくて。

なので、ガイドブックや地図、過去に録画しておいたテレビ番組などをかき集めて予習した。

おかげで、どういうものなのか、だいぶ理解できた。

で、その総仕上げに読んだのが岩波新書の「熊野古道」。

「2000年に出版された本かぁ」とちらっと大型書店で書棚をみたものの在庫なし。
2000年なんて、ついこの間のことに思えて、実は20年前も前。
それじゃあ、書店にはないよねぇ。
その代わり、電子書籍では買える。だけど、、、、うーん。(このテの本は画面読むと挫折しそうな)

最近、なるべく本は買わないように頑張っている。
だけど、熊野古道のガイドブック(新書サイズ)は電子版でカラー地図をみるのがつらそうで、買ってしまった。

せめて、新書と文庫とコミックは電子書籍ですまそう!と思った矢先のこの本なので、躊躇した。
読みたい!でも、電子書籍で読みたくない。

それで、ネットで図書館に予約をかけて、借りて読んだ。(幸い、読んだ人が少ないのか20年前の本とは思えない状態の良さ)

面白かった。
熊野大社の成り立ちから、熊野詣の歴史的変遷、そして現代の熊野古道はどうなっているか、実際に歩いての解説など
岩波新書をこれですいすい読めたのは初めてかも~

貸し出し延長をかけておいて、熊野から戻って、また摘まみ読み。

九十九王子というけど、実際に99個あったのではなく時代によって変遷はあるものの80前後だったとか、
「王子」とはなんぞや。「蟻の熊野詣」と言われたものの~
最も栄えたのは平安時代末期の白河法皇から鳥羽上皇、後白河法皇、後鳥羽上皇にいたる璋ちゃん系譜の方々の頃で
承久の乱で後鳥羽上皇側が敗れて隠岐の島に流されて以降、一気に廃れてしまった。

てか、伊勢神宮参拝に取って代われてしまった。

そりゃそうよねぇ。現代だって、訪れるにはちょっと頑張らないといけない奥深さがあるもんなぁ。
そりゃ、伊勢神宮の方が近いし、大きいし、歴史もあるし、有り難いよねぇ。

などなど「ほー」「へぇ~」な感じて、楽しめた。

まぁ、実際に訪れるゾ!という興味があり、訪れてみたからこそ理解できるところがあったからなんだけど。

こんな風に旅行と読書が結びつく知識の補強の機会があれば、これからの生活も楽しいだろうなぁ。

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夏の災厄

2020年07月09日 08時01分48秒 | 書籍

疫病(新型コロナウイルス)が流行中の時期に
梅雨前線による豪雨が各地を襲い、加えて朝から地震。(この前は早朝に揺れなかったっけ?)

踏んだり蹴ったりの日本列島。

先日、茶道の稽古に行くために乗った電車内で向かい側に座っていた女性が熱心に読んでいた本。

タイトル『夏の災厄』にドキッとし、思わずBOOKアプリを検索したら電子版が出ていたので、即購入。
この一週間、通勤の行き帰りに読んでいた。

もう30年近く前に発表された作品。
篠田節子にとって、初めて直木賞候補作となった。
(この時は受賞しなくて、のちに『女たちのジハード』で受賞。こちらは受賞当時に読んだ)

新種の日本脳炎のウイルスが首都圏に近い某地方都市で流行するも、
なかなかそれが新たな伝染病だと認定されず、原因究明も対策もままならないままに恐ろしいことになっていく~

という、今の状況を先取りするストーリー。

テング熱で代々木公園あたりが大騒ぎになった夏よりもさらに前のこと。

まぁ、小松左京の『復活の』とか邦画の『感染列島』とか、過去にも感染症の話を読んだり観たりしたことはある。
だけど、当時はどこか他人事のように考えていて、実感として湧かなかった。

故にこの作品もディテールが具体的ではあるけど、これは2020年に読むから共感できること。
1995年か1996年当時では「文学的情緒が足らない」とか「人物像の描写が薄っぺらい」というな直木賞の審査員からの評価は高くなく、
受賞を逃した。

『女たちのジハード』は読書会の課題図書になったので読んだし、登場人物と同世代だったので、
同世代ならではの共感があり、面白かった。

だけど今、純粋に生活する立ち位置で考えると社会に向け「読んで!」と訴えるなら、『夏の災厄』の方だ。
もっとも、これが平穏な時期だったら、いたずらに社会に恐怖感を煽る内容で読むのをお勧めする本ではないのかも。

1995年かぁ。
あの時は地震の恐怖は経験したけど、医療が発達した時代に昔のような疫病に社会が右往左往される状況は想像もつかなかったなぁ。
だから、全く気が付かなかった。

今だからこそ思う。

新聞の片隅に報じられるような、小さな事象も後に社会を震撼させる大きなことに膨れ上がる事象になる可能性がある。
だから、日々のちょっとした「ん?」と感じる違和感を見逃してはならないと。

今気になるのは、新聞の片隅に押しやられつつある「○人感染」や「△△でクラスター」。
その場所がね、3か月前と違ってより生活の場に移りつつある。

なのに、政治は発表するのは「解除」。

果たして、お上を信用してよいものか。

 

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〇〇レスな話 その1~紙の本と電子書籍

2020年01月12日 16時52分18秒 | 書籍

年明け、半沢直樹シリーズのスピンオフドラマを視た。

春に続編の連ドラをやるらしい。

あのドラマはたしか2013年の夏に放送されて、毎週楽しみに視ていたなぁ。
ちょうど仕事がものすごーく忙しくて、ストレス発散にもなったっけ。

で、神戸の家に帰ったら、原作の文庫本があったので、ちゃっかり2冊とももらって帰って読んだ。
その後に続編「ロスジェネの逆襲」が出て、ハードカバーで買って読み、
さらに続編「銀翼のイカロス」もハードカバーで買って読んだ。

しかし、あんなに楽しみに視て、読んだにもかかわらず、「はて? どんな話だったっけ」。

概要は覚えていても、細かいところは今一つハッキリしない~要は忘れてる~ので、読み返すことにした。

移動中は前のシリーズ(←文庫本)、次のドラマ化は自宅で寝る前に。

ただ、ここに来て困ったことが。

ロスジェネは自宅にあったのだが、イカロスの方が本棚を探しても、ない。
たぶん、読んだ後で神戸に持って行ってそのままになっていると考えられる。

4月までには間があるので、次の帰省まで待てばいいけど、読みたいなぁ。
でも、文庫本は買いたくないなぁ。買うなら電子版かぁ。

と思いつつ、自分が利用しているサイトで検索してみたら「読割50」のマークが。何コレ?

最近、なるべく紙の書籍は買わないようにしている。これ以上、自宅の物体を増やしたくないからだ。

それでも、数年前までは電子書籍を買うことにはすごく抵抗があった。
もっと言えば、いくら買う書籍がはっきりしてもネットで本を買うことすら抵抗があった。

「本は書店で手にとって確かめた上で買うものだ」という固定観念が頭を離れなかった。

それが今ではコミックを小説はほぼ電子版で買って読んでいる。

勿論、雑誌類(←スマホでは読みづらいから)、電子版がないものは書店で買う。

以前は、紀伊国屋書店と丸善(神戸ではジュンク堂)のどちらかで買っていたけど、
いつの間にか、無意識に丸善かジュンク堂で買うようになっていた。

だから、「読割50」の文字を見るまではあの小説をどの店で購入したかも覚えていなかったが、
どうやら丸善もしくはジュンク堂で買っていたようだ。(←通常の自分の行動範囲にはないのに)

「読割50」というのは、以前に紙で買った商品を対象に電子化5年以内に限り半額で購入できる特典なのだそうで。

イカロスはダイヤモンド社のハードカバーで1620円で買ったものが、今は文春文庫から800円台で出ている。
ちなみに紙で買うより電子で買った方が1割ほど安い。さらに半額ということで、418円で電子版を購入。
(ちょっとコワイのは「400円!安い。だったら買っちゃおう~」という心理)

で、週末読んでいた。

思えば、「イカロス」を買ったのが2014年の8月。
同じ年の11月にスマホを機種変更して、通信速度と量が改善され、ポイント利用で電子書籍を読むようになり、
翌年の夏にパソコンを買い替えてWi-Fi環境を取り入れ、その年の暮れにhontoの世界に踏み入れる。

この5年で急激に変化した環境を、なまじついて行けたものだからさして意識しなかったけれど、
実はすごい変革なんだなぁ。。。と改めて感じた休日の午後~

ロスジェネの逆襲 (文春文庫)
池井戸潤
文藝春秋

 

銀翼のイカロス (文春文庫)
池井戸潤
文藝春秋

電子版↓

半沢直樹 続編原作 ロスジェネの逆襲・銀翼のイカロス 合本
池井戸潤
ダイヤモンド社
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利休のかたち

2020年01月09日 18時44分00秒 | 書籍

松屋創業150周年記念『利休のかたち 継承されるデザインと心展』 サイト 
※1月20日(月)まで

なぜか主催がNHKプロモーション

入場料1,000円。高っと思ったが、支払った代金に見合う百貨店のシャワー効果ねらいの展覧会とは思えぬ、豪華で見応えがある内容だった。

 唯一、撮影可能だった待庵の起こし図を再現?したエリア。

百貨店おきまりの展示目録がないパターン。
とても展示されたお道具すべてを記憶する自信はなく、あまりお目にかかれないものをあったし、
「これだけの内容なら、図録が販売されているに違いない」と途中からは肩の力を抜いてみた。

果たして、出口に図録は販売されていた。2,200円、高っと思いつつ、買って帰った。

ぺらぺら~と捲って、「ん?」
茶杓の『歪み』とか『泪』出てた? 『利休丸壺』? 展示会場で見た記憶のないものが掲載されている。
注記をよく見ると、「展示されていないものには※つけてます」。

あ~。びっくり。そして、版元が淡交社なことにもちょいビックリ。
今月の淡交タイムスにもしっかり広告が載っていた。

展覧会に行けなかった人にも理解してもらえるように?
展覧会の図録なんだけど、この本の出版記念のために百貨店で展覧会をしている~と思えなくもなし。

利休のかたち 好み道具と「利休形」
伊住禮次朗・三笠景子/編
淡交社 2019年12月刊
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『利休切腹』

2018年08月13日 11時18分47秒 | 書籍

暑い。

昼間に外出することは滅多にないんだけど、
今日は図書館に借りた本の返却と
新たな本を借りに行かねばならない。

ホームで電車を待ってるだけなのに、
熱風で溶けそうだ。

呼吸するのも、息苦しい。

さて、昨日パワーをもらったので、久しぶりに茶道ネタ。

今年の5月14日に『利休切腹』という本を紹介した。→こちら

利休切腹
中村修也
洋泉社



図書館に予約かけて、7月末にやっと順番が来て、借りた。

次に待っている人いるので貸し出し延長ができないので、
熱帯夜の中、何度も意識が遠のく中、どうにかこうにか読了。

なるほど。

最初は「京都から追放され、堺に戻され、また京都に戻って切腹」の不自然さから始まり、
京のお公家さんや奈良のお坊さんの日記から、その前後の記述。

東北の大名~伊達政宗~の動向と豊臣政権との微妙な関係性が~

で、結論としては

豊臣政権の中枢から追放されたのは確かなようだが、それは極めて急に隠密裏の逐電のような感じで
世間一般では消息が不明な感じだったこと。

金毛閣の2階にあった利休像が一条戻り橋で晒されたことは、あったらしい。

その記述に続いて、翌日のことで別件(盗賊が処罰されたこと)の記述が利休のことと混同された?


で、当の利休はどこに行ったのか。

どうやら、人知れず九州に逃がされ、ひっそり生きていたみたい。
そして、そこには細川忠興も関係しているらしい。

そのことは豊臣家の人々やごく一部の人は知っていたようだ。

だから、利休がこの世にいないことになっているはずの文禄1年(1592年)になっても、
利休の生存をうかがわせるような消息(お手紙)の記述が2件見受けられる。

ということ。

まぁ、今のような行動がネットで晒されるような時代でもないからね。

それもありかな~と思った。

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『日日是好日』が映画に!?

2018年05月14日 13時31分58秒 | 書籍
愛読書にしている森下典子さんのエッセイ『日日是好日』が映画化されるそうだ。

映画『日日是好日』公式サイト こちら

『武士の家計簿』が映画化されることを知った時以来の衝撃。

あの静かでマニアックな?習いごとに捉えられがちな世界が
映画に?

まぁ、確かに年を経て積み上がる展開だから、ストーリー性があるとは言えるけど~

「武田のおばさん」が樹木希林かぁ。
ちょっとイメージと違うかなぁ。

でも、原作というか原案のエッセイは茶道を習っていない人にこそ、読んでほしい。

日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)
森下典子
新潮社


2002年に出版されて、その年の秋に図書館で見つけて、借りて読んで。
目から鱗が落ちた。
本屋で買い直して、また読んだ。

それで、回りの茶友にオススメしている。

2006年に朝日新聞の読書欄に掲載された柳家小三治師匠の書評もよかった。→こちら

で、それからしばらく経って、文庫化された折りも解説が小三治師匠だったので、また買って。

今年のいつ頃に公開されるかわからないけれど、是非観に行きたい。

そういえば、今朝の朝日新聞で「利休は切腹していなかった?」という記事が掲載されていた。

読んでみて、「なるほど~」と思った。

詳細は↓の本を読むといいらしい。
利休切腹
中村修也
洋泉社
コメント (4)
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