今日は2021年1月31日(日)。
京都市内の五条通に面した大正時代の建物を利用したゲストハウス錺屋さんが今日で営業を終了する。
初めて泊まったのが2012年の10月。
以来、何度かお世話になって、「リピーターさん」と呼ばれて嬉しい気持ちだった。
もちろん、不自由な点はあるけど、趣きのある雰囲気がとても心地よい空間で大好きだった。
閉店と知って、泊まりに行ったのは3週間前の1月9日(土)から10日(日)にかけてのこと。
錺屋に泊まる理由の一つは「翌日のJR東海道線の始発に乗るから」。
そうじゃない時もあったけど、いつもなら朝5時にこっそりチェックアウトしていた。
だけど、今回は寒すぎたのと、最後だという思い入れがあって、「せめて明るくなってから出よう」。
夜が明けきった午前7時すぎ、お見納めになるであろう庭を眺めた。
このお茶室、スタッフさんたちで建てたのに、どうなるのかなぁ。
お庭もスタッフさんたちが丹精込めて世話してきたものなのに。
玄関の雰囲気も好き。
正月飾りの心づくしもうれしい。
思えばこのQRコード決済をみて、私も利用する決心をしたなぁ。
漫画「舞妓さんちのまかないさん」のモチーフにもなった台所は既に先客がいたので、最後の撮影はできず。
思えば前日もお客さんがいた。
やはり、この台所のファンは多いらしい。
せっかく、アニメ化もされるというのに。「聖地」なのに、放送される時は幻の聖地になってしまうのねぇ。
せめて、アニメ化されたら、それをしっかり視て錺屋のことを思い出そうと思う。
ツイッターでも多くの錺屋ファンが閉店を惜しんで訪れているのがわかる。
本当に本当に、いいお宿だった。
そうして、チェックアウトした。
朝食は隣に新しく建ったホテルの1階のカフェ?にて。
去年の7月末にここを通った時はまだ更地だった。
ビルに挟まれてしまって、錺屋さんが童話『ちいさなおうち』のよう。
一番シンプルなモーニングセットをオーダー。
せっかく手ごろな朝食処もできたのに。
でも、ホテルが建築中の時は騒音とかしたんだろうなぁ。
でも、夜は工事中だから宿泊客には支障なかった?
いやいや、それ以前にコロナ禍で宿泊客が激減してるし。
ちなみに、このカフェを併設していているホテルについて、ググってみたところ、シングルルームはなし。
設計&建設段階でコロナの想定はなく、イケイケどんどんでインバウンド客を見込んだ建てたのだろうから
2名以上を想定したお部屋構成。
当分の間は経営が苦しいだろうな。
そして、私は泊まらないなぁ。
そうして、五条通に別れを告げて、烏丸通を南下。
今までは春先か真冬の(=青春18が使える時期)の朝5時台にここを歩いていた。
(夏場は古民家は暑いので泊まらない)
いつもは暗くて視界に入る情報も超少ないが、明るいといろいろ見える。
さすがは東本願寺の門前。奥が深い。
烏丸七条の交差点で少し寄り道。
この1年さんざ利用してきたSmart Stay Shizuku。
私が錺屋を利用しなくなったのは、ここを見つけてしまったから。
コスパがよくて、快適だったから。
だけど、コロナ禍でとうとう閉店してしまった。
(この前を通った時点では休業だったけど、今サイトをみたら閉店に変わっていた)
そういう意味で錺屋さんには後ろめたさもあった。
申し訳なくて、それでクラウドファンディングにも参加した。
確かに、ワタシ一人が泊まらなくなったから閉店するわけじゃない。
このコロナのなせる災禍だ。
いつかはコロナは収束するだろう。
だけど、それがいつなのか、その後に京都のお宿に携わっている方々の経済的を体力を回復する余地は残っているのか。
それはわからない。
立ち直った時に、ワタシの旅行するスタミナがあるかどうかもわからない。
時代の流れに翻弄されてるなぁ。
とりあえず、3月に計画している京都旅行、お宿をどこにしようかなぁ。
10年前と違い、京都駅前でも安く泊まれる所は増えているらしいことはわかってきた。
そして、コロナ対策で一人泊の需要も増えているから一人旅でも利用しやすいところも着実に増えている。
だけど、また新たな馴染み宿を開拓するのは結構しんどいナ。