瀬戸市にある「愛知県陶磁美術館」に行きました。
企画展”酒のうつわ”・・を見る為です。
日本の酒作りは縄文時代中期にはじまったそうです
そういえば、2Fの常設展会場には
縄文土器やはにわ等も展示してありますが
その高度な文様細工と大きさに驚かされます
(御深井釉染蓋銚子 美濃 江戸時代17世紀)
(色絵花文ちろり 犬山 江戸時代)
中世時代から酒器として作られた銚子は、長柄がついて
お客さんの酒杯に注ぐ用途となっていましたが
江戸時代の後期から長柄の無い銚子や燗鍋の形が作られるようになりました
(松絵刷毛目大徳利 江戸時代)
(丹波焼の徳利 いずれも江戸時代の物)
徳利は、室町時代には液体を入れる容器として使われていました
(白地灰釉猪口 丹波 江戸時代)
(染付猪口 有田 江戸時代17世紀前半)
明治時代の盃
斑唐津ぐい飲み 江戸時代17世紀
杯洗 盃を洗い清める為の道具で江戸時代後期から始まった風習
「陶芸家 辻 清明氏のコレクション」
色絵ブーケ文本形酒器 ハンガリー18世紀
教会に行くときに「酒」を持ち込むために
酒類と思われないため”本”の形に・・
酒のみの智慧は偉大です。永遠です(笑)
信楽山羊杯 辻清明 昭和63年
彩陶牡牛形酒注 イラン 紀元前1000年
髭徳利 ドイツ17-18世紀
色絵亀甲紋角瓶 有田 江戸時代 (茶人 木村定三氏コレクション)
染付嵐山風景図布袋八分杯 清水六兵衛作
八分以上酒をつぐとサイフォンの原理で
底の穴から全部流れ出てしまう仕組みになっています
袋杯・・酒をついだ後袋側の穴をふさぎながら盃のお酒を飲み干し
指を離すと袋からお酒が流れ出てくる仕組み
飲み干さなければ、盃が置けない・・・・
注がれたら全部飲み干す・・ノンベエ向けの面白盃です
他にも、歴史に基づいた世界の陶器の展示があり真剣に見ると
1日でも難しいくらい時間がかかります。
人もあまりいなくてゆっくりと見て回ることが出来ました。
(なお展示品は撮影禁止でしたので、
写真の一部は、転載禁止と書いてなかったので
パンフレットからお借りしました)
そう言えば、若い時分に本の容器に入った洋酒を見ました。
ブランデ-だったか、確かではありません。
それにしても、縄文人は文化人です。
この文様、現代作家にも負けていません。
我々の頭脳の何と貧弱なこと!!!
海外旅行に行くと洋酒や洋モクを買うのが定番でした