「さすらい」は演奏いたしません！ 10/23(月)ＡＮ様No.45誕生会

今月は９２歳の女性Ｈさんの誕生回でした
ケーキを頂きながら職員の方々も含め皆さんでおしゃべりしました
７０代だった方も８０代になり段々と元気がなくなり
声も余り出さなくなり歌もあまり歌わなくなります
しかし、コーヒータイムには元気でおしゃべりされます

どうも演奏より我々と話をすることが楽しみになっているようです
担当者の方も気さくな方でいつも笑顔がたえません。感心します
みんなで昔のことなどお話をすることは私たちも楽しいです。

帰りには入所者の方々が３階の窓から顔を出して
「さよなら・さよなら」と笑顔で手を振って下さいました。有難い事です。

１１月は”裕次郎ファン”の方の誕生月なので
石原裕次郎さんの曲を数曲演奏する予定ですが喜んで下さるといいのですが・・　

ところで皆様は「克美しげる」さんという歌手を覚えていますか？
”さすらい”を歌われた方です

"泣いてくれるな　流れの星よ 可愛い瞳に　よく似てる
想い出さすな　さすらい者は 明日の命も　ままならぬ

別れせつなや　孤りになって　死ぬほど好きだと　知ったのさ
花を千切って　無情にすてて　なんで未練に　しのぶのか"

なかなか哀愁を帯びた良い曲で昔、私も好きでした。
昭和歌謡の演奏をしているので、
ふとこの曲を思い出してこの”さすらい”もレパートリーに加えようかな・・と
調べていくうちに気分が滅入ってしまいました

克美さんが愛人を絞殺したことは知ってはいましたがひどすぎます。
結婚をしていることを隠して銀座のホステスをしていた女性を騙して貢がせて
自分の借金を返済させたばかりではなく（３５００万円）
ヒモになって風俗で働かせてさらに貢がせ、
とうとう奥さんがいることがバレて、
それを彼女から責められ絞殺し知人から借りた車のトランクに隠し
羽田から札幌へ新曲のキャンペーンに行ったと言うものです

しかし、車から異臭がすると警察に通報されバレました。
裁判では自分はストーカーにあってやむなく殺したと強弁し自己弁護に執心
懲役１０年の軽い？刑期で出所・・・
そのあと覚せい剤使用などで逮捕されたりしていますが
７５歳で亡くなったそうです

しかし、克美さんを信じて貢いだ女性の無念はいかばかりか・・
こんな一途な女性はなかなかいません
可哀そうでお気の毒です・・（合掌）
そんな訳でこの曲は演奏しないことにしました。