ダンテ(1265-1321年)の「神曲 地獄」編 第19歌(その10)
◯だがわたしが足をとろ火で焼かれてこのやうに逆立ちしてた時間の方が、あいつが足を赤く焼かれて打込まれてる時間よりも長いのだ。
なぜならあいつを追つて掟を無視した、もつとひどい醜行のために、牧人が一人西の方からやつてきて、あいつとわたしを下に隠さねばならぬからだ。
そいつはマッカベイ書に見られるヤソンの生れ変りで、ヤソンに対してその王が脆(もろ)かつたやうに、フランスを統治するものはその牧人に対して脆いだらう。」(前回はここまで)
◯わたしはこのやうにその霊に答へたが、この場合向こう見ずすぎたかどうかそれは分らぬ、「どうかわたしに言つてくれ、われらの主は、
あの鍵を聖ピエトロの権限に委ねる前に、それと引替へにどれほどの財宝を求められたか?確かに何も要求されなかつた、われに従へ、と言はれた外は。
またピエトロと他の使徒たちも、あの邪悪な魂が失つた役割を継ぐやうに選び出された、マッティアから金も銀も取上げなかつた。(つづく)
◯本日、3月18日の主日礼拝日の日本聖書協会の「聖書愛読暦」の今週の主題は「試練の道」という。聖書はⅠペトロ2・8~25。24節に「そして、十字架にかかって、自らその身にわたしたちの罪を担ってくださいました。わたしたちが、罪に対して死んで、義によって生きるようになるためです。そのお受けになった傷によって、あなたがたはいやされました。」と。深くて深い真理、心に留めてください。
写真は3月12日の東京・大森教会での日本改革教会協議会で開会礼拝説教をご担当の、教団、駒込教会牧師村田重先生(68歳)です。
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