カンナからの風

沖縄県北部東海岸にある小さな1軒のホテルから

ひまわり・・・かな?

2011-05-05 09:02:18 | 日記

雨の中に咲く華やかな花があります。ぱっと明るくなるような咲き方がとてもすがすがしく雨に濡れながらも気持ちをしゃきっとさせてくれます。色の効果なのか・・黄色の華やかさが清潔感や親しみを感じさせてくれます。花の名前がわからず一生懸命調べています。いかにもひまわりを可憐したイメージです。

ゴールデンウィークも半ばを過ぎ、後半に入ってきました。ホテルゲストも入れ替わりの時期です。今回は比較的長くご滞在される方が多くいらっしゃいます。長い方は、約一週間のご滞在です。雨の沖縄もこれもまた風情があって良しとおっしゃっていました。季節の移ろいの中で、その一瞬を切り抜いて感じる印象と長く滞在して、人に触れ合い、土地に触れ合うとまた旅も格別なものになるのではないだろうか?

このゴールデンウィーク期間中たくさんのゲストと話をする機会に恵まれました。このホテルのスタッフは総じて、お客様との距離が近い。サービスを提供する事が楽しくて仕方ないという印象・・・。このホテルに来ていろいろ考えてきた中で、どうもこのホテルの、スタンダードは何か違う。オリジナリティーが非常に強い。多分、プロの方々がみたら、合格点はもらえないホテルかもしれない。もちろん、あいさつやお辞儀はちゃんとできている。もっともっと歓迎の気持ちを形にしてお客様をお迎えしなければと思うときもある。でも、お客様も最低限守らなければならない線をしっかりできている姿勢には共感いただいているように思える。不思議な共感と言うか・・・。以前にも書いた・・・ホテルはお客様がその空間の雰囲気を作ってくださる。新しいホテルは、どんなに素晴らしい5つ星ホテルであってもしばらくは、無味無臭の空間。しばらくして、お客様が大勢お出でになるようになってからホテルの雰囲気や風情が出てきます。

これは、ホテル側がどんなに頑張ってもできないこと。そのホテルを利用されるお客様の空気がホテル空間を染めていく。ひまわりの一種であろうと推測しているこの黄色の可憐な花が、レストランの入口でお客様を笑顔でお迎えしている姿は、このホテルにとても似ているように思える。