マイホーム日記

トホホや、のほほんな日々のつぶやき
のんびりマイペースで更新してます。

運動会の思い出

2006-05-28 08:45:27 | 日記
「お前ら、それでいいのか?」
小学校4年生の担任だったS先生が運動会の前に言った言葉です。

自分が小学校4年生まで通ったのは山里の分校でした。
遠足や運動会など本校の行事に参加します。

分校は男6人、女6人の12人。
毎年、運動会のクラス対抗リレーでは分校のクラスがビリになっていたのです。

熱い情熱を持って子供達を指導してくれていたS先生は毎年その光景を
みていました。
自分が分校の担任になった時、自分たちに

「本校の奴らに負けっぱなしでいいのか?
 おまえらやればできるんだぞ」

と、真剣に語りかけてくれた先生。

分校のクラスは万年ビリがみんなの意識でした。
ガンバって走っても、本校のクラスには勝てないんだ。
そんな思いがクラス全員の意識だったと思います。

でも、先生の言葉を聞いて意識が変わりました。

「勝ちたいです。どうすれば勝てますか」

その日からリレーに向けた特訓が始まりました。
朝は腹筋を、昼休みにはボール遊びを我慢して50mダッシュを繰り返しました。
リレーは男女それぞれ3人、合計6人が選手になります。
たった12人のクラスから半分が選ばれる訳で、誰にもチャンスがあります。

まずは速く走れるメンバーが上位3人ずつ選ばれました。
本番に向けて選手が決まってからは、バトンの渡し方の練習をします。
リレーゾーンをいっぱいに使って、前走者の速度に合わせてバトンタッチします。
前走者の方向を見ずに前を向いて走り出し、後ろにのばした手にバトンを
渡してもらう方法です。(小学4年生では高度な技だったと思います)

毎日夕方遅くまでバトンタッチの練習を繰り返しました。

分校では同じ学年で2チームしか構成できません。
1つ学年下の3年生のチームも一緒に練習します。

最初は同じスタート位置から開始。当然勝ちます。
スタート位置をドンドン下げていって、グラウンド半周ずれた位置からスタートしても
勝てるようになりました。

運動会当日。
自分は4番手の選手になりました。

第一走者:3位
第二走者:3位
第三走者:3位
第四走者:4位
第五走者:2位
アンカー:2位

自分が前走者からバトンを受け取るためにスタートを開始するタイミングが
遅れてしまい、バトンがウマく受け取れなかったのです。

でも、その後走ったメンバーがガンバってくれて、分校始まって以来の快挙
2位入賞となったのです。

「ほら、おまえらできたじゃねーか。」

といってクラス全員を褒めてくれました。

ミスが悔しくて分校に戻り涙を流していた自分の肩にそっと手を置いて

「お前の走りも早かったぞ。
 一生懸命やった結果が2位になったんだから、堂々と家に帰れ」

と言ってくれました。


いまでも、壁に当たり前に進めなくなって諦めてしまおうかと考えた時
あの4年生を担当してくれたS先生を時々思い出します

「ほら、おまえらできたじゃねーか。」


やればできる、努力は報われるという事を体で教えてくれました。


娘の運動会で白熱したリレー競技をみながら20数年前の事を
ふと思い出したので…


【5月27日の食事】
朝:ご飯、納豆、鳥の唐揚げ、みそ汁
昼:運動会のお弁当(サンドイッチ、いなり寿司、ちまき、鳥のカラ揚げ、海老フライ、ゆで卵)
夜:カレー、野菜サラダ、ビール