埼玉の氷川神社に、門客人神社(アラハバキ神を祀る神社)があると知り、電車とバスを乗り継いで行きました。
氷川神社の由来は、出雲の大河である斐伊川(八岐大蛇伝説の川)にちなむそうです。
また氷川神社名の神社は当社から分祀され武蔵国を中心として北海道から鹿児島まで約280社あり、荒川の流域に多く鎮座しているとの事。
日本の川は細くて急。荒れたり氾濫することもあったからかな。東京、埼玉の水源、荒川もそのままの名前ですね。
有名な八岐大蛇伝説
出雲の国の簸の川の辺りにくると、娘が一人、年老いた両親と泣いていました。娘の名前は稲田姫命。親の名は大山祇命の子で、足摩乳命、手摩乳命といいました。そこで須佐之男命が理由を聞くと、この山奥に八俣の大蛇という頭が八つもある怪物が住み、一年に一度この里にでてきては、娘を一人ずつ食べるというのです。そのため八人もいた娘も、今では稲田姫命だけになってしまいました。話を聞いた須佐之男命は、大蛇を退治することにし、まず、家の周囲に垣根をつくり、そこに八つの入り口をつけ、入り口ごとに強い酒を入れた大きな甕を置きました。
ここまで
八岐大蛇伝説を川の氾濫の隠喩だとすると、もしかして人身供養で、若い娘を氾濫を鎮める為に差し出していたのかも。炭焼き小五郎の般若姫が生贄となり、嵐を鎮める話を思いました。
家の周囲の垣根は、堤防にもあたるかな?素戔嗚尊の詠まれた和歌。
八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣つくる その八重垣を
雲が幾重にもでて、雨が降り、川は氾濫してしまうのを氾濫から八重垣作り、妻を守ったのかな。
川の氾濫を止めたいと足摩乳命、手摩乳命は毎年娘を川に人身供養として差し出し、やっと、素戔嗚尊と出会い、素戔嗚尊は川の氾濫を鎮め、稲田姫(稲を名前にもつ姫)は唯一助かり、日の国は、稲を川の氾濫によって失う危険から救われた。とも考えました。
川の氾濫を鎮め多くの命と自然災害とそれに伴う食糧難から救った力のある素戔嗚尊が、神の剣を手にするのは納得。
剣、つまり、刃物は、農業にも、林業などにも大切です。剣というと武器に繋げてしまっていましたが、神様が鉱物を人に与えたのは刃物が衣食住全てに大切だったからだと思いました。
素戔嗚尊は、自ら楯になり剣をもち人の生活を守護してくださる神様とも思いました。
話を戻します。いつも話が飛んですみません。
大宮にある氷川神社は参道も非常に大きくて、氏子の崇敬も大きいことは参拝したらすぐわかりました。朝から沢山の参拝客がいました。
三の鳥居に入る前の参道脇に、菅原道真公をお祀りしている摂社がありました。偶然、家から電車で行く間、菅原道真公の話を読んでいたので、参拝できて良かったです。
参道には、明治天皇の和歌が沢山紹介されていました。明治天皇は氷川神社を手厚く祀ることを推し進められたようです。
三の鳥居を入ると向かって左手に松尾神社、奥に宗像神社がありました。どちらも参拝しました。
宗像神社は池の真ん中に社殿があり、参拝後池を眺めていると、可愛い亀が泳いでいました。
宗像神社の、向かいには赤い鳥居が沢山連なる稲荷社がありました。倉稲魂命(うかのみたまのみこと)がお祀りされていました。不思議な空間でした。稲荷社は、朱い鳥居がつづきます。どんどんと異空間に押し込まれる感じですね。
日が良かったのか、お宮参りの家族連れを沢山みました。まだ首も座っていない赤ちゃんを大事に大事に抱きながら写真を撮影されているご夫婦がいました。赤ちゃん可愛かった!!!赤ちゃんは神様ですね。凄く癒されました。
鳥居から見て右手の摂社には少彦名神をお祀りしていました。そちらにも、参拝しました。
本殿にむかって歩いた先の左手には湧水がでる池があり蛇神様をお祀りしていました。参拝客もほとんどいなくて、どんどん歩くと池のある場からは禁足となりました。こんこんと水が湧き出す場のようでした。
氷川神社の社名の由来にはもう一つあるようです。鎮座地「高鼻」は、見沼の低地に突き出た大宮台地上にあり古代からの湧水地で、高鼻は、その中で高台だった、つまり、町名の“高鼻”は高台の端という意味だそうです。
湧き出る泉は原始の氷川祭祀の対象で、古語で霊験あらたかな泉を表す氷川が社名となったと紹介されていました。
そのあと、戻り拝殿へ。素晴らしく美しい神社でした。
御祭神
須佐之男命(すさのおのみこと)
稲田姫命(いなだひめのみこと)
大己貴命(おおなむちのみこと)
参拝させていただきありがとうございます。
大きな拝殿をでて、右手のすみにおられる2つの社殿に向かいました。門客人神には、奇稲田姫のご両親、二柱の神様がお祀りされていました。大山祇命の子で、足摩乳命、手摩乳命でした。
門客人神。今までは意識したこともなかった神様。手を合わせてこれて良かったです。
そしてもうひとつの摂社は御嶽神社。御祭神はオオナムチ神と少彦名神でした。
帰りみち、神社の池、ひょうたん池にカルガモが沢山いて、可愛かったです。可愛い女の子がカルガモをじっと見ていて、それもまた可愛いかったです。
つづく
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