早朝、宇治に京都駅から向かいます。
宇治神社と宇治上神社に行きたかったのです。昨年、菟道稚郎子について何度か書きました。実際足を運ぶのは、その場にある清浄な空気を感じて良かったです。
駅から約15分くらい。今回もGoogleマップに頼り歩きました。宇治川を渡ります。
朝日に照らされて本当に美しい。
宇治といえば、源氏物語宇治十帖の舞台。平安時代を思わせる平等院鳳凰堂もあります。
まずは、宇治上神社に参拝します。
神主さんがいらっしゃいましたが、その他は誰もいない、本当に美しい神社でした。
平安時代には現在の宇治神社、宇治上神社の両神社を合わせて宇治鎮守明神、離宮明神といわれていたようです。
落ち着いた雰囲気の宇治上神社は、日本で最古の神社建築であり「国宝」、「世界遺産」にも登録されています。(本殿1060年、拝殿1215年)
ご祭神は、
菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)
応神天皇(菟道稚郎子の父)
仁徳天皇(菟道稚郎子の異母兄)
ところで、菟道稚郎子の母は古事記、日本書紀では丸邇/和珥臣(ワニ臣)の祖の娘とされています。
つまり、菟道稚郎子(ウジノワキイラツコ)の母は、ワニ族にルーツがあります。
渡来人の王仁(ワニ)博士や阿直岐に典籍を学び、父・応神天皇にその才能を認められて皇太子に立てられるも、応神天皇の没後、異母兄の大山守皇子が皇位を狙って菟道稚郎子を攻撃します。
菟道稚郎子は策を用いて大山守皇子を宇治川に落として殺したとされていますが、その後、異母兄の大鷦鷯尊(後の仁徳天皇)に即位をせまります。しかし、大鷦鷯尊も先帝(応神天皇)の意志を重んじて固辞します。
そこで菟道稚郎子は菟道宮に退きます。そして三年がたちますが、なお大鷦鷯尊が即位しないため、これ以上天下を煩わせてはならないと自尽して宇治川に身を投げ崩じます。
大鷦鷯尊は自ら赴いて菟道(ウジ)の山上に奉葬し、即位して仁徳天皇となりました。
と伝わった御方です。
さて、以前このお話については何度か書いています。伏線がある感じがします。
住吉社もありました。
兎が菟道稚郎子を導いた話がこの地には残ります。
兎は昔から
「情報を聞き逃さない(大きな耳)」
「前進(後ずさりしない)」
「跳躍(飛び回るから」
を意味する動物です。
兎(ウサギ)からは月や因幡の白兎の話を、
また、八幡神宮総本山、大分の「宇佐」神宮を思います。宇佐神宮では菟道稚郎子は春宮に一柱ぽつりとお祀りされていました。
宇治=菟
宇佐=菟狭
九州の一族、兎は月に関係があり、また、浦島太郎伝説にも関係がある豊玉姫などにも繋がるワニ氏。
兎やワニといった動物が隠喩するものにも、言葉を出せなくなったものからのメッセージがありそうです。🐇🐊
写真がきれいなせいですかね。
神社参拝は、本当に気持ちがある方としたい、そうでなければ、むしろ1人でいつもしています。
神への祈りがあるから、時空を超えて一緒に参拝したのだと思います。
コメントをよみ温かい気持ちになりました。ありがとうございました。