先日、道徳経を学びにいきました。勉強会の最後に恩師がこう言いました。
道徳経勉強会に参加してくださりありがとうございます。休日にもかかわらず、足を運んでくださったことに感謝します。教えるにあたり、物凄く自分自身も勉強になり、皆さんがこうして学びに来てくださったからこそ、自分も学びを深めることができました。
本当にありがとうございました。
この勉強会は、無料にも関わらず、先生の方が私達生徒へ感謝を述べるんです。レジュメを作っていただき、学びをいただき、こちらこそ感謝です。
教えるということは、自分自身がそれについて相手にわかるように伝える努力を見えないところで沢山して、
その努力がみのり相手が理解してくれたり、反応が良くて、伝わったなぁと感じた時は、本当に嬉しいし、
逆に反応が薄かったり、つまらなそうにしていたら、まだまだだなと自分を反省し、また違うやり方を模索し、これで良いなんて永遠にない、、そういう感じだと思います。そうこう努力しているうちに、その分野にはかなり精通するのかもですね。
道徳経の恩師のこの謙虚さ、そして話を語る穏やかな口調、また内容の深さと沢山の学びにこちらこそ感謝です。
恩師が語った、大切にしているお言葉を2つを紹介してくださいました。
不先立
人の先に立たないようにしている。何故なら、先に立つと立場を守ろうとしたり、人を少なからず見下す可能性が出てくるから、だそうです。
立場が上がれば、部下もできるから、何処となく自分をほこりやすいのかもですね。
不自生
何かをしても、人に譲り、自ら生きながらえようとしない。立場にずっとしがみつかないことのようです。
タイタニックの映画で、船が沈む際、若い人に船に乗るのを譲った夫妻がいました。命でさえ、もしもの時は譲る。また、宮沢賢治の銀河鉄道の夜のジョバンニを思いだしました。
また、道徳経の中には、
ものを生み出しても、それを自分のものとはせず、大きな仕事をしても、それに頼ることはせずに、首長になっても、いすわって取り仕切ったりしない。
これを玄徳と謂う。
とあります。
そういう御方に出会うと、いつか自分もそんな風になりたいなと思います。
道徳経は、本当に素晴らしいのですが、勉強会も素晴らしいです。学び続ける人でありたいです。
コメントありがとうございました。