魂の父であります竪山勲さんが、涙した歌だと書いておられたのが、島倉千代子さんの夕焼けの歌。
竪山さんは、ハンセン病被害訴訟、原告団のおひとりです。
お母さんを、幼い頃ハンセン病で亡くします。竪山さんの目の前で、お一人看取り、そして、ご自身も中学生の時、療養所に隔離されました。
お母さんは慈悲の方だった、優しかったと仰っていました。
竪山さんは、ハンセン病により母と、また自ら発症したことにより、父、ご兄姉、家族と生き別れ、国の政策で自らの人生を奪われた御方です。
この歌が沁み入るのは、すべての毛穴からなのかもしれません。すべての感覚が研ぎ澄まされている御方。
果てしなく優しくて
果てしなく厳しい
感覚が研ぎ澄まされ、
心で観て、
心で感じ、
心で発する。
その言葉も行動も。
いつかお空で竪山さんがお母さんにあったとき、
「よくがんばったね、いさお」
と優しい手で、息子の手を握るんだろうな。
みえない手は、今もずっと握っているとは思いますけど。
また会いたいな。魂の父に。鹿児島の父。
夕焼けの歌 島倉千代子
夕焼け空です お母さん
いっしょに眺めた 幼い日
握ってくれた手の中の
あのあたたかさ あのなつかしさ
もう一度 握りたい
お母さんのやさしい手
なんにもいえずに 泣くでしょうね
一番星です お母さん
明るい子供に なるように
教えてくれたあの歌が
今この胸に よみがえります
もう一度 聞きたいな
お母さんの歌う声
私もいっしょに 歌うのよ
わがままいいたい お母さん
生きてく悲しみ ありったけ
ぶつけて聞いてほしいのに
ああいないのね ああ遠いのね
もう一度 みつめたい
お母さんのやさしい目
心配かけたい 甘えたい
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