昨日の続きですが、話しを石川県白山の金劔宮にもどします。瓊々杵命(ニニギノミコト)を祀る御本殿のほか、境内には、乙剱社・恵比須社・金刀比羅社・丈六社・粟島神社・招魂社のお社が並びます。当時参拝にいった時は、眞名井という名の湧き水にテンションがあがりました。
こちらの中で、
乙剱社
御祭神は、山幸彦(彦火火出見命ひこほほでみのみこと)、または、御神名の金勝金目尊かなかつかなめのみこととも言われているようです。
やはり、急に気になっただけあります。調べて驚きました。こちらの神社に参拝させていただいたのに、大本教の出口さんのお話の金勝要の神と結びつくまで時間がかかりました。こんなふうに気づかれないようにいらっしゃる神様なのだと思いました。
霊主体従 子の巻(第一巻) 第一篇 幽界の探険 第八章女神(めがみ)の出現
から引用させていただきます。
『金勝要神(きんかつかねのかみ)は、全身黄金色であつて、大便所に永年のあひだ落され、苦労艱難の修行を積んだ大地の金神様(こんじんさま)である。
その修業が積んで、今度は世に出て、結構な御用を遊ばすやうになりたのであるから、人間は大便所の掃除(さうぢ)から、歓(よろこ)んで致すやうな精神にならぬと、誠の神の御用はできぬ。
それに今の人民さんは、高い処へ上つて、高い役をしたがるが、神の御用をいたすものは、汚穢所(きたないところ)を、美しくするのを楽んで致すものでないと、三千世界の大洗濯、大掃除の御用は、到底勤め上りませぬ』
との御言葉を承(うけたま)はり、かつ神諭の何処(いづこ)にも記されたるを拝して、奇異の感に打たれ、神界の深遠微妙なる御経綸(ごけいりん)に驚いた。
ここまで。
なるほど。トイレの神様の歌が以前はやりましたが金勝要の神様はトイレの神様だったのですね。トイレの神様になった由縁も書かれていましたが、それは割愛いたします。
金勝要神様。女性の美しい神様。乙で剱をもつくらい勇ましいところもあるから、乙剱社にお祀りされているのかなと思います。金勝金目の神。
この社は、金劔宮でとても大切な社だそうです。金勝要神は、国常立神を全身全霊で助ける神様のようです。
沢山のお宮があったのは覚えていますが、乙釼社できちんと参拝したかどうか記憶にありません。眞名井の水や恵比寿様や金刀比羅社などは記憶にあるのに。何度もいけるはずもなく、残念に思います。
金劔宮が、龍が巻き付いた剣を持つ九十九の龍王を束ねるとされる倶利伽羅明王を主祭神とするとすると、八岐大蛇を退治した素戔嗚尊に繋がるとも思いました。
素戔嗚尊を助ける金勝要神ともいえます。
蛇は、剣に絡みつきます。金の剣に蛇が絡みつく姿。蛇に形を変えサポートする神々。金勝要神はとても心の美しい女神様なのだと思います。
また、鉄剣の鉄に注目すると製鉄には、水と火を必要とします。相反する力を合わせて生み出されるのが鉄。 鉄の力は、相反するものから力を生み出すともいえる気がしました。
金勝要神はトイレの神様。人が嫌がることをすすんでやる心の美しい神様。そういう人に、神様は武力ではない大切な誠の力(=剣)を与えるのかもしれないとと思いました。
つづく
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