佐伯から竹田へ。そして、祖母山登山に挑戦しました。
神武天皇が東征した際、紀州沖の海戦において台風で船が覆りそうになった際、祖母の故国である祖母山(添利山、そほりやま)の方を向いて祈念したところ、波が収まって難を逃れたという伝説があるようです。
しかし、麓にある健男霜凝日子神社で次の日に宮司さんと話したのですが、祖母山は神話ができるずっと前、太古から信仰の山として地元の人は崇めており、御祭神の健男霜凝日子神を大切にしていました。
自然そのものが信仰の対象で、自然を畏れ、また慈しんでいました。
祖母山は私にとってはかなり厳しい山でした。登山というより参道を歩いて山頂の上宮の神社に参拝する気持ちがありました。
今まで歩いた参道で一番厳しかったですね。往復で8時間、ロープをつたって登る場所は10ヶ所以上、滑落して命を落とす方も毎年いる山のようで、細い崖の絶壁の道にロープのガードだけの場所もありました。
登山が終わった後に泊まった旅館の女将さんも、地元でもなかなか登るのは腰がひける、天候が悪ければ止める方が良い山で、九重連山や阿蘇の山とは比べものにならないくらい厳しい山だと言っていました。
登山靴とステックが、私達を助けました。それらがなければ間違いなく途中で引き返したと思います。ロープを握って登る場所も多いため手袋も必要でした。
登山を早朝7時からスタートです。前日泊まった民宿、清流のお兄さんが、お昼用に美味しいお弁当を作ってくれました。
コンビニもない場所ですから有り難いです。こちらの民宿は本当におもてなしと料理が素晴らしかったです。この民泊の値段でこの料理、コスパ良すぎでした。また泊まりたい^_^。
祖母山はユネスコエコパークに認定されたようですね。
この辺りは神原の地名。
いよいよスタートです。
カエルさんこんにちは。
さて、祖母山登山のはじめの1時間は緩やかだし、余裕があります。景色も楽しみます。
滝も、水も綺麗です。九州にはクマはいないみたいですが、一応鈴はつけていました。風鈴みたいで心地よかったです。
だんだんと真夏の苦しい登山に、私は早く平坦な尾根が来ないかな、オネ来い、オネガイ、、とか言ってました。
山の200mは、何kmか歩く疲労感が。
忍耐強く寡黙な夫も、度重なる急坂に、、まじか、、😑と一言。夫のそんな言葉あまり聞いたことないから、珍しいね、、、と大笑いしました。
気を取り直し進みます。
この磐座、、の側で休憩。すると、笛の音が聴こえるね、、と夫が言います。私も、聴こえてきました。
足場に亀の甲羅みたいな石があります。
国観峠に。ここは広い草原にお地蔵様がいらっしゃいました。誰かがウィンナーを持たせていました😅。
ここでお弁当を食べた人でしょうか。
手を合わせます。
こっからオネかなぁ、、と話します。
いやいや、現実は甘くない。。また辛い登り坂。
最後の最後はスマホを出して写真をとる馬力もない。岩ゴツゴツの所を登りきります。
そして、ついに、、、到着。
蝶のお出迎え。
やったー❣️
延喜式にも記載された、
健男霜凝日子神社の上宮がこちらです🌟🌟🌟🌟🌟
頂上は、絶景で、何十匹もの蝶やトンボが飛び回る天国でした。この景色を見れただけで、苦しい登山が報われる気がしました。
山は厳しくて怖い所です。
しかし、そんな中、優しい風や光や景色や生き物の応援で癒されもします。
また、山に登りたくなりました。
ご飯を食べる前に、健男霜凝日子神に無事に登拝させていただきありがとうございましたと手を合わせます。
厳しい山ゆえ、鳥居を建てること能わず、祠を構えるのみと古書に残されているようです。
確かに、ここに鳥居を運び建てるのは大変です。。
しかし、本当に美しい。。
重いからと1本しかペットボトルをもっていなかったら、夫がまだ開けてない2本目を分けてくれました。
夏は2本はいりますね。
ちなみに、登る前に、自販機が登山口にはなかったから、車で民宿清流さんまで一回戻って買いにいきました。30分はロスタイム。登山する方、飲み物調達は注意ですね。
帰りは、水辺でペットボトルに水を汲もう。それまで、お互い残り半分のお茶で頑張ろうと、帰りはまた急な山を下山します。
あまりゆっくりすると大変。
朝7時過ぎスタートの登山も到着は昼ごろ。帰りも4時間はかかります。5時には下山したいね、、と疲れた身体に鞭打って頑張ります。
下りも、よく私達こんな急な所登ってこれたね、、という坂の場所がいくつも。帰りもそれなりにキツイ道。まさに、修験道だね、、と。
一日山伏を経験しました。忍耐を身体で体験。
祖母山のこちらの磐座。。
実は、夫も私も、誰も他の人がいない祖母山で行きも帰りも笛の音を聴きます。昨日、御許山でも聴いた笛の音と同じです。。不思議でした。
この磐座はとてつもなく大きくて、古代祭祀場なんじゃないかと夫と話しました。
先端かな?↓亀の頭みたいだねと話ました。
このあたりには、霜の害を起こす鬼八伝説があります。九州はあったかいイメージですが、ここら辺は冬はかなり寒い地域のようです。
昔の人は天候不順が即、命とりになったが故に、辛い現実から神様に祈り救いを求めたのでしょうか。
健男霜凝日子神は、天気を司る神様です。
階段は有り難い
↓こちらの水をペットボトルに。。美味しい。凄い沢山のミネラルを含んだ水のようです。
かなり下山した付近で、クロアゲハ。
下山後に宿泊した竹田の市内の旅館の方は優しくて、色々話してくれました。
地質学からみても、祖母山が断トツ一番古いらしく、阿蘇や九重は比較的新しい、、と、天文学的年代を教えてくださいました。
↑こちらのだるまさん、前日泊まった清流さんでも沢山見かけたので、聞いてみました。
すると、竹田の伝統工芸品で今は貴重かつ希少でネットでも何年待ちとかで手に入らないとか。
昔お姑さんにイジメられたお嫁さんが追い出され、シンシンと積もる雪❄️で家に入れてもらうまで外で泣く姿だとか。おしんですか、、?だるまさんだから、いじめられても起き上がれ、負けるなということかな😉
(そんなお嫁さん、今では貴重かつ希少かもですね。。)
それだけこの地が寒い❄️ということでしょうか。。霜を日で溶かす神様が信仰の対象になるのですね。
女将さんは、かつて田舎が嫌で東京に住んでいたけど、年をとりこの贅沢な自然の有難さに気づき地元の竹田に帰ったことなんかを話してくれました。
盆地みたいに山に囲まれ、冬は寒そうですが、とても人が温かくとても竹田は良いところでした。
旅館にて
それにしても、身体のあちこちに、あざが、、、。しかも、痛い。。。
もはや若くない体に鞭うっての登山でした。初心者には、、きつかった😅
旅館では、捨て猫が住みついたらしく、飼っているようで、夜と翌朝に時折可愛い姿を見せてくれました。
ゆっくり身体を温泉で癒し、食べたら、すぐにおやすみ💤なさいでした。
凄い厳しい山ですね。
道中の自然の素晴らしさ、頂上の爽快さ、伝わってきました🤗
行きはヨイヨイ、帰りは恐い。
下りの方が疲労度高くて危ないですよね。
ご夫婦で仲良く登山もほのぼのとして素敵です。
次はどちらへ?
楽しみにしています!
行きはヘトヘト帰りは怖い。
確かに、ガクガクした踏ん張れない足で、帰りは滑り台を降りるような場所も多く、スティックがありながらも、転げたりがありました。
幸い怪我は無かったですが。
1週間の九州の旅を、長々とこれからも
書きます😅
読んで頂き、優しいコメントまで頂戴して感謝です❣️
神々の集う聖地に、困難に負けずに、しかも、ご夫婦にて、尊き善き御神業をなされました。
蝶や蜻蛉は神の化身でも御座います。
夫婦で困難なる登拝をされた事を神々も喜んでおられている感を受けました。
ありがとうございます。
そのように優しいお言葉に感謝です。
妹に一緒にもう一回登ろうよ〜と誘われましたが、簡単にウンとはまだ答えかねています😅
若くない身体に鞭うってでしたが、
蝶や蜻蛉が山頂で苦しさを癒すぐらい飛び回っていて、それに感動🥹しました。
神々の化身なんですね。今回の旅で沢山の蝶や蜻蛉を見ました。
とても有意義な旅でした。
コメントありがとうございました♪