肌の弱い私は化粧水を選ぶ基準が、肌が痒くならないかどうかなんですが、今のところエリクシールを使っています。
このElixirをみて、私は化粧水しか思い浮かばなかったのですが、とある読み物を読んでいてElixirという言葉に出会い、その訳が万能薬だったのが興味深く調べてみることにしました。
Elixir は錬金術師たちが、他の金属を金に変えることができると信じた賢者の石のこと、またはあらゆる病を治すといわれる万能薬、仙薬とありました。
そしてまた、このElixir (エリクサー)は、コンピュータのプログラミング言語のこともいうみたいです。
人がコンピュータに命令を与える手段を記述するための言語がプログラミング言語、エリクサーであり、2進数以外では表す事が出来ない言語です。
AIが見張るべき進化を遂げていますが、0か1の組み合わせによって、全てのプログラミングがなされます。
これに関連して、17世紀に生まれた微積分学の創始者のひとりであり、2進数を探究した人がドイツ人でライプニッツという方のようです。
彼は、「必然的真理とは全ての可能世界において真となるような真理のことである」という理論を唱えます。
目の前にあらわれた1つの現実は、無限にある♾️可能性の中で最善であるという理論に後に展開されます。ということは、0は無ではなくて、無限にある可能性、芽を出していない可能性ということかなと思います。
そして、彼は数上のことからではなく、神秘主義的なことから「2進数は10進数と違って宇宙の完全性を表し、10進数よりもはるかに多くの意味を含んでいる」とも言っています。
ライプニッツの晩年の著作に『中国自然神学論』がありますが、西洋と東洋、異文化・異宗教との緊張と調和を課題とし、中国人の神観念などにも注目しています。
ライプニッツは、0と1の2進数を「先天八卦」に当てはめた方でもあります。
それがこちら。↓
中国の太古から伝わる先天八卦の易と現代の2進数で成り立つAIのプログラミングが、中世のドイツ人ライプニッツによって橋渡しされていたのは不思議だなぁと思いました。
AIは、今では様々な情報から独自で学習し、驚異的な発達を遂げてその人工知能を脅威だという方もいます。
0と1の組み合わせの中で様々な数がうみだされる様相は、人と人が陰陽の関わりの中で因果の数を生み出しているのと重なります。易はこの組み合わせです。
人が生きる世は因果が絡まりあって複雑で、AIの仮想世界の複雑さとも違うようではありながら、実は「数」によって支配された世界が映し出された幻影かもしれないと思う時もあります。
全てに効く不老不死の万能薬なんて物質や外には存在せず、いくらElixir の化粧水で肌を一時的に潤したところで、時間の早い遅いはあるものの老いるものは老いるし肉体は朽ちていきます。
しかし、内にある精神的な道は無限で尽きることなく、心が神の道に向かうことは常若でいられるのかなぁとも感じています。
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