保育所最低基準撤廃の動き急/子どもの安全脅かす
「しんぶん赤旗」の記事によると「保育所に入りやすくする」という口実で、認可保育所の職員配置や施設面積などの認可基準(最低基準)が撤廃されようとしていることが伝えられています。
現在、東京都は認可保育所を増やすことより認証保育所を整備することに力を入れています。これは、石原都政が新自由主義とファシズムの醜悪なる結合政治により、子どもの保育にまで市場原理を適用さえ用という策謀のもとで進められてきたものです。認証というと親たちの多くは安心するでしょうが、実際のところは最低基準を下回っている認可外保育所です。
ここで、誤解のないように申し上げておきます。
認証保育所など認可外保育所でも良心的に子どもたちの保育をしている保育施設は、あります。私の家の近所に認可外の小さな保育所があります。0歳児を預かっている保育所です。私が住んでいる江戸川区は東京23区で唯一公立保育園が0歳児保育に取り組んでいないところです。そのために、民間の小さな認可外保育所が懸命に保育に取り組んでいるというのが実態です。私の家の近所の保育所は、35年にも渡って平井(東京都江戸川区)に根ざした保育活動をしており、地域の信頼を得ています。この保育所は、12月1日付で認証保育所としてスタートします。こういうところは、認可外といっても、規模が小さいだけで認可保育所なみにがんばっています。
しかし、問題は営利を目的とする企業の参入によって作られた保育所です。
荒川区の「じゃんぐる保育園」のように、食器が100円ショップの塩ビ製で熱湯消毒ができないなどというケースなど、営利を目的とするために子どもたちの健全な保育より利潤追求・最大化が優先されます。そのことによる、事故が絶えない状況があります。こういう実態があるもとで、認可保育所の最低基準が撤廃されれば、子どもたちの安全を守る手だてが後退してしまいます。
本来ならば、教育や福祉に市場原理を適用してはならないのです。認可保育所の最低基準を撤廃しようという動きは、子どもへの福祉を市場原理に投げ込もうということそのものです。
資本主義社会においては、市場原理をそのまま適用してよいものと、市場原理の働き方に制限をかける必要があるもの、そして市場原理を適用してはならないものとがあります。医療保障や社会保障、そしてここで記事として取り上げている保育など福祉の分野は、市場原理を適用してはならずむしろ排除するべき性質の事柄です。
市場原理を適用してはいけない分野にまで利潤追求第一主義の市場原理を適用しようという新自由主義政治の破綻は明白です。とくに、子どもの貧困が問題となっている今日において認可保育所の最低基準を取り払うがごときことは、社会の健全な発展を阻害する暴挙というほかありません。
国民の運動と世論で認可保育所の最低基準撤廃はなんとしてもやめさせていきましょう。いま、求められることは、子どもたちへの公的責任を国家および地方自治体に果たさせていくことです。
「しんぶん赤旗」の記事によると「保育所に入りやすくする」という口実で、認可保育所の職員配置や施設面積などの認可基準(最低基準)が撤廃されようとしていることが伝えられています。
現在、東京都は認可保育所を増やすことより認証保育所を整備することに力を入れています。これは、石原都政が新自由主義とファシズムの醜悪なる結合政治により、子どもの保育にまで市場原理を適用さえ用という策謀のもとで進められてきたものです。認証というと親たちの多くは安心するでしょうが、実際のところは最低基準を下回っている認可外保育所です。
ここで、誤解のないように申し上げておきます。
認証保育所など認可外保育所でも良心的に子どもたちの保育をしている保育施設は、あります。私の家の近所に認可外の小さな保育所があります。0歳児を預かっている保育所です。私が住んでいる江戸川区は東京23区で唯一公立保育園が0歳児保育に取り組んでいないところです。そのために、民間の小さな認可外保育所が懸命に保育に取り組んでいるというのが実態です。私の家の近所の保育所は、35年にも渡って平井(東京都江戸川区)に根ざした保育活動をしており、地域の信頼を得ています。この保育所は、12月1日付で認証保育所としてスタートします。こういうところは、認可外といっても、規模が小さいだけで認可保育所なみにがんばっています。
しかし、問題は営利を目的とする企業の参入によって作られた保育所です。
荒川区の「じゃんぐる保育園」のように、食器が100円ショップの塩ビ製で熱湯消毒ができないなどというケースなど、営利を目的とするために子どもたちの健全な保育より利潤追求・最大化が優先されます。そのことによる、事故が絶えない状況があります。こういう実態があるもとで、認可保育所の最低基準が撤廃されれば、子どもたちの安全を守る手だてが後退してしまいます。
本来ならば、教育や福祉に市場原理を適用してはならないのです。認可保育所の最低基準を撤廃しようという動きは、子どもへの福祉を市場原理に投げ込もうということそのものです。
資本主義社会においては、市場原理をそのまま適用してよいものと、市場原理の働き方に制限をかける必要があるもの、そして市場原理を適用してはならないものとがあります。医療保障や社会保障、そしてここで記事として取り上げている保育など福祉の分野は、市場原理を適用してはならずむしろ排除するべき性質の事柄です。
市場原理を適用してはいけない分野にまで利潤追求第一主義の市場原理を適用しようという新自由主義政治の破綻は明白です。とくに、子どもの貧困が問題となっている今日において認可保育所の最低基準を取り払うがごときことは、社会の健全な発展を阻害する暴挙というほかありません。
国民の運動と世論で認可保育所の最低基準撤廃はなんとしてもやめさせていきましょう。いま、求められることは、子どもたちへの公的責任を国家および地方自治体に果たさせていくことです。