愛と情熱の革命戦記

猫々左翼の闘争日誌

筆坂秀世氏は安倍自公政権の走狗と成り下がっている

2015年10月05日 01時40分33秒 | JCPの活動、国民運動、国内の政治・経済等

 筆坂秀世氏がまた世迷い言を言っている。このことは、フェイスブック友達の投稿を通じて知ったことである。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/44870

 いちいち筆坂秀世氏の世迷い言に付き合う必要はないだろうが、私としても黙っていられない気分だったから言いたいことを言わせてもらう。なお、ここで投稿する文章は、私がフェイスブックで投稿した文章を基にしながら、くどい表現を改めるなど必要最小限の加筆・修正を加えてある


 国民連合政府構想を提案した、日本共産党だって実現を容易いと思っているわけではない。しかし、安倍自公政権が立憲主義と法の支配を破壊している以上は、これを何としてでも立て直す必要がある。立憲主義と法の支配は、近代民主主義の根幹であり、あらゆる政策の前提となる。従って野党各党の間の様々な政策の違いを脇に置いてでも国民連合政府実現に向かって力を尽くす必要がある。

 筆坂秀世氏は、日本共産党の国会議員だった時代にセクハラを犯して議員辞職及び機関罷免処分を受けた。その後も党中央委員会は、彼の力量や活動実績をふまえて党中央委員会の政策委員会の一員として活動するなかで党員として立ち直れるために様々な配慮を行ってきた。いつ頃だったか記憶が定かではないが、筆坂秀世氏は議員辞職して機関罷免処分を受けた後に『前衛』という日本共産党の雑誌に論文を寄稿している。それにも関わらず筆坂秀世氏は、自ら犯したセクハラに対する真摯な反省をできないままに日本共産党から離党して挙句に思想的堕落の途(みち)をひた走り、反動勢力の駒として利用されるに至っている。

 安倍自公政権は、憲法に反することが明白な集団的自衛権行使容認閣議決定を行って戦争法を制定した。法律を廃止するだけならば、自民党と公明党を少数与党に追い込んでいけば、議員立法の形で戦争法を廃止するための法案を提出して戦争法廃止を行えるだろう。しかし、戦争法を廃するだけで集団的自衛権行使容認閣議決定が残っていれば、海外で武力行使を行う火種が日本の政治の中に残ってしまう。だから、戦争国家づくりを止めていくためには法律の廃止に留まらず集団的自衛権行使容認閣議決定を撤回することが必要不可欠である。閣議決定を撤回するためには、戦争法廃止と集団的自衛権行使容認閣議決定を撤回することで一致する政府を樹立することは避けられない。 

 筆坂秀世氏よ。教えてくれ。自民党及び公明党から政権を奪い取って国民連合政府を実現する以外に戦争法廃止と集団的自衛権行使容認閣議決定を撤回を実現する方法があるのかを。それとも、立憲主義と法の支配を破壊された状態をこのまま放置しろというのが筆坂秀世氏の見解なのか?

 確かに通例、一つの課題を遂行するための政権はあり得ない。しかし、その通例あり得ないであろうことをしなければならない状況を生み出したのが他ならぬ安倍自公政権である。また、暫定政権が政治に混迷をもたらすとしても、そうしなければならない状況を生み出したのが安倍自公政権である。国民が求めているのは政治の安定だと?確かに政情不安定より政情が安定している方が良いに決まっている。しかし、これは立憲主義と法の支配に基づく政治秩序の元ではじめて成り立つことである。立憲主義と法の支配が崩壊した独裁政治のもとでの政治的安定を国民が望んでいるわけではない。

 結局のところ、筆坂秀世氏は日本共産党の提案に対してケチをつけるだけで何も提案していない。もはや、今の筆坂秀世氏には、日本共産党の国会議員を務めていた頃の面影はなく、彼は評論家目線で日本共産党にケチをつけて国民要求実現を阻んで安倍自公政権に奉仕するだけの走狗と成り下がっているのである。

 反共攻撃に励みながら自らを日本共産党の「元No.4」であることを売りにするとは、なんとみすぼらしいことか。


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