あるブログで自分の子どもが認可園に入所できなかったために「保育園落ちた 日本死ね」という投稿があり、反響を呼んだ。ブログそのものが投稿主の本名を明かしていない「匿名」であっても、全国の様々な地域で待機児童が社会問題化しているのを直視すれば、何らかの現実をブログが反映していると普通に考えられる。ところが、安倍首相は国会で「匿名である以上、確認しようがない」と言い放ったために保育園に子どもを預けて働きたくてもままならない当事者を中心とした人々から怒りを買った。これは、2016年3月5日の国会前スタンディングアクションに発展した。
http://mainichi.jp/articles/20160306/k00/00m/040/022000c
国会前のスタンディングアクションには、日本共産党の吉良佳子参議院議員の姿があった。2015年10月7日に吉良佳子参議院議員は出産した。
https://twitter.com/kirayoshiko/status/653375691254198272?lang=ja
吉良佳子参議院議員の場合も、夫婦ともに政治家であるという職業上の特殊性以外は、夫婦とも働き世帯であることでは一般の夫婦と共通している。従って、子育てと職業生活の両立を考えれば子どもを保育園へ預けることは不可欠である。そんな吉良佳子参議院議員のもとへ役所から子どもが認可保育園に入れない旨の通知書が届けられた。
https://twitter.com/kirayoshiko/status/699927984539455488?lang=ja
このようにして吉良佳子参議院議員が「保育園落ちたの私だ」の当事者の1人になり、2016年3月5日のスタンディングアクションに参加した。
https://twitter.com/kirayoshiko/status/706034212160163840
「保育園落ちたの私だ」の当事者が集まることによる国会前スタンディングアクションの主催者は不明と言えよう。というのは、「保育園落ちた 日本死ね」と書かれたブログに共感した当事者たちがツイッターで「#保育園落ちたの私だ」のハッシュタグとともにブログの投稿主への共感と政府への怒が共有されて自然発生的に国会前スタンディングアクションを行ったからである。ようするに労組や市民団体などが構成員を動員するような意味合いにおける主催者が「保育園落ちたの私だ」の国会前スタンディングアクションにはいなかったのだ。
今回のことで安倍自公政権が如何に日本国内の子どもたちを遺棄する存在であるか明白になった。安倍自公政権の存続は、有害無益なだけである。今年の参議院選挙において自民党と公明党だけでなく補完勢力を少数派に追い込んで安倍政権打倒への引導を渡そうではないか。