上の画像は、日本共産党中央委員会HPに掲載されている特定秘密保護法反対の学生デモに関する記事である。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-10-26/2014102601_02_1.html
2014年10月25日に代々木公園ケヤキ並木出発のデモ行進があった(15時30分~)。このデモ行進は特定秘密保護法反対する学生らから成り立つSASPLの主催である。当該デモ行進には、私自身は自らの負っている任務のために参加できなかったが、友人からデモ行進参加への誘いを受けていて趣旨を特定秘密保護法に反対することであるのを知っていた。私の友人の中には、何人もデモ参加者がいた。
ところが、NHKは、デモ行進が特定秘密保護法を考えるためのデモと事実を著しく歪めた報道をした。
http://www.nhk.or.jp/shutoken-news/20141025/5614591.html
デモ主催者であるSASPLは、特定秘密保護法について考える切っ掛けを持ってもらおうという立場ではなくて特定秘密保護法に対して反対の立場を明確にとっていてデモ行進を特定秘密保護法に反対することを明確にデモ行進で打ち出している。このようなことは、デモ行進参加に誘いを受けたり実際に参加した人々からは明白なことである。
2013年12月6日に自公・安倍政権は、広範な国民の反対や懸念を無視して参議院本会議において特定秘密保護法案(当時)を強行採決した。法案が可決されて法律となった後にも特定秘密保護法に反対して同法廃止を求める世論と運動が根強く続いている。その流れの中に学生有志によるSASPLがある。また、私の地元の江戸川区においては、他の地域より遅れた感が否めないが、2014年6月1日には「特定秘密保護法廃止を求める江戸川の会」が結成総会を開いて特定秘密保護法廃止を求めて運動を開始して世論を喚起している(「特定秘密保護法廃止を求める江戸川の会」は、2013年12月6日の特定秘密保護法強行制定を意識して原則として毎月6日の日に宣伝行動を行っている)。
それにしても何故にNHKは事実を歪める報道を臆面もなく行ったのであろうか。2014年12月10日に自公・安倍政権は特定秘密保護法を施行しようとしている。特定秘密保護法施行を目前にして未だに国民の間で特定秘密保護法に反対して廃止を要求する世論と運動が根強く続いている。それでは困るから国民世論と運動を覆い隠したいという意図がNHKあるいはその背後で働いていたのではないかという疑念が私には浮かんでくる。
何処の誰が特定秘密保護法廃止を求める世論と運動が続いていることを覆い隠してなかったことにしようとしても無駄だと私は明確に言っておこう。日本においては、例えば軍事政権時代のラテンアメリカのように自衛隊がデモ隊に向かって発砲することは今のところない。しかし、大手メディアが国民の世論と運動に関して事実を歪めて虚偽に満ちた報道をすることで真実を覆い隠すことに対して、私たちには立ち向かう必要がある。このことは明白である。特定秘密保護法は、政治と社会問題などに関して国民の知る権利を奪い、主権者として判断する情報を隠蔽しようとする。従って、特定秘密保護法は日本国憲法に定める基本的人権の尊重及び平和と民主主義の原則と真っ向から反する稀代の悪法であり違憲立法である。特定秘密保護法が存続する限り、同法廃止を求める国民世論と運動は続いていく。私はこの場においてNHKによる事実を歪めた報道に対して抗議するとともに姑息な手を使って国民世論と運動に関しての事実を歪めて真実を隠そうとしても無駄だということを言っておこう。