のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

A*

2009-05-28 | 日記
 配役図の上の方に、ショーに全く出ない人、戻ってきた人、キューだけの人などが記されています。ショーに全く出ない人は、名前の横に記号があり、理由が分かります。例えば“I”はinjuredの“I”で怪我が理由、“S”はsickの“S”で病気でという事になります。
 今まで、代役の日で全くショーに出ないことがあっても、ここに名前が記されることはありませんでした。しかし、今週からそれを変更したそうで、代役の日でその本役が全くショーに出ない時は名前を載せることになったそうです。
 そんな訳で、今日は“ショーに全く出ない人”の欄に私の名前が載ることになりました。それを見たある人は、初めて私の名前が載ったことを残念がっていたそうです。記号は“A*”。休暇を個人的に取る人などはabsentの“A”が付きました。代役の日でショーに全く出ない人に、*印を付けて特別にしているのは、私事ではなく、ということでしょうか。とにかく、今日は初めて“欠席者”となりました。
 会社自体は、誰が今まで欠席しなかったか、などということは気に掛けていないことは分かっているので、私は自身は思っていたよりも残念な気持ちになりませんでした。そこに名前が載ろうが載るまいが、私は今まで通りに臨むだけです。

 今日は誰かに話したいことがありました。話せば少しは気持ちが和らぐ気がしたのです。でも、誰にでも話せる内容ではありません。この人なら、と思う人のところへ一度行って、やっぱり話せずに帰ってきました。それから時間をおいて、もう一度行ってみました。何かを感じてくれたのか、私から話さなくてもその話が出来ました。同じ気持ちの人がいると分かっただけでも心は和らぎました。

 ラスベガスを今月末に去る友人が踊るというので、ミラージュの『REVOLUTION』へ行きました。すると、6月で『LOVE』を去る友人にも会いました。彼女とは、ネバダバレエとのイベントの時に一緒に踊りました。とても素敵な踊りをする人で、また、何でも上手に踊れるのに、常に学ぶ姿勢を忘れないところが素晴らしいと思っていました。先日、彼女に関する記事を読み、私は納得しながらも興奮していました。彼女は世界中で男女12名ずつしか受からないジュリアードの舞踊部門に受かり、ニューヨークへ行くことになったのです。ようやくおめでとうと言う機会が出来、話し掛けると、とても喜んでくれて、今日も踊るからと言っていました。6月1日で彼女は『LOVE』を去ります。
 お目当ての彼は、自分の出番が何番目かも分からず、「客席から登場するから。」と言って、他の人の演技を見ながら隣で待っていました。そして、突然出て行きました。とても楽しそうに踊っていて、私の顔も笑顔になっていました。ラスベガスから彼が去る前に、もう一度彼の踊りを見られて良かったです。
 小さな舞台上では、いろいろな種類のダンスやコメディーが繰り広げられました。みなさんからエネルギーを頂いて、素敵な夜を過ごすことが出来ました。