のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

humble

2012-09-01 | 日記
 バジルの芽は三つ育っています。本葉が出てきそうです。切った茎から根が出てきた方は、茎が腐ってきそうな気配があります。鉢の端の方から何かの芽が出てきました。胡蝶蘭の葉も新しいものが出てきそうです。植え替えてどうなることかと心配していましたが、大丈夫なようです。
     
 『VIVA ELVIS』が閉演し、パーティがありました。
 飲み物を求めて、バーの周りは、たくさんの人。私もその一人。待ち切れなくなったのか、右の彼女はカウンターの上に座ってしまいました。そして、
「あら、あなた、私知っている人よね?」
 私は、どなたか分からなかったですし、きっと彼女は私のことをVIVA ELVISの人と思っていると感じたので、
「私は、KAの者です。」
 すると彼女は、
「あ、あなた、ダイアナ?」
 びっくりしました。しかし、彼女はもっとびっくりして、
「本当に、ダイアナなの?そうよね、ダイアナだわ。あら、どうしましょう、本当にここに居るのね。」
 彼女は、私の本名も知っていました。そして、薄いガラスの置物にでも触るかのように、私の顔に触れるか触れないか、両手を頭の上から下ろして行き、優しく顔を囲みました。
「あなたは、本当に素晴らしいわ。そして、humble。」
 彼女は、KAの劇場案内係を三年して下さっていたそうです。直接お会いしたことはありませんでしたが、
「あなたのこと、守っていたのよ。」
 私が、フルートを回す場面の曲が好きだそうで、
「つい最近、LOVE DANCEを聴いたの。あなたの演技を観たいと思っていたところなのよ。本当に私の目の前に居るのね。信じられないようだわ。」
 プリンセスが持っているような短いピンクの棒を手にすると、私の肩にちょんちょんと置きながら、言葉を掛けてくれました。思いを全て伝えたいというように、何度も何度も言葉を掛けて下さいました。彼女が、たくさんお酒を飲んでいることは、分かりました。でも、心から言葉を掛けて下さっているのが伝わり、私は、英語では思いを載せきれないので、日本語でお礼を言いました。彼女は、胸の前で合掌して、深く頭を下げました。彼女が、何度も口にした言葉、humble。私は、意味を忘れていたので、掌にメモしました。