ところどころで樹林が途切れて眺望が開けます。目指す光岳が穏やかな頂上を見せています。 . . . 本文を読む
昭和の頃、南アルプスへ向かおうとする登山客で、平岡駅が賑わっていた時代があったといいます。森林鉄道の軌道を辿って登山口まで歩くのは、枕木の間隔が狭くて歩きにくかったそうです。今よりも登山道具が重くて嵩張るものだった頃です。 . . . 本文を読む
塩見岳から富士山までの間に、藍色の山並みが幾重も走っています。太陽は残念ながら雲に隠れていますが、まるで掛け軸の墨絵のようです。間ノ岳や千枚岳からの眺望が”動”なら、ここからの眺望は”静”でした。 . . . 本文を読む
光岳(2,592m) 2019年も9月に入り、日本百名山が残り三座になりました。ある時新潟から、出張帰りの二階建て新幹線の中で、97の登った山を順番にノートに書き出してみたら、66番目の雨飾山の名前が出て来ず、鳳凰山(52番目)や羊蹄山(74番目)の漢字が思い浮かびませんでした。「瑞牆山」(みずがきやま)は難しすぎて書けませんが、他にも書けない漢字があるなと思いました。羊蹄山の場合、ひつじの印象だ . . . 本文を読む
塩見岳(3,052m) (つづき) バスは2時間かけて、終点の鳥倉登山口バス停に着きました。ここが林道の終点というわけではなく、林道から登山道が分岐しているような場所でした。 これから歩く登山道の岩石を紹介するプレートが立っています。その説明書きによると、近くで露出している大きな岩は石灰岩のようです。 いきなり急登で始まります。最初は整然としたカラマツの森で、一面すべてが青々としています。 バス停 . . . 本文を読む
南アルプス全体を北部・南部に分けるなら、塩見岳はちょうどその分岐点にそびえている山です。標高は3,052mもあるものの、登る前の印象では、塩見岳は南アルプスの山々の中では地味な印象の山でした。 . . . 本文を読む
櫛形山(2,052m) 櫛形山は南アルプスの前衛峰で、甲府の街からよく見えます。遠くには南アルプスの主峰が連なっていますが、櫛形山はそれらよりずっと大きな姿で見えています。例えるなら、テニスのダブルスで相手に立ちはだかるように聳える、まさに「前衛」の山です。 中尾根登山道を登っていきました。最初は人工的なヒノキ林ですが、他の樹木も少しずつ増えてきて、標高1,200mあたりで、あるがままの森にほぼ変 . . . 本文を読む
山頂からは360度の眺望が広がり、大きなカールを抱えた仙丈、美しいピラミッドの甲斐駒。南には長く裾野を引いて頂上に兜をかぶった塩見岳。それらの山々に比べれば、北岳と間ノ岳は地味な方です。山容は地味だし、名前はさらに地味です。しかし、同じじみでも滋味深さがあり、何よりも山の大きさが立派で素晴らしいのです。 . . . 本文を読む
北岳(3,193m)・間ノ岳(3,190m) (つづき) 3週間前には穂高岳山荘、そして今日は北岳山荘で一夜を過ごします。どちらも標高2,900mか、それ以上に高い場所に建っています。穂高岳山荘は、平日と思えないくらい混んでいましたが、北岳山荘は平日らしくゆったりしていました。人の数が少ないせいか、部屋が寒く感じられます。 夕食は充実していて、テーブルごとにみんなで取り分ける肉じゃががついてきまし . . . 本文を読む
北岳(3,193m)・間ノ岳(3,190m) (つづき)
吊尾根分岐まで来て、もうすぐだと思った頂上は、登ってみると遠く感じました。山頂だと思っていた場所が山頂ではなく、奥の方にもっと高い場所があったというのが、2回続きました。そして、まるで自分たちが北岳の頂上に着くのを見計らったのように、一面ガスに覆われてしまいました。青空から写真のようになるまで、あっという間でした。 しかし、広河原の登山 . . . 本文を読む
北岳(3,193m)・間ノ岳(3,190m) (つづき) 標高を上げていくと、鳳凰三山が大きくなってきました。 南アルプスの山の中では、北岳や仙丈、甲斐駒に比べると高さは低いですが、白い花崗岩が稜線一帯に散りばめられ、存在感があります。 北岳の大岩壁、”北岳バットレス”が目前に迫ります。南アルプスを代表する岩場です。ハイマツの紅葉が始まったばかりで、緑色とオレンジ色のコント . . . 本文を読む