陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

県庁の星

2006-03-20 23:49:03 | 映画(DVD)
県庁の星 - goo 映画

予告を見てたくつしなさそうなドタバタが期待されて観る気になった。水戸黄門よろしく題名とスーパー派遣の予告シーンだけで、ストーリーが想像出来てしまった。織田裕二の県庁マンは実にはまり役。私自身三流スーパー「満天堂」に近い所で半年働いた経験があるけれど、原作が漫画と言うこともあって、ちょっと現実離れし過ぎか。でもこのぐらい賑々しい展開が話をおもしろくしていたのだろう。公務員のこき下ろしは民間人の好むところであるけれど、営利目的で働いた事のない人は確かに頭が高いまま高齢を迎えられる。ヘルパー派遣で最も嫌われるのが、元女教師。現役県庁マンさんはコレを観てどんな感想を持たれただろうか?予想を裏切らず笑えた。県民のみなさまの税金で賄われていたおいしそうな職員用コーヒーがラストでは100円自腹と言うささやかな改革が、上意下達、前例主義のお役所改革らしくって、なかなか現実味があった。

愛の小説雑読乱読

2006-03-20 07:36:39 | 
GOOの簡単HPに読んだ本の覚え書き欄を持っていたのだけれど、管理が面倒でHPを閉鎖したので、読んだ本もBlogのカテゴリー『本』でまとめようと心つもりはあったけれど時間が…読むことは楽しいけれど、記憶もすぐにふぁ~と消えるタイプで…昔の記憶はちゃんとしているけれど、最近の記憶は…な年齢にもなっており…牛のよだれ状態の言い訳はこのヘンでおしまいに。さて、図書館でピックアップしての乱読、雑読メモ。

『愛の保存法』 平安寿子著
『太陽と毒くも』 角田光代著

とんんでもないカップルばかり登場。ありえないけどありそうで。世の常識をう~んとはみ出しているところが心地よい。『愛の保存法』は女心の機微がなんだかジーンとし、『太陽と毒くも』はカップルでいる事のホレ具合と醒め具合を相手のイヤなところをどれくらい許せるか?で測っているところがおもしろかった。『太陽…』に出ていた575で目を惹いたものひとつ

  過去恥部をともに笑えぬ暗い我
       投げ捨てちまえ羞恥心など

『anego』 林真理子著

この人独特の階級意識で、金と学歴と『このレベルでは…』的な表現が多い。うんざりしながらも、読んでしまうのは損得ばかり言っていながら、お人好しな気のいい主人公の突っ張り加減に惹かれるからか?

『背く子』 大道珠貴著

自衛隊員で我がまま横暴な父親と気分次第の自己愛で子供を従属物の様に扱う母親とのなかで早熟に自己防衛本能が育っていく課程が興味深かった。普通の子ならこう育つかな?と、発達障害の我が子のケースとついつい比べたり…

チョイスする本は大抵、女性作家みたい。女こころは女でなくちゃと思っているのかな?


新介護予防給付って余計なお世話みたい?

2006-03-20 07:02:15 | Weblog
介護保険を使っている人の半数くらいの要介護度の低い人たちと、要介護認定、要支援認定にはならないけれど限りなく予備軍に近い人たちをひっくるめて、これ以上状態を悪くして、介護度を上げないように、自助努力をしてもらうプランなど立てる予防給付と言うのが4月から始まる。

それは、一手に地域包括支援センターと言う新しく立ち上がる部署が引き受けるの事になっているのだけれども、ケアマネに8件までは委託できると言うことで、今までよりも1日多い研修で、ケアプランの立て方をタラタラと習ったけれど・・・なんだかヘン。

今までは介護保険を使ってヘルパー派遣で家事の手伝いをしていた部分は、本人のためにならないから、自助努力をしてもらう。どんどん社会参加を促して、生活が不活発にならないようにしてもらう。一応、本人の意向を聞いて承諾をしてもらうと言うことになっているが・・・

竹の子のように出来たヘルパー事業所の仕事は当然減る。今まで関わってきたケアマネの仕事も軽度の人は地域包括センター扱いになるから、当然、仕事が減る。一件あたりの単価を上げて、持ち件数を減らす改正も4月からと言うが、介護支援事業所もいっぱい出来てしまっている。淘汰されてどこかが経営が成り立たなくなっていきそう。ただでも安い労働力で成り立っている在宅介護産業。働く人の先行きも暗い。さて、自分の立場の話このくらいにして、本筋に戻そう。

新予防給付の雛型のケアプランを聞いて、余計ウン?と首を傾げてしまった。

『ボランティア活動はいかがですか?』
『車を使わないで週一くらい歩いて買い物しましょうよ。』
『地域の高齢者お料理教室に行きませんか?』

こんなプランを立ててもらうために相談に出かける人があるだろうか?自主的にああしよう、こうしようと言うのならいざしらず。心身の状態が悪いから、少し介護保険でお手伝い願えないかと頼みに来たつもりが、出てきたプランがこれって余計なお世話じゃないかしらん?

これまでの通所型デイサービスやリハビリテーションは大いに使ってもらいましょう、家にこもって生活不活発症候群にならないでねともお上は申されております。

『介護保険どんどん使ってよ。介護は家庭から社会で。』と、これまで嫁がひとりで耐えて美徳と言う意識は払拭された事は望ましいけれど、介護保険オールマイティとカン違いした、まったく介護無関心家族、親族を現在、生んでしまっている。

『老いて尚、人に頼るな、自助努力せよ。』と言う改正らしい。

イラクでバックパッカー香田証生さんが人質になった時、『自己責任』と言う言葉が聞かれた。自分で蒔いた種がとんでもない事になった。どうしよう?こんな経験は誰しも持ったことがあるのではないだろうか?

自己責任と証生さんを見殺しにした政策と、『要介護状態に勝手になって、国に迷惑かけるなよ』と言っているかのような介護保険改正と。どこか優しみのない国民性に日本はなってしまったような薄ら寒さを覚える。

わずかな障害年金から、世話を受ける都度、介護保険と同じ様に1割の支払いをする自立支援法も4月から始まる。障害者政策はこの介護保険との一本化を目指している。ほんとにこの先、どうなるんだろう?