先行き暗い介護現場

わたしの利用者さんお気に入りのヘルパーで
５年くらい本人が事業所を替わっても
ひきつづきその人にお願いと言う形で
サービスを受けていた人が居た。

訪問中に行くと
ヘルパーは利用者にタメ口で
『えぇー！』と
元訪問介護ヘルパー経験者の私は
開いた口が塞がらなかった。

やがて彼女に辞めて欲しいと言う依頼が来たのを
これ幸いに
さっさと事業所を変更したら
なんとその移した事業所に
今回、彼女が雇われたと言う。

　『えぇ～また職場替わったの！』

思わず口を付いて出た。
私が知っているだけで
登録ヘルパーとして５～６年の間に
４回目の転職になる。

田舎の狭い業界では
そのヘルパーの経歴・素行が簡単に掴める。

利用者に気に入られ、
技術にも長けた人と言う評価もある。

さらに事業所としては、
小さい子を持ち、休みがちだったり、
土日出勤を嫌うパートヘルパーが多い中
彼女は快く受けてくれるので重宝されていたらしい。

やがて
彼女が去った後に入ったヘルパーから
やっていた事が明るみになってくる。

　金品の授受
　物の売りつけ（夫がやっている補聴器販売）

ごっそり利用者を持っていかれて
踏んだり蹴ったり。
辞めてくれて良かったと言ったサービス担当責任者も居る。
モラルも何もあったものではない。

そう言う人物を
雇い入れてしまうほど
人手が足らないのも事実だろうが

引き連れていくおみやげ利用者
欲しさとも思え
事業所の品格が疑われる。

もうこの事業所は働いている人が良くっても
ケアマネとしては紹介リストからは外す。

真面目にやって報われない体制
儲からないだけでなく
存続が危うくなる状態をなんとかしないと
コムスンだけでない
介護現場は腐りつつあるような。

そう言えば
去年４月オープンの小さなデイサービスセンターが
この６月末閉鎖の情報も入っていた。