陽だまりのねごと

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レッテル張って思考停止に

2009-02-16 21:29:40 | Weblog
15日(日)朝日新聞「耕論」のテーマは『「品格」ってなに?』
ざざっと読むと
日本語学者家系の金田一秀穂さんが本来の品格の意味をていねいに問いておられる。

「品」はお金や地位を超えたその人が備えている価値、
「格」も社会的な上下関係示すものでなく、その人が備えている権威、オーラみたいなもの。
つまりは品格とは「俗世間とは違った価値観を示す言葉」なんだそう。

品格の意味とりちがえで「品格」というレッテルが出来てしまった感じ。
『○○らしく品格を持って』と世間に通用している。
朝青竜のガッツポーズ、が横綱の品格を欠くと騒がれた。

実際に、会社で「○○の職員らしく」とか、やたらめったら聞く。
○○らしくお体裁を繕えと言われているに等しい。
確かに介護部門は他の部署の信用に負ぶさって、黙ってても利用者が選んで使ってくれる。
ケアマネが営業して歩かなくも利用者がつく。
ありがたいには、ありがたいが、
トップダウンでことこまかな取り決めが次から次に告げられ、批判は許されず盲従。
○○らしくのレッテルが物言わせぬ人間を製造している。
従う事に慣れると、自ら考えることをが停止する。

新天地で何やら重苦しいのは、こう言うのに私が慣れていなかったからと
新聞の内容とはズレたところで得心するところがあった。

KYというのもひとつのレッテル。

息子は息子の属している合気道の本部へ演武を見るのと昇級試験のためにはじめて出かけた。
何度も「お楽にして下さい。」と、
先生から門下生に声がかかったが、誰も足を崩さず正座をしていたそうだ。
自分は声をかけてもらっているのに悪いと思って、二回目に言われた時にひとり胡坐になったそう。
場の空気の読めないアスペルガー。
自分のとった行動は「良かったか?悪かったか?」と私に帰って聞いてきた。

彼は自分の思うことに従った行動を取ったまで。
私は「良かったんじゃないの?」と答えておいた。

思うことと違うことばかり人に言われてやってると
だんだん自分に自信が持てなくなって、回りの顔色ばかり見て立ち位置決めるようになる。

私の選んだ車のみかん色は、ものすごく今の会社駐車場では目立っている。
ここではみんな補色を選ぶらしい。

ハイハイ、五年の辛抱です。五年したら定年。
こんなご時世に中年のおばさんを雇ってくれたことに感謝して
仕事の時だけ地味色カメレオンのレッテル貼っとこっと。
車の色は隠しようがないので、隅の隅に小さくなって停めている。
せっかく息子の作った凸凹がきれいになって帰ってきたんだから、末長く乗る。
定年より後まで乗るんだもん。