指さきの恋時実 新子文藝春秋このアイテムの詳細を見る |
図書館で処分する古本を欲しい人に持ち帰ってもらうリサイクル本の中で見つけた。
リサイクルの最終日の最終時間、ほんとうのお余りの中でこれを見つけた。
川柳はメジャーでないし、
古い型の川柳を好む人には好かれない時実新子。
誰の目にも触れず持ち帰ってもらえなかったのも分かる。
私は思いっきりのびやかな新子川柳が好き。
ひとり笑みがこぼれた。
『良くぞ待っていてくれました。新子さま』
1988年に発行された週刊文春に掲載された「人にあいたし」を主にその頃、幾雑誌か掲載のエッセイがまとめられ
1冊の本となって1990年5月30日に発行されたもの。
2009年の今から約20年前。
内要は決して古びていない。
著者のあとがきにある
川柳は17音で完成させねばならぬ小宇宙だからしてキッパ、パリッと姿勢を正して、言うべきは言う…
だから、読んで心地よいエッセイなんだろう。
ちなみに
キッパ、パリッとできなくて、落ちこぼれ気分が良く分かる職場での今日この頃。
坂道発進でころせり二人ほど
足裏に火を踏む恋のまっしくら
レジスタンス心は誰のものでもない
脱線の叶わぬ汽車に似て走る
いちめんの椿の中に椿落つ
↑こういうのいいわ~と思う自分が
勤め人に向くわけがないわ~最初から
さて、月曜日。
職場人間ウォッチングで川柳ネタでも拾いにいこう~