陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

春はすぐそこ

2009-02-18 21:14:29 | Weblog
今週の日曜日のこと。
姑の庭にクロッカスが咲いてた。
畑の雑草を一所懸命に抜いていて、私と約束していた買い物時間を忘れていた。
夢中になれることのある89歳。実にうらやましい。
野良着をお出かけ用の服に着替える間に、お花をパチリ。
春が近づいて、姑の歩行はだいぶしっかりしてきた。
歩行がしっかりしてくると話すこともしっかりしてきた。

毎日、ほっかりする時間にあるクローズアップ現代。
今夜は

老人介護 常識の誤り (新潮文庫)
三好 春樹
新潮社

このアイテムの詳細を見る


の著者が
「80,90の人は薬もない栄養の良いものも食べないで、ここまで長生き。」
と言われていた。

私もそう思う。
戦争という多くの人が亡くなった時代も強運で生き延びた人たちだ。
軟弱な私と雲泥の差があって当たり前。

寒い間、じっと我慢の花がだんだん咲いてくる。

次の休みには姑にあやかって
くたびれ果ててダラ~とするの止め、
梅でも観に出かけようか?

介護する女たち

2009-02-18 06:04:09 | Weblog
昨夜、NHKクローズアップ現代、引き続き教育テレビで認知症をやっていた。
患者さんの年齢は50代60代。
私自身、物忘れがひどくなって、時折、記憶がブロックで抜けてないか自問する瞬間がある。
そして
「まだ、物忘れの段階、大丈夫、大丈夫。」と胸を撫でおろす。
誰でも成る病気だとどちらの番組でも言っていた。

利用者にはこの年代の脳血管性の病後遺症で片麻痺の方も増えてきている。
いきなりの働き盛りに襲う病。
ご本人の悔しさ、やるせなさは「分かる」などという生易しい言葉かけも出来ない。

いつの間にか人生は80年。
片麻痺であれ認知症であれ、この状態で長くこの先に人生があるのだ。
片麻痺の医療リハビリはとっとと打ち切り
介護保険の通所リハビリやデイサービスを使えというのが、お国の方針。

通所リハは満杯。しかもやってきても丸一日中リハビリをしてもらっているワケではない。
約、6~8時間、高齢者の中に混じってこの年齢の人は情けない思いをされる例が多い。

男性はうっぷんの晴らし所に妻に当たって居られる。
たまに訪問するケアマネにもネチネチと絡む人もある。
どうやったら改善に向かうのか?
どこへ行ったら満足できるケアが受けられるのか?
正解などだせないプラン提供しか出来ない役立たずなので
ケアマネへのお叱りはごもっとも

働き盛りの突然の病は生活資金の問題にも直結する。
夫のうっぷん晴らしに耐え、病状を心配し、家事をこなし、
家計を支えるために仕事を持ち始めた妻たちはどこにも当たるところがない。

介護職が足らないで外国人にまで頼り離職率抜群の
質の上がらない介護現場に
一番質の高いケア求められているのはこの壮年期の人ではないかと思う。

先日、要支援の50代の利用者さんへ
予防のチェックリストというお役所からしてこいというお達し用紙を持って
「あなたはここ2週間で自分が役に立たない人間だと思いますか?」
等々、誠に僭越な質問事項を聞きに行ったら、
「こんなものに答えて何になる?」
「イエスかノーかで答えられる問題ではなかろう!」
「どこに自分が満足できる施設があるのか!あったら探してきて欲しい。」


ケアマネに当たって一時、気が張れるのならしっかりぶつけて貰って構わない。
彼の一番の希望は麻痺の手足の完全回復。倒れる前の生活に戻りたいとのこと。
今の医療は命は助けても、もとの体には治してくれない。
他人の引き継いだばかりの初対面の私にここまで怒りぶっつける人は
家ではさぞ妻が耐えているだろうと想像がつく。

テレビに登場している患者の傍らには、懸命な妻が居た。

老老介護の家庭で周りがもう人の手を借りたら?とアドバイスしても
「自分がやりたい。」と言う自分の体も危ない妻が居る。

だれかの世話が次から次で、
いつの間にか今度は人の世話になる老いの身になる女たち。
つい、我が身に重ねる。

認知症の方にも『誰かの役に立つ』気持ち持ってもらう試みがテレビで紹介されていた。
それは認知症の人のみならず、
片麻痺の人にもアスペルガーである我が息子にも大切なキーワードだと思う。

さて、私。
少々、ガタがきている健康体だけれど、お役に立てることがまだあるから
今日も一日、ていねいにまいりましょうか?