陽だまりのねごと

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アスペルガー放火事件の裁判員裁判

2010-02-20 09:11:03 | Weblog
障害による過ち 責任は/裁判員裁判 (asahi.com マイタウン 山口)

求刑5年に対して懲役3年6ヶ月の実刑で結審した。
だんだんメジャーになりつつあるとは言え、
裁判員の方々には
はじめて聞く障害の責任能力の判定など、一人の人を裁くという以上の葛藤があったと察する。
専門家でも判断がいろいろと分かれている範疇の事件がなぜ裁判員裁判に選ばれたんだろう?
裁判員なりたいと進んで思う人はいるだろうか?

「衝動を抑える力がやや弱かった」
「アスペルガー症候群によるこだわりが強く、放火へのこだわりがあった」
「生まれつきの障害で早期発見、早期治療が出来なかったのは本人の責任ではない」
etcの理由で
罪の下限である懲役5年が減刑されたもよう。

被告27歳。この年齢で幼少時から診断されている人はいない。
他の同障害の方と同じくいじめと無理解の中で育っている。
障害によって犯罪を擁護するわけではないが、
悪はいかなる障害を持とうと悪だと思うが、
いつも思うのは犯罪者として裁かれ罰を与えられる前に、
こういう事件を犯さないように、本人の辛さへの救いがなかったか?
残念な思いがする。

実刑で罪を償って、そしてそれからの社会復帰について、
その後のケアの大切さは親御さんだけにかかるのだろうか?
幸いに人的被害がなかった。
同じ障害の子を持つ親として、
被告人のそれから先の長い人生にどうしても思いが至る。