某川柳会の席題「腕」に詠んだもの。
天に選ばれた。
日本画もする選者さんが描いてくださった。
盾や賞状なんかよりずっと嬉しかった。
ひとりになって十数年。
片身削がれたような自分であっても、
めげている訳にはいかない。
なんやかや次から次へと
いろいろあった。
でも、何とかなった。
何とかしてきた。
揺ら揺ら頼りなく
世間の荒波に揉まれながら
転覆することもなく。
ずっとベッドサイドに飾っていた。
詠んでは忘れていく句の中でだんだん特別になってきていた。
昼に外して
句会会場に使っている公民館祭りの展示用に出して来た。
今夜は、なんとなく壁がスースーする。