安野光雅美術館で皇后さまのうた展をやっていた時に購入。
やさしい安野光雅の絵とうたとをじっくり観てまわり
館を出る時は、しっかりこの本を抱きしめていた。
皇室の方は素直に自分を吐露できないんじゃないかとか、
短歌の大家のお手が歌には入っているんじゃないかとか、
邪推と偏見が歌を感じればすっと消えた。
反戦を口にし子を思う気持ちが溢れ
すっかり皇后さまの歌のファンになった。
昨日、お誕生日とのこと。
ふたたびページをめくってみた。
少し歌を置いておこう。
戦なき世を歩みきて思ひ出づかの難き日を生きし人々
笑み交わしやがて涙のわきいづる復興なりし街を行きつつ
君とゆく道の果たての遠白く夕暮れてなほ光あるらし
初夏の光の中に苗木植うるこの子供らに戦あらすな
風ふけば幼き吾子を玉ゆらに明るくへだつ桜ふぶきは