陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

題詠「みっともない」

2014-10-22 09:55:56 | 川柳
地元例会の宿題「みっともない」
せっかく用意していったところ
選者さんがしばらく病欠とのことで選者のお鉢が回って来た。

選にあたって、みっともないと思う尺度の個人差に驚いた。
例えば
一粒の米さえもきれいにもったいないとさらえる戦中派の姿。
昔買ったブランド靴のボロボロを履いている男。
どちらもワタシ自身は、みっともない範疇に属するとは思わない。
残さず食べる姿はむしろ美しく、
昔の靴をボロボロになっても吐き続けることには哀愁を感じる。

後、酔っているしかも若い女とか
髪金のヘソだしとか、
どこかに偏見のにおいがする句もあった。
ここに書けない下品な句まで...

川柳って悩ましい。
詠むことで自分を曝け出し
また選ぶことでその人と成りを読み取られる。

批判ばっかりしている自分の裸、
軸吟を置いおこう。

【借りてきた知識ばかりで唾とばす】


風のマジム 原田マハ著

2014-10-22 08:22:15 | 


沖縄で沖縄産にこだわったラム酒を作るベンチャービジネスを成功させた女性のお話。
著者によるあとがきで実話に基づいたフィクションと知る。
朝ドラのマッサンが国産スコッチウイスキー。
原作の森遥子さんの望郷もどこまでが事実であるのか?
さらに朝ドラの小説ともまるで違うフィクション性を思うと
あくまで小説と言い聞かせながら、
ベースになった女性があると言う事実。
感嘆せざるを得ない。
信じて進む一歩一歩。
並々ならぬ努力。
全部、わたしに欠けている。

沖縄にはたった一度行った。
夫を亡くしてはじめての一人旅。
ラム酒製造をはじめる南大東島までは行かない本島だけの旅だったけど、
底抜けに明るい空と海だった。
沖縄の食材もはじめて口にした。

あの時の風を思いおこしつつ、
沖縄の陽が全身に沁み渡る心地で本を閉じた。

マハさんの沖縄が舞台の小説をもう一冊借りている。うふふ(*^^*)