陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

お仕事 家内 おつかれさまの週末です

2009-02-13 22:05:20 | Weblog
一応、引き継ぎは終了。前任は転任先へ来週去る。
今週はほとんど放置されてひとりで対応していた。

いきなりですが、利用者に急変が3件。
何度も訪問して様子を聞いていたら、
車の数が足らないのだから一人占めするなと言われ、

介護サービスの変更が必要になって
パチパチPCにむかって
やむなくプランを慣れないソフトで打ちなおしていたら、
横目で見た主任から、
前任のプランが気に入らなくて手直ししている誤解され
何度も
「今、そんなことをしなくて良い。」
さらに、PCは譲り合って使えとと注意を受けた。

30数件の利用者把握も職場のややこしいルールもママまらず、
もう言いわけするのも面倒くさい。誤解は勝手にしておいて下さいと言う気分。
まったく仕事に集中する以前の問題が山積している。

書類不備で青くなっている前任から
時々、聞きかじった内容推理で
電話口にアドバイスの紙が差し出され無視も出来ず、
忙しそうで真意も遠慮でしっかり聞けず、
メモとおりに動いたらあっちこっちから苦情が来た。

心の奥底で
自分の仕事ちゃんとしていなくて去る前になって
バタバタ書類揃え忙しくて
生半可な引き継ぎの上に中途半端で余計なアドバイスをくれた前任を
恨む気持ちが湧きそうになった。

息子からの誕生プレゼントの言葉が私を支えた。

  『人の所為にするな。』
  『自分が絶対正しいと思うな。』

何がどうであれ私の責任である事に間違いはない。
なんとしても、ほころびは直し正し
お叱りは全部『私一人の責任』と謝るべきは謝り倒し、心底おつかれた

最初のボタンの掛け違いはあとあとの修復に時間がかかるのだ。
やれやれ~前任よ、トットと消えてくだされ

家に帰って、
猫に補液点滴をしたら抜いた後の針で思いっきり自分の指を刺した。
泣きたくなった。
やっぱり一人じゃ上手くいかないや
明日、もう1回やり方を習いに行こう。

息子は息子で
あちこちに散らかした手紙等で判断するに
合気道の昇級試験のために
早くも有給休暇を取って
高速バスを予約して置かなければいけない事態となっている。
会社へは有給の届けを出したのかどうか?聞けば出したと言うが疑わしい。
昇級試験は明後日。
明日は早朝5時前に仕事に出る息子に替わってバスの予約に走らねば。
これも、本人の処理能力超えている。

日曜日は半日だけだけど、自主研修という強制研修が入っている。
職場の連中に会いたくないけど会わねばばらぬ。

なんともお疲れな週末。
明日はサッサと雑用のあれしてこれして
日帰り温泉にでもつかりにいこうっと



ふぃんふぃんに自宅皮下点滴の決心

2009-02-12 19:06:17 | ねこ
昨日から飲まず食わず。
祝日には動物病院は閉まっていた。
無理を言えば診て下さるが緊急という雰囲気ではなかったから、
今日の私の終業を待って受診してきた。

口の中にはまっかな炎症。
しかも人間で言えば透析患者。

今日は補液に痛み止めにステロイドの注射。
どうしてこう痛いことばかりされるのかふぃんふぃんには分からない。

ステロイドは2週間空けないといけないらしいが10日前にしてもらって薬は効いているはずが効いていないから追加。

腎臓ためには2~3日置きに補液の点滴が必要とのこと。
病院では大量に皮下に注入するから猫的には負担が大きいと言われた。
出来たら毎日100CCづつの補液が最適。
しかも自宅でやっている人も多いと、何度も言われ続けた。
飼い猫に針を刺すのは辛い。

辛いが背に腹は代えられない。
補液の皮下点滴の方法を習った。
今日はブスリ。
私が刺した。

動かないように洗濯ネットに入れてストールで顔から不安がないように覆って抱きしめて終わるまで待った。
片手で点滴を止めたり外したり、自信はないが、
移動の不安がないだけふぃんふぃんには負担が少ない。
少し、食べられるようなるかな?
明日から私が点滴をするんだ。やるっきゃない


ササッとわかる「大人のアスペルガー症候群」との接し方  加藤 進昌著

2009-02-12 06:17:25 | 
ササッとわかる「大人のアスペルガー症候群」との接し方 (図解 大安心シリーズ)
加藤 進昌
講談社

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「サッサとわかる」
題名とおりスラスラと見開きのページで一項目の話が終わっている。
開いたページで納得できるしくみになっている。
片方は文章で片方はイラスト入りの図。
グレーとオレンジの色分けですっきりと伝わり易い。
はじめから読まなくても気になるところから読んでも意味が充分理解できるとこもいい。

本を読むのが苦手な人に特におすすめ。
息子回りの人にアスペルガーを正しく理解してもらうために
読んでもらうのも良いかもしれない。

精神科のハシゴでやっとこの病名に辿りつく人。
逆に情報過多でそうでないのに自分からそう思いこむ人。
どうかな?常日頃思う疑問に割と答えてある。


まだ入口であるけれど原因や今後の治療ヘの光明まで書かれている。
こういうことを知るためにも新刊に目を光らせて必要を感じる。

胎児の時の環境ホルモンの影響かも?ってのはちょっとショックだった。
もし私がそんなものを胎内に摂取しなかったら、息子に障害ではなかったかもしれないのだから…


最後に著者が顧問の相談センター開設が載っていた。
就労、家族関係等よろず相談受付。

 「あいの発達センター渋谷

電話 03-6419-0899

   非医療機関であり有料とのこと。

http://tbgu.org/で見るとこの3月オープン。

夫の止まった年齢を同じになった

2009-02-11 07:36:30 | Weblog
夫は55歳と1ヶ月と3日で生涯を閉じた。
8つ違いだから私が残るかとは思っていたけどあまりに早かった。
同じ歳になってしまった。
あれから8年半。すっかり老けた。
あの世で出会っても老けた私が分からないんじゃないかな?

良く残されてよく生きてきたと私に拍手
あれから亡夫を浚うように遠くの緩和ケア病棟へ転院した近くの総合病院にも緩和ケア病棟が出来た。
末期ガンに緩和ケアも浸透しつつある。

あの時、入院保証人を拒んだ妹婿は我が妻が乳がん。
亡夫の受けた2週間くらいく点滴に繋がれていた抗がん剤治療が通院で可能になった。

自宅に動かない亡夫を連れ帰って布団に寝かせたら、
よろこんでポンと飛び乗った猫たちは
老猫となって手厚い医療体制で今を生きている。

夫の最大の不安置き土産である息子が
昨夜帰る道々で私に良いことを教えてくれた。

  「相手に勝とう言う気持ちがダメなんだ。」
  「相手の良い所だけみればいいんだ。批判しないで。」

前任は自分の書類不備の整理で必死こいていて、
アドバイスが断片的だった。
言われた通りに処理したら、とんでもないことになったと説教を垂れた。
途中で電話が入ったから受けたら
「人の話聞かない。今、必死で話しているのが分からないか!」
と怒りだした。
私より10歳若い。利用者叱咤激励型で私とはまるで支援スタンスが違う。
はっきり言ってロクに引き継ぎもせず、頼りの書類は去る13日の金曜日までに揃えると自分にだけ大甘。

前任に怒り心頭していた。

  『相手の良きところを見て、相手に勝とうという気持ちを捨てて。』

手のかかる息子に教えられて、
冷凍の品みたいにカチンコチンで柔軟性のない冷たい心が溶けていった。
さらに息子が言う。

  『脊椎動物は中心に硬い骨があって、柔軟な肉で覆われている。
   カニみたいな甲殻類は中身が弱いから堅い甲羅で自分を隠す。』

そして

  『人はほめなくっちゃいけなかったんだ。』

不況のあおりを受けて工場操業停止で人のいない工場で結構警備は暇らしい。
素晴らしい空手の型を披露した人があったそう。
対抗意識で褒められなかった自分を反省しているのだ。

私はここまでプランを作って支援していた人への感謝がなかった。
ロクな引き継ぎをしてくれないことで、全体把握が出来ない焦りだけに支配されていた。

息子からの誕生プレゼントは最高だ。

  柔軟性 真ん中の芯 そして 人の良いとこみつけ

夫の死亡年齢になった。せっかく今ある命。残りはおだやかに豊かに過ごさなきゃもったいない。

息子はすべて合気道の教えだと言う。これも偶然の出会い。見えない糸?

スレ違いの朝の月

2009-02-10 06:25:30 | Weblog
昨日、すれ違いで夜勤明けの息子と顔が合っていない。
朝食に用意しておいたものはコーンスープだけしか消えていない。
用意しておいた薬も飲んでいない。
風呂にも入っていない。着替えもしていない。
『早く寝て、体力回復して、飲み会に遅れないように』
おそらく、これだけで一生懸命だったのだろう。

飲み会だから車を置いて電車で出かけている。
5時半と言う早い時間から始まる職場の飲み会はおそらく
同じサイクルで仕事をする仲間うちで新入りの息子の歓迎会。

夜8時半。
息子のケイタイから『泊まる』と電話。
相変わらず2次会までは付き合わないらしい。
帰れない時間じゃないし、迎えに行っても良い。
会社の最寄駅にマンガ喫茶を見つけたと言っていたから、そこに沈没かもしれない。
酔って遠い家に帰るのがめんどうくさくなったかな?
泊まるのなら車で行けば良かったのに要領が悪い。

一旦、家に帰って午後出勤するんだろうから、また顔を見ない。
出会うのは準夜勤明けの深夜か?

今、薬をまったく飲んでいない状態のはず。
飲まなくて登校の女子高生と同じ電車で大丈夫か?
せめて朝のテーブルにリーゼを出しておこう。
やはりと言うか手出し口出ししないとガラガラと生活習慣が壊れてゆく。
気持ちの荒廃につながらないと良いけれど。

いくら気を張っても、いつか母のいない生活になるのだ。
母もいつまでも元気ではない。

三交代勤務の息子と日中勤務の母と。
親離れ、子離れの布石かもしれない。

朝の月がきれい。
これだけ月が良く見えるならきっと今日は良い天気。

  妹の抗がん剤も上手くいく。
  息子もどんどん自立してゆく。
  私も職場に慣れてゆく。

うまくいかないとしても、何とかなっていくだろう。月光はいい。心まで澄む。

そろそろ出ます職場愚痴

2009-02-06 22:45:53 | Weblog
今度の職場はコンプライアンスで悩むことはなさそうだけど
社内慣習の理解に苦しむことが多い。

事務処理に必要なPCが5人に3台ない。
仕事に必要な車が5人に3台しかない。
上手に交代で使えば問題はないが、いろいろルールがあるらしくイマイチ理解できない。
空いているから座って自分の仕事をしていたら、責任者が急ぎの用事からだと言う。
それは分かるけれど、誰も使っていないのが1台空いている。
私の仕事をチラと見て、
『月末までにやればいいこと』と2回注意を受けた。
ひとつづつこなしていけば溜まらないし忘れないしモレもない。
溜まれば溜まるほど辛いし、何か抜ける。
数日前からの仕事を打ち込みたい。気が焦る。記憶が鮮明なうちに処理したい。
その日事務処理はその日に済ませるようにして、今まで来た。
こう言うのは私は困る。

PCに座る度に何か言われそうで、誰も居なくなるの待っていたら
今日はとうとう座れなかった。
慣れないソフトに慣れないと仕事にならないってのが、ここの責任者にはお分りないのかしらん?

ソフトで不明なところを、誰彼なくその場に居る人に聞けば、
前任から教えてもらうのが筋だと言う。
その前任は転勤先へ来週いっぱいで行く。
我が書類が滞っていて私へ復伝どころではない。
その割に無駄口が多くて、来る客来る客長話。
社内での物品販売の取りまとめまで機嫌よくやっている。
はっきり言って仕事以外の用事が多い。
自分の仕事が滞っているのは自己責任だと思うけど、
引き継ぐ書類が整っていないのは私も困る。

書類が不備だからきちんとしたデータが入っているPCが開けたいのだ。
みんな出払ったらPCに座ろうと思ったら、とうとうPCが空かなかった。
先輩が使う時は後輩は遠慮する慣習だそう。

バッカみたい!

そう言えば、電話を取るのも半年前に入った一番若い人。
私が一番後入ったから、PCも車も空いている時も優先順位がドン尻ってこと?
信じられない悪習。

私を誘ってくれた人がここでは一番エライが、外と内では大違い。
私が外の人のである間は愛想よかったが、
中の人になったとたんほとんど口を利いてもらえない。
その人から馬鹿丁寧な細かい指示が出るから、
そのとおりをすると、
『そこまでしなくても』とダメ出しがくる。
いったい何の指示が出ているのか私にはさっぱり分からない。
几帳面といい加減が渾然となっていてどこを基準にすればいいのか判断に困る。

ここの事務所では完全に私はKY。
すっかり委縮して、自由な手足がもがれた感じ。
空気読み過ぎて分からず、肩がこりこり。
明日はマッサージを予約した。

所在なくノートに線など引いて、
PCが空かなくても大丈夫の手書き情報ノート作りをやっていたら
利用者の介護人が救急搬送されたと連絡が入った。
取りあえず一人残されて困られているはずの利用者宅へ急ごうとして、
トイレ掃除当番だったことを思い出した。

「あのう~トイレ掃除当番なんですが…」

一番古参の定年後嘱託でまだ居座っているおばちゃんが

「そうね。すませていってね。」

一瞬、凍った。

「私が変わるから。」
の声が横から出てやっと事務所が出られた。


私の思う仕事の優先順位と社内で要求される優先順位が微妙に違う。
ここではまともな仕事がまともに出来ないと思う、私がヘンなのか?

今の会社に入ってしみじみアスペルガーの息子の気持ちが分かる。
長年の慣習がどうして腹入りしない。読み違う。
私には異文化空間のように思える。
その内慣れるかな?


他猫の餌はおいしそう

2009-02-06 04:28:58 | ねこ
やっとふぃんふぃんに食欲が戻った。
食べてる間は補液の注入やら注射やらイタイイタイに病院へ連れて行く必要がない。

ほんとうは腎臓病食が良いが入院中は食べても家では食べない。
高カロリー食に切り替えたら良く食べた。
どうぞ太って頂戴と祈る気持ちで与えている。
一缶400円

ちゅんちゅんは高脂血症用カリカリを与える。
動きはよたよた。ほどん寝て動かない。歯抜けで歯周病。
12歳。どこぞのばぁさまに似ている。

2匹の目の前に自分用の餌を置いてやる。
ところが気が付いたら入れ違って食べている。
あっちゃ~


せっかく病院で買ってくるのに意味ないじゃん
特にメタボちゅんが高カロリー食たべちゃダメでしょ

しかし…このいやしさは飼い主に似たか?
人の注文した方が絶対においしそうに見えるワタシです





やや!ちゅんちゅんは今年も焦げている
息子のちゃんちゃんこには焼け焦げ穴が開いていたから…これも飼い主似?

人の話を聞かない人たち

2009-02-04 21:51:00 | Weblog
引き継いだから一人でやれと突き放され、新しい職場で初のサービス担当者会議を行った。
介護支援のプランを本人と支援する人たちみんなで作るための会議で召集司会進行はケアマネの仕事。
利用者宅に計8人。ぎゅう詰めで話を開始。
ここで一番今まで流れや様子を知らないのが私。
ゆっくり話を聞こうと口火を切るか切らないうちに
古参同系列ヘルパーのサービス提供責任者がガンガン捲し立て始めた。
ひとりで勝手にああだこうだと話を進める。
途中から司会は要らなくなったと言うか静止が効かなくなった。
会社では新参者の言うことなんか聞く耳持たぬ。
年功序列がきっぱりしている会社環境を他業者や利用者前で披露しなくても…

一番聞きたい利用者の話が全然聞けない。
家族の娘さんとヘルパーサ責の弾丸のような早口なやり取りに
当のご本人が口を開いた。

 「そんなに早口じゃ、何の話かさっぱり分からない。」



確定申告の時期が来ている。
給与所得がちょっぴりだけど前年度分の申告が必要なのかどうか?
扶養になっていた息子の申告は必要なのか?親の私が代わって出来るのか?
障害扶養で寡婦でたいした稼ぎがなかったから、
どっちに転んでも市民税はかからないはず。

休暇はまだ取れない。
休憩時間に昼ごはん抜きで申告に行くっきゃない。
出来たら面倒くさいのでしたくない。

市役所の税務課へ問い合わせが出来ると市広報にあったから
休憩時間に寒空下でケイタイからさっそく電話した。

係の声は若いにいちゃん。
分からないのに聞いているのに、

 「確定申告されるんですか?されないんですか?」
 「あなたがしなければ息子さんのはして下さい。」

なんで?
質問しようとすると

 「ちょっと話を最後まで聞いて下さい。」

なんだか難解な事を言うので、質問しようとしたら、ふたたび

 「最後まで聞いて下さいと言ったでしょ!」

なんで人の話を聞かないで捲し立てるんだろう?
お宅様は何人もの質問に同じように答えているのかもしれないけれど
私の方は分からないから聞いている。
結局、私の質問の仕方が悪いのか?と、良く分からないまま

 「はい、分かりました。ありがとうございます。」


私が一方的にズレているような?
なんだか気持の悪い異文化圏に紛れ込んだような?
だんだん自信がなくなって、自分がしぼむ。

息子の気持ちに私…近寄ってきたかな?


お安い有料老人ホームの儲け方

2009-02-03 21:00:12 | Weblog
クローズアップ現代「介護つき住宅の落とし穴」をみていてアッ!と思った。
採用面接受けたあそこと同じニオイがした。

ちゃん認可がおりていて、そこまでひどくはない感じだけど
不動産屋経営の入居料がうんと安い有料老人ホームに儲け口が似ていた。

ハローワークでケアマネ募集を見て、話を聞きに行ったら
経営者が面接中にあくびをし、
見せられた施設出来あがり施設の図面はまったく利用者本位でなかった。
いかに自分がコストダウンで作ったか自慢までされた。

有料老人ホームに付随して介護サービス部門も同時に設ける。
介護保険サービスは自社で一手に引き受ける。
そのサービスプランを作るのも、
サービスがちゃんと行われているかチェックするのも自社ケアマネ。
ツーツーカーカーの共謀で儲けようと言う構図。
ケアマネは介護保険利用限度額めいっぱいのプランを作って、まるまる会社にお金を落とすのだ。

面接した経営者は
はっきり「いっしょに儲けよう」と言った。
もちろん私の方から断った。

ここまでひどくない、そこそこ入居料を取る有料老人ホームのケアマネも3ヶ月在籍。
似たようなことを経営者から暗に含まれた。
強要までされなかったけれど。

お金のない高齢者は行き場がない。
特養はかなり重度にならないと入れない。
軽費老人ホームは簡単に空きがない。
グループホームも老健も年金では支払えない人がいっぱい。
介護難民にうまいこと目をつけて
儲けようとする輩がちゃんと出てくる。
この世はほんとに魑魅魍魎。

定額うんたらの札束ばらまいている場合じゃないと思う。
働けなくなって私の年金収入で入れる施設は?今だってない。

この先、ウン十年後
『間違って百まで生きたどうしよう』って国になっていないでね。




節分

2009-02-03 07:22:05 | Weblog
幼い頃は気配りの父がご近所に遠慮して小さな声で豆まきをした。
結婚して当然、豆まきはするものだと思っていたら婚家に習慣はなかった。
夫は父より豪快で、
子供が幼い時は鬼の役もやった。
いつしか豆まきはしなくなり、
節分にはイワシと恵方巻を食べる日になった。
正月以外の習慣はどうでも良い息子との暮らしにそれも廃れた。
息子がどちらも好きでないからだ。

豆だけは近所の神社に散歩しにいって貰ってきている。
年の数だけなさそうだけど、
ちょっとポリポリで今年は節分はおしまいかな?

テレビが節分と言ったから
泣いた赤おにの童話など思い出し、追い出された鬼は可哀想だと思ったり、
我が家の鬼(無くなって欲しいもの)は何かな?と思ったりして
節分気分になる。
猫の病も老いという流れの中で仕方がない。
心静かに今日の平安のみを願う。
私も歳取ったかな?もうすぐ夫の死んだ歳と同じになる。

シズコさん   佐野 洋子

2009-02-01 08:47:40 | 
シズコさん
佐野 洋子
新潮社

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2008年4月25日発行のこれは図書館で順番待ちだった。
頼んだことも忘れた頃に図書館から電話が来た。

手持ちの本より先にすぐに読み始めた。
小説ではなく著者自身の母娘の葛藤が赤裸々に書かれている。
小説家はここまで自分の原点である家族の事まで世に晒すのかと
ゴシック記事的な興味も満たされている下司な自分が最後まで一気読み。

虐待まじりの愛情を感じない母を金で捨てた自責から始まる。
月30万の金を負担して捨てた心の重みが軽くなるよりむしろ重く感じる著者に惹かれる。

先に読んだ落合恵子さんは母のために介護用住宅を用意して、
母のためが認知症を進めてしまったことを悔ながらも
介護は自分の意思を貫いて我が身を削ってでも自宅介護に拘った。
少し母娘一体感がうっとうしくも、美談すぎとも思わないでもなかった。


実母をショートステイに入れたら認知症がすすんだので、この度我が家で預かった。
永遠に続くとなれば私は仕事など辞める覚悟で、
金に頓着なく金を持たない母をどう支えるか?
経済力のない障害息子持ちは悩ましいところであったけれど、
妹が退院したら素直に自分の家に帰っていった。
我が家事情が分かっているので、ウチでは母は妙に遠慮して他所いきの部分もあった。

妹は母への愛情が薄い。
妹にとって家族は夫と自分が生んだ息子2人までで
同居の母は明らかに異物扱いされているのは分かっている。


本書は愛情のわかない母を受け入れるまでの奇跡であり
最後の最後に認知症がすすん母が受け入れられ
自責の念が溶け、やがて行く道の自分と重ねて
母シズコさんの人生が肯定できる尊敬できることろで話は終わっている。

素のむき出しの地金で接する家族関係はけっして美談で語れず
『ここまで書くかぁ~』と言う感嘆で
読み終えると、自分自身中にあるどろどろが素直に吐き出せてしまう。
思わず、そうよそうよと思ってしまう。


仕事柄いろんな母娘を見る。
いつしか母娘は世話をされる順番が逆転して、
娘は母にしてもらった事、あるいは仕打ちを思い出し、
母は娘に遠慮と甘えがない交ぜになって
他人では到底た達しない関係が生まれている。

これは他人事ではないといつも思う。
母は良い母でもなく感情で私を支配する人であったけれど時に愛情豊かな人ではあった。
私は母のペットみたいなものだったかと思う。
思うようにしていれば機嫌が良かった。
子は親を看て当たり前と言う旧弊な考えを押し付けるので妹に嫌われている。
自分は親介護なんぞしたことがないから、自分のわがままに気がつかない。
妹だけを責められない完璧な母ではないけれど、姑には感じない愛情を感じる。

私にも娘が居る。
私自身けっして良い母ではない。
娘が『私はまったく世話をされないで育った。』と言った時は胸がつぶれた。
障害の兄育て影で彼女は手のかからない良い子で
私はしらずしらず頼りにしや労働力に使っていたことは否めない。
娘に愛情は充分あるのに、
現れた現象は『まったく世話をされなかった』なのだ。
愚かな母はごめんねと言う他ない。


母も娘もおんなじ女を生きる。
どこかおなじDNAを持って。
娘もやがて母になる。そして女の歴史は繰り返される。
改めてその辺りを考えさせられ、
素でぶつかり合う家族って美談では決して語れないもので
どうしようもない人間考に至る一冊だった。