かさぶたを剥がして裏を見よう

うーん、なんか地図みたい

見よう、と、とてもレッツな感じに切り出しといて、気持ち悪い。
そしてどんどん剥きたくなる…
案の定血が出ちゃった。


吹出物は潰し
掻いては引っ掻き切れ
かさぶたをこさえ

剥がして血が出る
そしてかさぶたをこさえ
剥がして血


小さい頃は、鉄臭い子だった。
アトピーの背中を掻きまくって血で赤い手指の爪が当たり前で

夜中かきむしりながら寝るので、
朝起きると寝間着が血で背中にはっついてます
血糊です
お母さんにそろそろ剥がしてもらうのだけど痛くて
(まさに今不幸自慢中です！)
それこそ出来たてのかさぶたをめくるような作業ですものね

毎晩寝る時痒くて嫌だったでも寝るのは嫌いにならなかった。
運動して汗かくときまって引っ掻き膚にしみて熱くて痒いのにじわじわ痛くて嫌な感覚ばかり充満したから運動はどうしたって嫌いだった。
そして才も無かった。
血は舐めるものだった。
同級生にひかれたけど、何故かそこで自分はワイルドで強いみたいなよくわからんない自信を帯びて、したり顔だった…


鉄臭かった。

風呂は取り敢えずしみた。
確かに冷水は楽だった。

だから今の私、というものは、幼少時の自分に比べたら、なんも痛くないです。
とても快適です。
痒さに悶えながら寝たりとか、かさぶた剥がすついでに思い出しただけです忘れてしまったというよりむしろ

知りません

程に。

髪を切ってそれが箒で集められて掃除されちゃう対象になるかの如くきっと

辛くてほとばしってた彼女はかさぶたで

剥れてしまったのだわ
膚よりもずっと中の方に入り込んだ、何かしらという者に。


全部かさぶたみたいに落ちて行くばっかりだに、なんのはっきりした者が居ると？


晩ご飯に食べたニンジンです

って、これほど確かな者はねえわ