ケッコンシキ終えた

結婚式

姉が始終笑っていて

ああ
こんなに可愛い人だったんだそういえばと

びっくりした


兄になる人は、姉を優しく見ていた

勝手に嬉しかった

姉は顔をしわくちゃにして笑うのに何故か可愛くて

本当に可愛い人だなあと思った

神父さんの言葉を聞いてる後ろ姿が

うん、うんとうなづいて

何かを訊かれたら

姉は返事をしているのだけど

ただでさえニコニコしている神父さんが、更にニコニコするのは

後ろ姿からもわかる姉の、あの顔なのだろ



可愛かった

可愛くて、嬉しかった




ガーベラを貰った

仏壇に飾ってとお父さんに言う


薄ピンク
姉のカクテルドレスと同じ色

お母さんの好きな花

はさみ込み詳細

公演の折込み詳細です
31日木曜日朝9時から21時まで
8月1日金曜日朝9時から夕方17時まで

持ち込みで200部です。

よろしくお願いします

眩むような景色が

遠ざかる

わたしを

遠ざける

遠ざけて

どうしようもなく遠ざかってしまった私は

世界に発せない、声を知る

呼びたいのに呼べないの

居ないから

禁句なの

その名は
世界が私を前面から押すように跳ね返させてしまうようなもの

私が世界を拒むから

だって居ないから

声はどこにいくの？

だから呼ばない

だけど呼びたい

呼ばなかったらそれは無いものみたいになってしまう

あたしの意識でだって
なかったようにしてしまう、されてしまうの？

時間はまるで押し寄せて私を飲み込むから

なんだって抗えないの

呼ばなきゃ

でも呼んだ端から身体が殴打されたよう

へっこむの

どうしたらいい？

呼びたい

呼べない

呼ばなきゃ

呼ばない


呼びたい
呼びたい
呼びたい

呼んで

呼んであたしのこと


あなたの声は



今どこにあるの？








それがあなただって分かっていたいから

呼んで

あたしの名前を呼んで

その声で呼んで



夢でもいいから