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微少なプラ片、日本周辺を漂流

2015-04-24 08:18:37 | 日記

日本近海で採取された微小なプラスチック。シャーレの大きな目盛りは1センチ・メートル(福岡県春日市の九州大学で)

 

 日本周辺の沖合100~200キロ・メートルには、長さ5ミリ・メートル以下の微小なプラスチック片が海水1トンあたり2・4個の割合で漂流していることが、環境省による初の実態調査で分かった。

 特に、沿岸から遠く離れた沖合での量が多く、魚介類や海鳥など生態系への影響が懸念される。

 環境省によると、海面近くを漂うプラスチックのごみは、細かく砕けるなどして、プランクトン程度にまで小さくなることが分かっている。魚介類や海鳥などの体内からも見つかり、プラスチックそのものや、海中でプラスチックとくっつきやすいポリ塩化ビフェニール(PCB)などが生態系に悪影響を与える恐れも指摘されている。

 これまで、プラスチックがどのように外洋を漂い、どこに滞留しているかは未解明で、環境省は2014年度に日本周辺の実態把握に乗り出した。調査は、委託先の東京海洋大学と九州大学が昨夏に実施。津軽海峡から九州南端まで日本の周りの海域45か所で、海面付近の試料を採取して分析した。

2015年04月23日 YOMIURI