あめふり猫のつん読書日記

本と、猫と、ときどき料理。日々の楽しみ、のほほん日記

夢語りの迷宮

2009-07-21 23:31:58 | 本(エッセイ・ノンフィクション他)

夢をみる作家たち 夢をみる作家たち
価格:¥ 2,100(税込)
発売日:2001-11

今朝、少し怖い夢を見ました。

婦人科系の病気になる夢ですね。

朝起きて母に話したら、「体調が悪いからそういう夢を見るのだ。だいたいあんたはひとにはすぐ病院に行けというくせに自分はちっとも……(以下略)」と説教されました。

たしかに、悪夢をみると、“夢は五臓の疲れ”という昔の言い回しを思い出しますけどね。

そういえば、都筑道夫の短編で、ちょっと怖いのあったなぁ。

タイトルは忘れてしまったのですが(夢しるべ、だったかなぁ……)、仲たがいをしていて長いこと疎遠だった友人の、死の知らせを受けて主人公は風邪をおして雨の中を出かけてゆく。だが、当の相手の家は留守で、なすすべもなく帰る。帰ってから他の友人に尋ねると、だれもそんな知らせは受けていない、夢でも見たんじゃないか、と言われる。納得いかないが、では、友人の死を知らせる電話は、風邪の熱が見せた夢だったのか、と思う。が、数日後、今度は本当に友人の死の知らせが届き、そして……。というような話でした。

わたしはあまり非現実的な夢や、シュールな夢は見ない方で、たいていリアルな夢なので、この、夢と現実の区別がつかなくなる感じは実感できました。

そして、この、『夢をみる作家たち』は、スティーヴン・キングなど、アメリカで活躍する作家たちが自分の見た夢を語るのですが、それがもう、千差万別!

さすがにイマジネーションを仕事とする人たちだけはある百花繚乱ぶりで、作品と比較するのも面白いです。

(もっとも、私は外国文学にあかるくないので、知らない作家の方たくさんいました^_^;

イザベル・アジェンデとかこれで知った)

けっこう、怖いエピソードもあります。アリスやジョバンニの例を引くまでもなく、夢はある種の臨死体験なのかな、と思わされます。

コメント
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