岩井俊二監督は、「自分の遺作とするなら、
映画『リリィ・シュシュのすべて』にしたい」というようなことを、
以前、おっしゃっていたそうです。
私は、この映画を、見る前は、その意味が、よくわからなかった
のですが、今、この映画を見たことを、思い出しながら、
岩井監督が、そう、おっしゃった意味が、私なりに、わかるような
気がします…。
残念ながら、リアルタイムで、映画館で見ることは、できませんでしたが、
レンタル屋さんで借りて、家で、見ることができました。
映画『リリィ・シュシュのすべて』では、蒼井優さんは、「津田詩織」
という、女子中学生の役を、演じています
この作品が、彼女の映画デビュー作、となります。
“岩井ワールド”と、呼ばれるくらい、この映画でも、岩井監督は、
この世のものとは、思えないくらい、とても美しい映像を、
私たちに、魅せてくれました。
「美しい」という言葉の、意味や、定義は、人によって違うものだと、
私は、思います。
本当は、悲しいことなのだけれど、“映像の魔法”にかかり、
「美しく見えて」しまうことが、あります。
それが、ある時は、「空」であったり、「地上」と、そこに
存在する「風」や「光」、「生きているもの」であったり…。
それが、この物語と、とても対照的に、描かれていて…
言葉では、言い表すことのできない、「感覚」だけが、
この映画を、見終えたあとに、残されるような…。
まだ、この映画を、見ていない人のために、
ストーリーについては、書きません。
何の先入観も、持たずに、心と身が、「まっさら」な状態で、
見てほしいと思います。
この映画には、「リリィ・シュシュ」という、架空のアーティストの、
音楽と、映像が、出てきます。この音楽の存在が、この映画のすべてを、
象徴しているかのように、印象的に、流れていて、
とても、奥の深い、不思議な「体験」を、させてくれます…
この映画も、前にも書いたように、私にとっては、
「もう一度、見たい!でも、どうしてか足が進まない」と思ってしまう
ような、作品です…。
話は、変わり…
蒼井優さんの出演する、最新作の、映画 『 TOKYO! 』
(ミシェル・ゴンドリー×レオス・カラックス×ポン・ジュノ 作品)を、
見てみたいですー!!
他の国の映画に出てくる、日本って、日本人から見て、
だいたいは、「ダサいなあ~」とか、「これ…日本じゃない!
間違ってる~!!」って思ってしまう
ことがあるのですが…
しかし、ヴィム・ヴェンダース監督作品の、
映画 『Until the End of the World』 (邦題 『夢の果てまでも』)では、
「東京」を、描いてはいませんが、とても美しい、自然豊かな、
“古き良き日本”の姿が、わずかな場面でしたが、
描かれていました!!
そして、故・笠智衆さんが、その場面に、出演されていた、
ということも、大事な、要因だと、思います。
“古き良き日本”を、象徴するような、俳優さんなので、
「彼が、そこにいる」だけで、静かで、穏やかな、佇まいであるにも、
かかわらず、見た者の脳裏に、無意識に、焼き付けられてしまう
ほどの、存在感をもって、見る者を、圧倒しています…
この、『TOKYO!』という映画は、いったい、どのような
「東京」の姿が、描かれているのか、興味津々です~!!
読んでくれて、ありがとうです
それでは、また。。。
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