雑感 独り善がり

日々の思いや怒りを自分勝手な考えで綴る

生きることは『dignity』

2021-11-10 23:25:45 | 日記

そんな日もあるよねと、最近自分を慰めている。何となく気分が沈みがちなので。

頭が痛いと病院に行ったが先生は、疲れているんだよ、眼科にも行ってねと。

言われるまま眼科にも行った。事情を説明すると視力検査に始まって、ありとあらゆる(と思われる)

検査をして下さった。でも白内障も歳相応。手術なんか要らないし緑内障も無い。レントゲン撮って

目の奥も調べて貰ったけれど、遠視がきついと言うだけで、特別な病気は無かった。

ただ、目の奥が急激に痛くなるのは、目を使い過ぎることに依る場合もあると。

眼精疲労?眼薬はマメにさしてね、眼鏡も代えた方が良いと。

先日夜通しトイレにこもりっきりだったのも、特に何か悪いものを食べたと言う覚えもない。

つまりは、身体全体が疲れていて、『ゆっくりしなさいよ。休養しなさいよ』のサインだったのかもと

今は思っている。血圧も毎日朝晩測るようにしている。

 

しかし・・気分は晴れないし、やる気が出ない。

仕事はイヤでも目の前にあることをこなしてはいる。だが、乗らない。

私にとってはこの『乗らない』というのが一番厄介だ。仕事をするにはテンション高い必要があるのだ。

身体には良くないことかも知れないが。

子どもには『仕事も良いけれど、いい加減にしておかないと早死にするよ』と脅された。

あーあ。仕事しなければ何もすること無いのになと思う。別に1人暮らしが寂しいとも孤独だとも

思わないが、ふっと”これでいいのか・・?”と言う思いが襲って来る。何が”これで良いのか?”か

解らないけれど(^^;。ツマラナイな・・。

 

昔々30代の頃、本を読み漁った時期が有った。誰が好きって、一番は向田邦子さんかな。

いつも泣き笑いしながら読んだ。(同じ人のを続けて読む癖がある)

で、佐藤愛子さんの、確か『幸福の絵』と言うタイトルだったと思うが(記憶が定かでない)、

佐藤高禄さんの書生さん?だった福士幸次郎さんの詩についてのくだりがあった。

最近無性にその詩を又読みたくて(もう古い本は殆ど処分した)、先日も本屋へ行ったが無かった。

そしてあちこち調べて見つけた。『感謝』と言う題だった。やっと巡り合えた気分。

 

 わたし共にもやがて最後の時が来て、

 この人生と別れるなら、

 願わくば有難うと云って此の人生に別れましょう。

 

 灰色の粉雪、しちむつかしい顰っ面(しかめっつら)の迷い雲、

 雪は下界のあらゆる聴覚を障(さえ)ぎり、

 老と沈黙(しじま)と追憶の、

 ひとりぼっちの古美術展覧会、

 ああ、世の聾の老博士、無言教の寡婦(ごけ)さん、

 子に先だたれた愁傷な親御達!

 

 あなた方の悔(くい)や嘆きもさる事ながら、

 願わくば死ぬ時この人生にお礼を云って御暇乞(おいとまご)いをして下さい。

 それは慥(たし)かに人生に対する寛容の美徳です。

 悪に報いる金色の光放つ善です。

 生はそれぐらい気位高く、強く、明るく、

 情熱を以って、

 鏡のごとく果つべきです。

 

私も死ぬ時は『ありがとう』と言って死にたい。

そして生きると言うことは『dignity』だと思っている。(日本語よりこの方が自分にはしっくり来る)