電動車椅子に乗っている友だちが居る。
まあ、歳も歳だし・・・と言うほどの歳でも無いとは思うが、その友だちは歳を取ってから家の階段から落ちて
足首を何か所も複雑骨折し、未だに歩くのが不自由なのだ。
リハビリ真面目にしている?太り過ぎだよ、少し痩せなよ などとは言うけれど、本当に難儀なのは分かる。
家の中では足引きずりながらでも何とか生活しているが、普通に歩けないから外では車椅子。
で、先日久し振りに、出ておいでよと何人かで彼女の家の近くで食事した。
帰りに、送って行こうか?と聞いたら、大丈夫大丈夫と反対方向へ行くと言うので別れた。
そして私も電車に乗って家に帰っている道中に電話があって、大変だったんだよ・・・と。
一瞬、彼女の身に何かあったのかと心配したが、聞くと話はこうだ。
道を渡り切ったところで男の人が倒れていた。
何度か声を掛けたが反応が無い。
周りに道行く人は何人か居るのだが、皆素通りで誰も気にも留めないと。
仕方が無いので友だちは車椅子からよっこらしょっと難儀して降りて、その人をゆすったり声を掛けたり
したんだそうだ。
そうこうしていると、やっと何人かが寄って来てくれたと。
彼女曰く、ひどいもんだね、誰も他人のことを気にもしてない。人が倒れてても平気なんだと。
その話を聞いて、そーよ、きょうび そんなもんよと私。
他人に期待なんかしちゃダメなんだよと。今はね、そういう冷たい時代、それが普通。それが世間と。
実は私もその数日前、同じでは無いが、そういう状況に遭遇した。
会社の帰りに少しでも歩こうと2駅先からバスに乗ろうとした。
歩いてそのバス停に到着すると、誰かが倒れていて、そばに人が2人位。
私はそういうの絶対に放っとけないタイプだから、声を掛けたよ。
どうしたんですか?と。
女の人が仰向けに倒れていた。
すると自転車の横に立っているおにーちゃんが、その女の人がバスから歩道に降り立ったところへ、
自分が自転車でシャーっと来てぶつかったと。
女の人は意識はあった。痛い痛いと言っている。見ると外傷はなさそうな感じ。
怪我はしてないですね?どこが痛いんですか?と聞くと背中が痛くて痛くて動けないと。
頭は打ってないよね?と聞いたところで、もう1人ぼーっと立っているサラリーマン風の男の人に
救急車呼びましたか?と聞くと、いいえと言う。
大の男が2人一体何してるの?
私はすぐに救急車を呼んで状況と場所を説明した。
どうもそのサラリーマン風の男の人は、バスに乗ろうとバス停に着いたらそんなことになっていて、
何もせずに突っ立っていただけだった。
変に動かさない方がいいんじゃない?などと言いながら救急車を待った。
その間バスは何台か行き過ぎたが、そのサラリーマン風の人には”乗るなよ”と強烈にサインを送ったから、
彼はよー乗らなかったわ。
やがて救急車と、間髪入れずにパトカーが来た。
警察は救急車から事故だと連絡受けて来たんだね。
女の人は救急車で運ばれて行き、そして自転車のおにーちゃんには、『わざとじゃないけれど事故を起こした
当人だから、ちゃんと聴取受けてね。あの女の人にはお見舞いをね』と言い、彼は『はい、分かってます。
僕の責任ですから』と。おーいい子だ。
おせっかいなおばさんと思っているだろうよ。
やがて次に来たバスに、私とそのサラリーマン風の男の人は乗りました。
自転車は凶器。
信号無視の自転車と何度もぶつかりそうになり、しょっちゅう頭に来ている私だが、ちゃんと悪がっている
おにーちゃんはまだマシだよ。立派なもんだよ。
平気でやり過ごす悪人も死ぬほど居るからね。
たまたま人が倒れているところに遭遇した私と友だち。
誰かお節介なおばさん以外に面倒見てあげる人は居ないの?
まあ、歳も歳だし・・・と言うほどの歳でも無いとは思うが、その友だちは歳を取ってから家の階段から落ちて
足首を何か所も複雑骨折し、未だに歩くのが不自由なのだ。
リハビリ真面目にしている?太り過ぎだよ、少し痩せなよ などとは言うけれど、本当に難儀なのは分かる。
家の中では足引きずりながらでも何とか生活しているが、普通に歩けないから外では車椅子。
で、先日久し振りに、出ておいでよと何人かで彼女の家の近くで食事した。
帰りに、送って行こうか?と聞いたら、大丈夫大丈夫と反対方向へ行くと言うので別れた。
そして私も電車に乗って家に帰っている道中に電話があって、大変だったんだよ・・・と。
一瞬、彼女の身に何かあったのかと心配したが、聞くと話はこうだ。
道を渡り切ったところで男の人が倒れていた。
何度か声を掛けたが反応が無い。
周りに道行く人は何人か居るのだが、皆素通りで誰も気にも留めないと。
仕方が無いので友だちは車椅子からよっこらしょっと難儀して降りて、その人をゆすったり声を掛けたり
したんだそうだ。
そうこうしていると、やっと何人かが寄って来てくれたと。
彼女曰く、ひどいもんだね、誰も他人のことを気にもしてない。人が倒れてても平気なんだと。
その話を聞いて、そーよ、きょうび そんなもんよと私。
他人に期待なんかしちゃダメなんだよと。今はね、そういう冷たい時代、それが普通。それが世間と。
実は私もその数日前、同じでは無いが、そういう状況に遭遇した。
会社の帰りに少しでも歩こうと2駅先からバスに乗ろうとした。
歩いてそのバス停に到着すると、誰かが倒れていて、そばに人が2人位。
私はそういうの絶対に放っとけないタイプだから、声を掛けたよ。
どうしたんですか?と。
女の人が仰向けに倒れていた。
すると自転車の横に立っているおにーちゃんが、その女の人がバスから歩道に降り立ったところへ、
自分が自転車でシャーっと来てぶつかったと。
女の人は意識はあった。痛い痛いと言っている。見ると外傷はなさそうな感じ。
怪我はしてないですね?どこが痛いんですか?と聞くと背中が痛くて痛くて動けないと。
頭は打ってないよね?と聞いたところで、もう1人ぼーっと立っているサラリーマン風の男の人に
救急車呼びましたか?と聞くと、いいえと言う。
大の男が2人一体何してるの?
私はすぐに救急車を呼んで状況と場所を説明した。
どうもそのサラリーマン風の男の人は、バスに乗ろうとバス停に着いたらそんなことになっていて、
何もせずに突っ立っていただけだった。
変に動かさない方がいいんじゃない?などと言いながら救急車を待った。
その間バスは何台か行き過ぎたが、そのサラリーマン風の人には”乗るなよ”と強烈にサインを送ったから、
彼はよー乗らなかったわ。
やがて救急車と、間髪入れずにパトカーが来た。
警察は救急車から事故だと連絡受けて来たんだね。
女の人は救急車で運ばれて行き、そして自転車のおにーちゃんには、『わざとじゃないけれど事故を起こした
当人だから、ちゃんと聴取受けてね。あの女の人にはお見舞いをね』と言い、彼は『はい、分かってます。
僕の責任ですから』と。おーいい子だ。
おせっかいなおばさんと思っているだろうよ。
やがて次に来たバスに、私とそのサラリーマン風の男の人は乗りました。
自転車は凶器。
信号無視の自転車と何度もぶつかりそうになり、しょっちゅう頭に来ている私だが、ちゃんと悪がっている
おにーちゃんはまだマシだよ。立派なもんだよ。
平気でやり過ごす悪人も死ぬほど居るからね。
たまたま人が倒れているところに遭遇した私と友だち。
誰かお節介なおばさん以外に面倒見てあげる人は居ないの?