問わず語りの...

流れに任せて

映画『ニューヨーク1997』メインテーマ

2024-12-19 04:02:59 | 映画音楽

 

 

 

ジョン・カーペンター監督作品、1981年制作の映画『ニューヨーク1997』が、12月よりアマゾン・プライムにて無料配信が開始されています。

 

 

1997年、ニューヨークは街が丸ごと巨大な監獄となっていた!マンハッタン島の周りには高い壁が築かれ、監視員が常に目を光らせている。かつてのニューヨークの市街地に放り込まれた凶悪犯たちは、そこで独自のコミュニティを形成していた。

 

 

その監獄ニューヨークに、アメリカ大統領専用機が墜落してしまう。大統領は世界の運命を変える「核融合理論」を吹き込んだカセットテープを携え、ソ連と中国の首脳とのサミットに参加に向かう途上だった。

 

 

大統領を救い出せ!救出者に選ばれたのは、元特殊部隊員で凶悪犯のスネーク・プリスケン。彼の頸動脈には超小型爆弾が仕込まれ、24時間以内に救出できないときは、爆弾が爆発し死に至る。

 

 

スネークは24時間以内に大統領を救いだせるのか!?

 

 

 

 

80年代当時、ニューヨークの治安の悪さは有名でした。だからこその、ニューヨークを丸ごと監獄にしてしまおうという発想が生まれたわけです。斬新な発想ではありますが、当時の空気感の中では必ずしも無茶苦茶な発想ではなかった、ともいえます。

 

 

公開当時はハラハラドキドキワクワクしながら観たものですが、今観返してみると、アクション演出などが少々ノンビリしているというか甘いというか、やはり80年代の映画だな、という感じはしていしまいますね。

 

 

でもストーリー展開は秀逸だし、本格的CGなどまだなかった時代、CGのように見えて全然CGじゃない映像、実は段ボールを切ったやつにガムテープかなにかを貼り付けてブラックライトをあてて、それっぽく撮った映像だったり、裏を聞くと凄い安い作りだったりして、そのアイデアがまた秀逸だったりしてね(笑)

 

 

ほぼ同じ時期に、『ブレードランナー』が公開されてますけど、あちらの作品の都市映像は、アルミの板かなにかをビルのかたちに切り抜いて、それを並べたやつに豆電球を取り付けてスモークを焚いて多重露光で作り上げた映像で、あれもCGではないんです。そういうアイデアがたくさんあった。

 

 

良い時代だったなと思います。

 

 

 

主役のスネーク・プリスケンにはカート・ラッセル。カーペンター作品では常連の役者さんですね。『遊星からの物体X』でも主役を務めています。

 

 

囚人たちのなかにはアーネスト・ボーグナインやハリー・ディーン・スタントンなど、渋~い名脇役さんたちが出てます。

 

 

大統領役にはこれまた名脇役のドナルド・プレザンス。もう、好き。

 

 

そのなかでも特筆すべき名脇役、それがリー・ヴァン・クリーフです。スネークの頸動脈に超小型爆弾を仕掛ける、憎々しい警察署長。

 

 

この役者さん、大好きなんですよね。ホント素晴らしいです。

 

 

 

80年代には割と未来に対して暗いイメージがあって、こうしたディストピア映画が結構作られていたように思う。

 

 

 

そんな80年代の空気感を知る上でも、良い教材となり得る映画ではないかな。なんてことよりも

 

 

エンタメ映画として、良く出来ていますのでね、是非一度、御覧になってみては

 

 

いかがで?

 

 

ちなみに上に貼った映像でキーボードを弾いている方が、監督のジョン・カーペンターです。この方、ご自分で音楽も書くし演奏もされるんです。時々息子さんと一緒にバンドを組んで、ライブも行うそうな。

 

 

芸達者な方です。

 

 

 

 

 

映画『ニューヨーク1997』予告編

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John Williams & Saito Kinen Orchestra - "Raider’s March" from "Raiders of the Lost Ark"

2024-11-08 05:01:40 | 映画音楽

 

 

 

映画『レイダース/失われた聖櫃(アーク)』は、旧約聖書に書かれている「モーゼの十戒」を納めた聖櫃(アーク)を巡って、考古学者兼冒険家のインディアナ・ジョーンズ(ハリソン・フォード)とナチスとが争う冒険譚。全5作品が制作された「インディ・ジョーンズ・シリーズ」の第1作目に当たります。

 

 

この「レイダース・マーチ」はその5作品すべてのメイン・テーマになっています。

 

 

何度聴いても心躍る名曲ですね。大好き。

 

 

 

この作品では、アークはエジプトにあったことになっています。これはナチスと戦うということが前提にあったからこその設定で、もしそうではなかったとしたら、果たして

 

 

アークはどこにあったか?

 

 

 

徳島県の剣山にアークが埋められている、なんて話を聞いたことのある方もおられるでしょう。あるいはモーゼの墓だとか、キリストの墓が日本にある、なんて話もあるし、皇室と古代ユダヤとの関係についての噂だとか

 

 

なにげに、日本には古代ユダヤの影が、ちらついている?のかな?

 

 

 

そういえば、スティーブン・スピルバーグ監督はユダヤ人でしたね。

 

 

興味深い話があります。インディ・ジョーンズ・シリーズの2作目の舞台として、スピルバーグは当初の設定では「仁徳天皇陵」を舞台としていたそうです。

 

 

主人公インディが仁徳天皇陵を発掘する過程で、危機また危機の冒険が生じる、みたいな話にしたかったんでしょうが、宮内庁が許可を出すわけがないので、この企画は当然ボツになりました。

 

 

スピルバーグは仁徳天皇陵を舞台にどんな「秘密」を描きたかったのでしょうね?

 

 

あるいは、古代日本と古代ユダヤとの関係性の秘密、みたいなことを描きたかったのかな?

 

 

興味深い、ですねえ。

 

 

 

 

山崎貴とスティーブン・スピルバーグ。

 

 

山崎監督が手にしていたゴジラのフィギュアは、スピルバーグが欲しがったため(笑)プレゼントしたそうです。世界の巨匠は

 

 

ゴジラが好き。

 

 

 

 

 

 

 

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CHAI - 夢のはなし - Official Music Video

2024-07-21 04:49:59 | 映画音楽

 

 

 

映画『さかなのこ』主題歌。昨日の放送ではエンディング・タイトルをちゃんと最後まで流してくれてました。NHKはこういうところはちゃんとしているんだよね(笑)。

 

 

これが某民放の○○ロードショーとかになると、エンディング・タイトルは思いっきりカットされちゃう。最悪です!

 

 

エンデイング・タイトルが終わるまで、映画はおわっちゃいない。これ基本ね。

 

 

それにしても『さかなのこ』。さかなクンの自伝ということだけど、本当はもっともっと辛いこと、苦しいこと、嫌なこといっぱいあっただろうに、映画はその辺りをファンタジックなコメディに上手く変換させていて、ちょっと不思議な手触りの映画に仕上がってる。

 

 

で、その不思議な手触りの映画に一定のリアリティを与えているのが、性を超越した、主役ミー坊であり、演じたのんちゃんの「中性」性なんだよな。

 

 

のんちゃんって人は、稀有な俳優、稀有な存在だなと、改めて思った次第。

 

 

 

良い映画です。これ観ないと、絶対人生損するよ。

 

 

マジで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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伊福部昭記念館開館

2024-07-03 04:45:55 | 映画音楽

 

7月1日、ゴジラをはじめ日本の映画音楽に多大な貢献を残された偉大なる作曲家、伊福部昭先生の生誕110年に合わせて、伊福部家のルーツの地である鳥取市に、記念館が開館する運びとなりました。

 

 

めでたい!🎉🎉🎉🎉🧨🧨🧨🧨🎆🎆🎆🎆👏👏👏👏👏👏

 

 

映画音楽に限らず、沢山の作品を残されておられるのですがね、やはり伊福部先生といえば、怪獣映画、特撮映画の音楽の作曲者として名高いのは、揺るぎ様がない事実。

 

 

伊福部先生の音楽にどれほど心躍らされたことか、ホント

 

 

感謝に堪えません。

 

 

 

 

 

 

映画『キングコング対ゴジラ』メインタイトル

 

 

↑この曲、『ゴジラ-1.0』の海神作戦のシーンで実に効果的に使われていて、思わず「うおおおおーっ!!!」と叫びそうになりましたよ(笑)。

 

伊福部先生の音楽は時代を越えている。

 

 

もはや伝説ですよ、伝説。

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Blade Runner (End Titles) 

2024-06-25 04:05:32 | 映画音楽

 

 

 

1982年公開。そうか、E.T.と同じ年の公開だったのね。

 

 

まだCGなんてなかった時代。ミニチュアとマット・ペインティングつまり絵で作られた未来都市映像の素晴らしさね。リアルとかリアルでないとか、そういうことではない、美しくも退廃的な未来都市を見事に現出させてくれています。

 

製作費も決して潤沢ではない中、ブリキの板を切って並べたところへ豆電球を取り付けて、スモークを焚いて多重露光を何度も繰り返して撮ることによって作り上げられた、幻想的で退廃的で芸術的な未来都市映像には、本当に驚嘆させられたものです。

 

 

ヴァンゲリスの音楽も良いですね。酸性雨が降りしきるディストピア世界を構築することに大きく貢献しています。

 

 

この映画、確か3種類くらいヴァージョン違いがあるんですよね。どのヴァージョンが好きかと問われても迷いますが、案外1番最初に公開されたヴァージョンが好きかも。

 

ハリソン・フォードのやる気のない(笑)ナレーションは内容を理解するのに案外役立ったし、ラストシーンもこちらの方が好きかも。

 

 

でも甲乙付け難いですね。どれも好きってことで(笑)。

 

 

そういえば昨日放送されたE.T.。こちらの映画もいくつかのヴァージョン違いがあるのですが、昨日放送されたのは、82年に公開された1番最初のヴァージョンでした。

 

 

私が一番好きなヴァージョンだったので、嬉しかったあ。

 

 

警官がね、ちゃんとショットガン持ってるんですよ。そうそう

 

 

これでなきゃ。

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