いぎなり東北産メンバー、律月ひかると橘花怜二人によるユニット曲。
タイトルだけ聞くと可愛らしいだけの曲かな、なんて思っちゃいますけど、ところが豈図らんや、な曲です。
これはアイドルがアイドルとしての意地を、矜持を、プライドを賭けた日々の「戦い」を歌っているんだな。
アイドルの世界というのは、垣間見るだけでもとても厳しい世界だということは、私のような素人にも見て取れるものがある。いままで、本懐を遂げることが出来ずに斃れていった者たちがどれほどいることか。
アイドルにとって、可愛い衣装もフワフワしたリボンも、ツインテールも、すべてはいってみれば「鎧兜」なんですね。衣装という甲冑を身に着け、リボン、ツインテールという兜を被って、歌と踊りと笑顔を武器に
ステージという戦場へ、日々出かけて行くのだ。
道半ばで斃れていった数多の屍を乗り越え、彼女たちは進んでいく。ひたすらに
前へと。
大げさですかね。でも私には、そんなイメージが浮かぶんですよ。
言葉を選ばずに言えば、アイドルとして出てきた者たちのほとんどは、名も無き「雑兵」で終わる。でも中には、雑兵から武将に取り立てられ、出世していく者たちも」いる。
たとえば、ももクロ。
ジャパン・ジャム・フェスティバルでのももクロのライブ・パフォーマンスを絶賛するポストが、X上に溢れ返っています。
面白いのは、必ずしもももクロのファンではない方々からの、絶賛のポストが多数寄せられていることです。皆さん驚嘆し感動し、アイドルの「凄さ」を実感させられたらしい。
路上ライブから初めて、全国のヤマダ電機をツアーで回り、底辺も底辺から初めて「アイドル戦国時代」を勝ち上がりのし上がり
今の地位まで上り詰めた。今のももクロはある意味、アイドル界の「征夷大将軍」です。
それも、いまだに戦い続ける大将軍だ。
いぎなり東北産にとっては、このような偉大な先達が同じ事務所にいることは、大いなる励みとなるでしょう。明確な目標がそこにあることは、なにもないところから始めたももクロに比べたら
遥かに、道を進み易いのかもしれない。
でもそれは、別の視点から見れば
とても「罪深い」。
これを「罪」と取るか、「励み」と取るか、それは
彼女たち次第、なのだろうね。
敢えて過酷な道を歩み続けようとする、いぎなり東北産。彼女たちに、大いなるエールを送ろう。
行け!いぎなり東北産。自分たちの道を
突き進め!