Annabel's Private Cooking Classあなべるお菓子教室 ~ ” こころ豊かな暮らし ”

あなべるお菓子教室はコロナで終了となりましたが、これからも体に良い食べ物を紹介していくつもりです。どうぞご期待ください。

ダマスクローズ 159

2020年12月14日 | ダマスクローズをさがして ― Ⅲ

      

https://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/special/yama/news/2016/160217coptis.htm 

オウレンの葉は、基本的には根元から伸びた葉柄の先に3つの小葉がつく「三出複葉」という形をしています(上図の1)。3つの小葉がさらに3つに分かれているものを「二回三出複葉」(図の2)、その小葉がさらに3つに分かれているものを「三回三出複葉」といいます(図の3)。二回以上の場合と区別する場合には、ただの三出複葉を「一回三出複葉」と呼びます。
オウレンのうち三回三出複葉の変種がコセリバオウレンで、二回三出複葉のものは変種セリバオウレン、一回三出複葉のものは変種キクバオウレンといいます。


               

※7.オウレン

オウレンは常緑多年生の草本植物で、数少ない日本特産の薬用植物です。北海道、本州、四国の針葉樹林下に群落しています。花季は3-4月、根元から高さ10 cm位の花茎を出し、2-3個の白色の花を付けます。雌株と雄株の区別があり、花びらのように見える5-7片のものは実は萼で、本当の花びらは、萼片より短く、細いさじ形になったものもので、5-6個あります。矢車のように広がった果実の先には穴があいていて、揺らすと穴から種子がさらさらと落ちます。9-11月頃、根茎を堀取って細い根を除いて乾燥させたものが生薬の「黄連」です。約3-7%のベルベリンという成分が含まれています。薬用に用いられる日本産のオウレンは、小葉の切れ込みによって1回三出複葉のキクバオウレンCoptis japonica var. anemonifolia (主に日本海側に分布)と2~3回三出複葉のセリバオウレンCoptis japonica (Thunb.) Makino var. major (Miq.) Satake(主に太平洋側に分布)の2種類があります。現在、国内栽培は福井県を主に、静岡や高知でわずかに行われている程度で、生薬として使用されているのは中国産(主に四川省)の同属植物が主です。

    

※8.カミツレ ジャーマンカモミール

Matricaria recutita L. 別名、カモミール、カモマイル、カモミーユ、キク科の耐寒性一年草。和名はカミツレ(加密列)。ヨーロッパ、特にドイツで薬用にされる一年草のハーブです。可憐な白い花にはリンゴのような香りがあり、風邪、頭痛、下痢などに薬草茶として利用されてきました。 地上部の茎葉、特に花に、良い香りがする精油を含んでいます。精油成分には主に、抗炎症作用があるカマズレンを多く含むほか、ノニール酸やテルペンアルコール、その他配糖体のアビゲニンなどを含んでいます。ストレスによる胃の痛みなどにハーブティーとして飲用されています。特有の香気はテルペンアルコールによるものです。医療でも活用されているカマズレンは、青色油状で腫れを引かせる消炎作用があり、その他の精油は延髄を興奮させて、発汗、血液循環を促す作用が知られています。その他、腸内ガスの排出や、体温を温める効果が知られています。外用では、入浴剤やうがい薬としても用いられます。

直径2cmほどの花は、成熟するにつれて黄色い中心部が盛り上がり、白い花弁が反り返った形になります。黄色い部分は中空で、つまむとフルーティーな甘い香りがしますが、葉には香りはありません。乾燥した花から水蒸気蒸留によって濃い青色の精油が抽出できますが、含有量が少ないため高価です。精油は、主に化粧品や香水、食品に利用されるほか、アロマテラピーに使われることもあります。
キク科植物にアレルギーのある方は、栽培にも利用にも注意が必要です。また、飲食用には適切に用い、多量摂取は避けます。耐寒性があり丈夫で、一度植えればこぼれダネで毎年芽生え、庭のあちこちに広がります。秋まきにして3月上旬にリン酸分が多めの肥料を施すと、株が充実して花をたくさん収穫できます。
カモミールと呼ばれるものとしては、ほかにローマカミツレ属の多年草ローマンカモミール、カミツレモドキ属の多年草で染色に利用されるダイヤーズカモミール、ワイルドカモミールとも呼ばれるコシカギクなどがあります。ジャーマンカモミールの花はローマンカモミールとよく似ていますが、葉には芳香がないことで簡単に識別できます。

ジャーマンカモミールは一年草ですが、種がこぼれて翌年もしっかりと芽を出すので改めて植え付ける必要はありません。

 

 


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